socialize
以下では、動詞 socialize
をできるだけ詳しく解説します。英語学習の参考にしてみてください!
1. 基本情報と概要
英語: socialize
日本語: 社会的交流をする、(人と)交流する、社会適応させる
概略: 「socialize」は「人と一緒に過ごしたり、交流したりして社会性を身につける/身につけさせる」という動詞です。カジュアルなシーンでは「(友達などと)交流する」「親睦を深める」というニュアンスで使います。一方、フォーマルな文脈では、「(子どもや新人などを)社会に適応させる」「組織の価値観などを学ばせる」という意味で用いられることもあります。
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞の使い分けあり)
- 他動詞として:「子どもを社会になじませる」「イヌをトレーニングして社交的にさせる」
- 自動詞として:「(人が)人と交流する」など
- 他動詞として:「子どもを社会になじませる」「イヌをトレーニングして社交的にさせる」
活用形:
- 原形: socialize
- 三人称単数現在: socializes
- 現在進行形: socializing
- 過去形/過去分詞: socialized
他品詞形:
- 名詞: socialization(社会化、社会順応)
- 形容詞: socialized(社会に順応した)、または「socializing」という形容詞用法もあり(あまり一般的ではありませんが、「交流を目的とした〜」のような修飾語として用いられることがあります)。
- 副詞: socially(社交的に)
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2(中上級)は、自分の興味分野・専門分野などある程度複雑な話題についてやり取りができ、日常的・社会的な場面も対応可能なレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: social (社会的な)
- 接尾辞: -ize(〜にする、〜化する)
「social(社会的な)+ -ize(〜化する)」という構造で、「社会的な状態にする・させる」が基本的な意味になります。
詳細な意味
- (自動詞的)人と交流する: 特に友達や仲間と集まって会話したり活動したりする。「楽しむために人々と会う・過ごす」というニュアンスが強い。
- (他動詞的)社会化する・社会化させる: (子どもや動物、特定のグループなどを)社会の一員としてふさわしいマナーや行動様式を身につけさせる。
よく使われるコロケーション(10個)
- socialize with friends → 友達と交流する
- socialize at a party → パーティーで人々と交流する
- socialize new employees → 新入社員を会社や組織に慣れさせる
- socialize children → 子どもを社会性豊かに育てる
- socialize puppies → 子犬に人や他の犬への馴染み方を教える
- be well-socialized → 良く社会化(人付き合いに慣れた)されている
- opportunity to socialize → 人と交流する機会
- socialize an idea → アイデアを関係者に広める・共有する
- encourage someone to socialize → 人に社交を促す
- limited time to socialize → 社交のための時間が限られている
3. 語源とニュアンス
語源
- 「social(社会的な)」とラテン語系の接尾辞
-ize
(〜化する)が組み合わさった動詞形です。ラテン語の “socius” (仲間)が起源となっています。
ニュアンス
- カジュアル: 日常会話では主に「人との付き合いを楽しむ」といったポジティブでフレンドリーな響きがあります。
- フォーマル/ビジネス: 組織文化や行動規範を習得させる意味で「新入社員を社会化する」「動物を社会適応させる」など、少し硬い意味合いにも使われます。
文書・会話ともに使われますが、「家でのパーティーを楽しむ」シーンから「企業研修で新人を組織になじませる」シーンまで、幅広い場面で応用可能です。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞として: “socialize with + 人・集団”
- 例: “I often socialize with my coworkers after work.” (仕事の後によく同僚と交流する)
- 例: “I often socialize with my coworkers after work.” (仕事の後によく同僚と交流する)
- 他動詞として: “socialize + 目的語 + with / into + 集団・環境”
- 例: “Parents need to socialize their children into proper social behavior.” (親は子どもが適切な社会的行動を身につけるように社会化する必要がある)
- 可算名詞/不可算名詞: 動詞なので名詞形では明確な可算・不可算はありませんが、名詞形「socialization」は不可算名詞として扱われることが多いです。
- 時制: 過去形 “socialized” は、「すでに社会化が完了した」という意味をはっきり示せるため、子どもや動物のしつけなどの状況でよく使われます。
5. 実例と例文
A. 日常会話で使う例文
- “I love to socialize with new people at events.”
