元となった辞書の項目
pest
解説
1. 基本情報と概要
単語: pest
品詞: 名詞 (可算名詞)
- 意味 (英語): an animal or insect that is harmful or annoying, especially to crops, livestock, or humans. Also, it can refer to a person who is a nuisance.
- 意味 (日本語): 害虫や害獣、または人間にとって厄介者となる存在のこと。しばしば農作物に被害を与えたり、生活の中で困り者として扱われたりする昆虫や動物を指します。また、人に対して「困らせる人」「うるさい人」というニュアンスで使われることもあります。
「pest」は「有害で厄介」というイメージが強い単語です。相手を煩わせる存在をカジュアルに表現する際にも用いられます。
活用形:
- 単数形: pest
- 複数形: pests
- 単数形: pest
他の品詞例:
- pester (動詞): 「〜を悩ませる、困らせる」
- 例: Stop pestering me! (悩ませるのはやめて!)
- pester (動詞): 「〜を悩ませる、困らせる」
CEFRレベル推定: B2(中上級)
- B2(中上級): 社会生活や時事的なトピックにもある程度対応できるレベル。慣用的な表現にも触れ始める段階。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成:
- 接頭語や接尾語というよりは、ラテン語「pestis(疫病)」の影響を受けて形成された単語といわれています。
- 接頭語や接尾語というよりは、ラテン語「pestis(疫病)」の影響を受けて形成された単語といわれています。
派生語や類縁語:
- pester: 「悩ませる、しつこくせがむ」の動詞
- pesticide: 「殺虫剤」(pest + “-cide” = “〜を殺すもの”)
- pester: 「悩ませる、しつこくせがむ」の動詞
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- pest control (害虫駆除)
- pest infestation (害虫の大量発生)
- common pest (一般的な害虫)
- garden pest (庭の害虫)
- crop pest (農作物被害を与える害虫)
- pest management (害虫管理/対策)
- household pest (家庭に出没する害虫)
- be a real pest (本当に厄介者である)
- seasonal pest problems (季節特有の害虫問題)
- labeling someone a pest (誰かを厄介者と呼ぶこと)
- pest control (害虫駆除)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語「pestis(疫病)」が由来で、古フランス語などを経由し、英語に取り入れられました。もともとは大きな被害・苦痛をもたらすものを指していました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- もともと害虫や疫病という強い意味があるため、「人に対してpestと言うと失礼にあたる」場合があります。自然環境や農家の文脈では「害虫、害獣」といったわりと明確な意味を持ちます。
- カジュアルな会話では、「うるさい人」「厄介者」として軽く使われることがありますが、相手を小馬鹿にした印象を与える可能性があるので注意が必要です。
- もともと害虫や疫病という強い意味があるため、「人に対してpestと言うと失礼にあたる」場合があります。自然環境や農家の文脈では「害虫、害獣」といったわりと明確な意味を持ちます。
口語/文章の使い分け:
- 口語: “You’re being such a pest!”(まったく厄介だね)などのようにカジュアル。
- 文章: 農業や環境関連の専門的な文脈で「有害生物」「病害虫」として使われる。
- 口語: “You’re being such a pest!”(まったく厄介だね)などのようにカジュアル。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「a pest / pests」として扱うのが一般的です。
- 一般的な構文:
- “(Someone/Something) is a pest.” → “〜は厄介者だ。”
- “deal with pests” → 「害虫(厄介者)に対処する」
- “(Someone/Something) is a pest.” → “〜は厄介者だ。”
- 口語表現:
- “Don’t be such a pest!” → 「そんなに人を困らせないで!」
- “Don’t be such a pest!” → 「そんなに人を困らせないで!」
- フォーマル/カジュアル:
- フォーマル: 生物学・農業関連の文書で「pest management」「pest control」などの専門用語として使用。
- カジュアル: 人を指して「こいつは厄介だ」というニュアンスで使う。
- フォーマル: 生物学・農業関連の文書で「pest management」「pest control」などの専門用語として使用。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Stop being such a pest and let me study!”
- (勉強させてよ、そんなにちょっかい出さないで!)
- (勉強させてよ、そんなにちょっかい出さないで!)
