元となった辞書の項目
analytical
解説
1. 基本情報と概要
単語: analytical
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): relating to or using analysis or logical reasoning.
意味(日本語): 分析的な、論理的に物事を考える様子を表す言葉です。
「物事を細かく分解して、論理や根拠に基づいて評価・考察する」というニュアンスの単語です。
- 活用形: 形容詞のため、原形 “analytical” のみで、比較級・最上級は「more analytical / most analytical」となります。ただし会話では比較級や最上級はあまり使われないことがあります。
- 他の品詞:
- 名詞形 : analysis(分析)
- 動詞形 : analyze(分析する)
- 副詞形 : analytically(分析的に)
- 名詞形 : analysis(分析)
CEFRレベルの目安:
- B2(中上級)〜C1(上級)
分析やロジカルシンキングといった、抽象的な概念を話す際に使われることが多いので、中上級以上のレベルでよく登場します。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 語幹: “analyt-” (analysis, analyze などと共通の要素)
- 接尾語: “-ical”(形容詞化する接尾語)
他の単語との関連性
- analyze (v.) : 分析する
- analysis (n.) : 分析
- analyst (n.) : 分析者
- analytically (adv.) : 分析的に
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- analytical approach → 分析的なアプローチ
- analytical mind → 分析的思考
- analytical skills → 分析能力
- analytical method → 分析手法
- analytical tool → 分析ツール
- highly analytical → 非常に分析的な
- analytical framework → 分析枠組み
- analytical thinking → 分析的思考
- be analytical about something → 何かについて分析的である
- require an analytical perspective → 分析的な視点が必要とされる
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「analysis」(ギリシャ語の「analusis」が由来で、「ana- (分離)」+「lysis (解く)」の組み合わせ)に由来し、そこから形容詞化したものです。
- 歴史的な使い方: 主に学問分野 (科学、数学、哲学など) で使われてきましたが、現在ではビジネスや日常会話でも「論理的・細かく検討する」というニュアンスで使用されます。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- 「analytical」は、論理的に分解して考える姿勢を強調する際に使われます。
- 口語でも使われますが、フォーマルな文脈や学術的・ビジネス文脈でも見られる語です。
- 「analytical」は、論理的に分解して考える姿勢を強調する際に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞: 他の名詞を修飾するときに使われます。
- 例: He has an analytical mind. (彼には分析的な頭脳がある)
- 例: He has an analytical mind. (彼には分析的な頭脳がある)
- 構文:
be + analytical
→ 状態を表す: “She is very analytical.”become + analytical
→ 変化を表す: “He became more analytical over time.”
フォーマル/カジュアル
- フォーマル: 学術的な論文やビジネス文書で使われる
- カジュアル: 日常会話でも、「論理的だ」というニュアンスを伝えたいときに用いるが、やや硬い印象を与える場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3例)
- “I need someone with analytical skills to help me figure out this puzzle.”
- (このパズルを解くのに、分析的なスキルを持った人が必要だよ。)
- (このパズルを解くのに、分析的なスキルを持った人が必要だよ。)
- “She’s always so analytical; she never jumps to conclusions.”
- (彼女はいつもとても分析的で、早とちりすることがない。)
- (彼女はいつもとても分析的で、早とちりすることがない。)
- “His analytical mind is great for solving everyday problems.”
- (彼の分析的な思考は日常の問題を解決するのに役立つよ。)
ビジネスでの例文 (3例)
- “We need a more analytical approach to improve our marketing strategy.”
- (私たちのマーケティング戦略を改善するには、より分析的なアプローチが必要です。)
- (私たちのマーケティング戦略を改善するには、より分析的なアプローチが必要です。)
- “Her analytical report helped us identify key trends in the market.”
- (彼女の分析的なレポートのおかげで、市場の主要なトレンドを把握できました。)
- (彼女の分析的なレポートのおかげで、市場の主要なトレンドを把握できました。)
- “An analytical mindset is essential for data-driven decision making.”
- (データに基づいた意思決定をするには、分析的な思考が欠かせません。)
学術的な文脈での例文 (3例)
- “An analytical framework can systematically evaluate the hypothesis.”
- (分析的枠組みが仮説の体系的な評価に役立つ。)
- (分析的枠組みが仮説の体系的な評価に役立つ。)
- “The study’s analytical model accurately predicts economic trends.”
- (その研究の分析モデルは経済動向を正確に予測する。)
- (その研究の分析モデルは経済動向を正確に予測する。)
- “Her analytical approach to the subject is widely respected among scholars.”
- (彼女のその学問分野に対する分析的なアプローチは、多くの研究者から高く評価されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- logical (論理的な)
- “logical” は主に理にかなった思考プロセスを指し、必ずしも細かい分析までは含みません。
- “logical” は主に理にかなった思考プロセスを指し、必ずしも細かい分析までは含みません。
- critical (批判的思考の)
- “critical”“は問題点や矛盾点を指摘する、批判的観点を強調します。
- “critical”“は問題点や矛盾点を指摘する、批判的観点を強調します。
- systematic (体系的な)
- “systematic” は手順や方法論に基づく体系的なアプローチを指し、論理的かつ秩序立ったイメージです。
- “systematic” は手順や方法論に基づく体系的なアプローチを指し、論理的かつ秩序立ったイメージです。
反意語
- intuitive (直感的な)
- “intuitive” は論理的な手順より感覚やひらめきを重視した思考法を指します。
- “intuitive” は論理的な手順より感覚やひらめきを重視した思考法を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌæn.əˈlɪt.ɪ.kəl/
- アクセント位置: “an-a-LY-ti-cal”の “ly” の部分に強勢
- アメリカ英語とイギリス英語:
- アメリカ英語: /ˌæn.əˈlɪt.ɪ.kəl/ (「アナリティカル」のように発音)
- イギリス英語: /ˌæn.əˈlɪt.ɪ.kəl/ (ほぼ同じだが、やや「アナリティカル」の /æ/ にイギリス英語の響きが出ることがある)
- よくある発音ミス: “ana-ly-ti-cal” の4拍に分けず“ana-litical”のようにつなげすぎてしまうこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “analytical” を “analyticical” や “analitical” などと書いてしまう間違いがある。
- “analysis” と混同:
- analysis (n.) → 分析(名詞)
- analytical (adj.) → 分析的な(形容詞)
- analysis (n.) → 分析(名詞)
- TOEICや英検などでの出題傾向:
- リーディングパートで「分析的なレポート」「データ分析の必要性」といった文脈で登場するケースが多い。
- 口頭では “analytical thinking” や “analytical approach” といったフレーズで出題されることもある。
- リーディングパートで「分析的なレポート」「データ分析の必要性」といった文脈で登場するケースが多い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “analysis” + “-ical” で「分析的」。
- 覚え方: 「analysis(分析)」と「logic(論理)」を組み合わせて連想。「analyzeする人は‘analytical’な人」とイメージすると覚えやすいです。
- 勉強テクニック:
- 類義語(logical, critical, systematic)とセットで覚えると、使い分けが明確になります。
- 自分の意見を述べる際に“From an analytical perspective…”(分析的な観点から見ると)と書き始める練習をすると、書き言葉・話し言葉の両方で使いやすくなります。
- 類義語(logical, critical, systematic)とセットで覚えると、使い分けが明確になります。
以上が “analytical” の詳細な解説です。分解して考察する姿勢や論理的な思考力を表す、とても便利な単語です。ぜひ意識して使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
分析的な,分解的な,解析的
意味(2)
(analyticに同義)