(イベントで新しい人と交流するのが大好きです。) - “We should socialize more on weekends when we're free.”
(自由な週末にはもっと交流するといいね。) - “My neighbors often socialize in the courtyard during the summer.”
(夏には近所の人たちがよく中庭で交流しています。)
B. ビジネスで使う例文
- “The company organizes team-building events to help employees socialize.”
(その会社は社員が交流しやすくするためにチームビルディングのイベントを企画しています。) - “It’s important to socialize new team members so they understand our culture.”
(新しいチームメンバーが我々の文化を理解するように社会化させることが大切です。) - “Networking sessions allow professionals to socialize and exchange ideas.”
(ネットワーキングの場は、専門家同士が交流してアイデアを交換することを可能にします。)
C. 学術的・フォーマルな文脈で使う例文
- “Psychologists study how children socialize within their peer groups.”
(心理学者は子どもが仲間集団の中でどのように社会化していくかを研究している。) - “Properly socialized animals adapt more easily to new environments.”
(適切に社会化された動物は新しい環境にもより簡単に適応する。) - “Educators emphasize the need to socialize students for effective group work.”
(教育者たちは、グループ作業がうまくいくように学生を社会化させる必要性を強調します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- mingle(人々と混ざって会話する)
- よりカジュアルで、特にパーティーや人混みで軽く会話するイメージ。
- よりカジュアルで、特にパーティーや人混みで軽く会話するイメージ。
- interact(相互作用する・触れ合う)
- もっと広範な意味。「話す/やりとりする」というニュアンスが強い。
- もっと広範な意味。「話す/やりとりする」というニュアンスが強い。
- associate (with)(付き合う・関わる)
- よりフォーマルで、関係を持つことを強調。
反意語 (Antonyms)
- isolate(孤立させる/孤立する)
- 社会と離れた状態にする・なる。
使い方の違い(例)
- “mingle” は「パーティーなどで何人もの人とカジュアルに話す」
- “associate” は「同じ組織の人と公式に関係を持つ」「仲間入りする」印象が強い
- “socialize” は「人間関係を育み、交流し、社会化する」意味合いで、フォーマルにもカジュアルにも使える。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(米): /ˈsoʊ.ʃə.laɪz/
IPA(英): /ˈsəʊ.ʃə.laɪz/
強勢(アクセント)は最初の
so
の部分にあります。アメリカ英語とイギリス英語で母音がやや異なり、アメリカ英語では「ソウ(soʊ)」、イギリス英語では「ソウ(səʊ)」と発音します。
スペルはアメリカ英語で “z” を用い “socialize” が一般的。イギリス英語では “s” を用いて “socialise” と書くこともあります(発音は同じ)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: アメリカ英語 “socialize” とイギリス英語 “socialise”
- 動詞と名詞の混同: “socialization” (名詞形) と混同しないよう注意。“We need more socialization.” は正しいが “We need more socialize.” は誤り。
- 同音異義語との混同: 目立った同音異義語はありませんが、 “association” など似た単語と使い方を混同しやすい場合があります。
- TOEICや英検での出題傾向: 読み物中で「職場内の交流促進」などの文脈で用いられることが多いです。単語として「〜と交流する」という訳が求められる問題に出やすいので注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ソーシャル(Social)」+「アイズ(ize)」=「社交的にする・なる」とイメージ
- 語幹の “social” は「ソーシャルメディア(SNS)」「ソーシャルワーク(社会福祉)」など日本語にも取り込まれており、馴染みがあります。
- 「みんなと仲良くする」「社交的にさせる」イメージを思い浮かべると、覚えやすいでしょう。
- 動詞化を示す
-ize
は “realize(実現する)” “organize(組織する)” などと同じパターンなので、似た単語とセットで覚えるのもおすすめです。
以上が、動詞 socialize
の詳細解説です。人間関係づくりや組織学習など、さまざまなシーンで使われますので、ぜひ活用してみてください。
〈国・制度など〉‘を'社会主義化する
〈人〉‘を'社会生活に順応させる
社会的活動に参加する;打ち解けてつき合う