- “My little brother can be a real pest sometimes.”
- (弟はときどき本当に厄介だよ。)
- (弟はときどき本当に厄介だよ。)
- “We need to find a way to keep these ants out; they’re becoming pests.”
- (このアリを外に追い出さないと。害虫になってきたよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company specializes in pest control services for commercial buildings.”
- (当社は商業ビル向けの害虫駆除サービスを専門としています。)
- (当社は商業ビル向けの害虫駆除サービスを専門としています。)
- “Please report any pest infestation in the warehouse immediately.”
- (倉庫での害虫発生を見つけた場合は、すぐに報告してください。)
- (倉庫での害虫発生を見つけた場合は、すぐに報告してください。)
- “Reducing pest issues can significantly improve the quality of our products.”
- (害虫問題を減らすことで、製品の品質を大幅に向上させられます。)
(3) 学術・専門的な文脈での例文
- “Integrated pest management (IPM) involves using a variety of techniques to minimize chemical use.”
- (総合的害虫管理(IPM)では、化学薬剤の使用を最小限に抑えるために多様な手法を用います。)
- (総合的害虫管理(IPM)では、化学薬剤の使用を最小限に抑えるために多様な手法を用います。)
- “Researchers have developed new biological controls to combat invasive pests.”
- (研究者たちは外来種の害虫と闘うために新しい生物学的な防除法を開発しました。)
- (研究者たちは外来種の害虫と闘うために新しい生物学的な防除法を開発しました。)
- “Climate change may influence pest migration patterns across continents.”
- (気候変動は大陸をまたぐ害虫の移動パターンに影響を与える可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- nuisance(迷惑な存在)
- ニュアンスは人や事象が「鬱陶しい」場合に広く使う。
- ニュアンスは人や事象が「鬱陶しい」場合に広く使う。
- annoyance(悩みの種)
- 「ちょっとしたイライラの原因」という軽めのニュアンス。
- 「ちょっとしたイライラの原因」という軽めのニュアンス。
- vermin(害獣)
- ネズミなど伝染病を広げる動物を指すことが多い。
- ネズミなど伝染病を広げる動物を指すことが多い。
- bug(虫、バグ)
- 一般の「虫」の意味だが、口語で「悩ませるやつ」というニュアンスになる場合も。
- 一般の「虫」の意味だが、口語で「悩ませるやつ」というニュアンスになる場合も。
- nuisance(迷惑な存在)
反意語:
- 直接的な反意語はありませんが、文脈によっては “beneficial insect” (益虫)などが対比されるケースあり。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pest/
- アクセント: 単音節のため、語末や語中でのアクセントの区別はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語: 両者とも「ペスト」のように発音され、大きな違いはほぼありません。
- よくある発音の間違い:
- /pɪst/ と /pɛst/ を混同してしまう場合あり。正しくは /pɛst/(「ペスッ」に近い音)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pests” の複数形を “pests’ ” のように誤ってアポストロフィを付けないように注意。
- 同音異義語の混同: 同音異義語は特にありませんが、発音が似ている “best” や “test” との区別に注意する必要があります。
- 試験対策:
- TOEICや英検などで「害虫管理」や「農作物被害」の文章中に出てくることがあります。文章脈絡から“pest”と分かるようにしておくこと。
- 「厄介者」「困った人」としての意訳例題も出てくる場合があるので、両方の意味を知っておくと便利。
- TOEICや英検などで「害虫管理」や「農作物被害」の文章中に出てくることがあります。文章脈絡から“pest”と分かるようにしておくこと。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源から覚える: “pest”=「人を病気にするような厄介な存在」という大枠をイメージすると覚えやすいです。
- イメージ: 害虫がちょろちょろと動き回って困らせる光景を思い浮かべると「厄介者」という意味がしっくりきます。
- 勉強テクニック: “pest” を覚えるときは “pester” もセットで覚えると「しつこく困らせる」のニュアンスがわかりやすくなります。
以上が “pest” の詳細解説になります。害虫や厄介者という意味で覚えておくと、日常でもビジネスでも対応しやすい単語です。しっかり押さえておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
害虫
意味(2)
《話》やっかい者
意味(3)
《まれ》ペスト