元となった辞書の項目
liver
解説
1. 基本情報と概要
単語: liver
品詞: 名詞 (countable noun)
日本語の意味: 肝臓
英語の意味: The organ in the body that cleans the blood and produces bile, among other vital functions.
「liver(リバー)」は主に「肝臓」を指す英単語です。身体の中で血液を浄化し、胆汁を分泌する重要な器官の名前です。医療や健康、料理の場面で主に使われます。食材としての「レバー」を表すときにも同じ単語が使われます。
活用形:
- 単数形: liver
- 複数形: livers
※「liver」は形容詞形や動詞形としては通常使われませんが、形容詞“chicken-livered”(臆病な)のような派生表現があります。
CEFR レベル目安: B2(中上級)
・人体の各器官を表す語彙なので、日常会話から専門性の高いトピック(医療・健康など)でも目にする機会があります。語彙としてはやや専門的ですが、一般教養の範囲でも理解が求められるため、このレベルを目安にしました。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹(root): “liver”
接頭語や接尾語は特になく、単独の名詞として使われます。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- liver function(肝機能)
- liver disease(肝臓病)
- liver cirrhosis(肝硬変)
- fatty liver(脂肪肝)
- liver cancer(肝臓がん)
- liver transplant(肝移植)
- chicken liver(鶏のレバー)
- liver and onions(レバーと玉ねぎを使った料理)
- liver damage(肝障害)
- liver detox(肝臓の解毒機能、または解毒法)
3. 語源とニュアンス
語源
- “liver”は古英語で「lifer」とつづられ、ゲルマン語派の言葉に遡ります。古くから人間の身体の中でも重要な器官として認識されてきました。
ニュアンス・使用時の注意
- 医療分野: 肝臓に関する疾患や機能を示す際に頻繁に使われます。
- 料理分野: 肝臓を食材として扱うときにも用いられます(英語圏ではチキンレバーやビーフレバーを調理して食べることが一般的)。
- カジュアルかフォーマルか: medical や健康トピックではフォーマルに、料理では比較的カジュアルにも使われます。
- 感情的な響き: 特別強い感情やニュアンスはありませんが、“chicken-livered”は「臆病な」という比喩表現で、やや古風な印象があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a liver” として単数形、複数形 “livers” も使用されます。医療・解剖学などの文脈で複数の肝臓を言及する可能性がある場合に使われます。
一般的な構文例:
- “Someone has a healthy liver.”(誰々の肝臓は健康だ)
- “She donates part of her liver.”(彼女は肝臓の一部を提供する)
- “Someone has a healthy liver.”(誰々の肝臓は健康だ)
イディオム:
- “chicken-livered” = 臆病な(形容詞:口語表現・古風)
- “liver spots” = 年齢によるシミ(通称「肝斑(かんぱん)」とは別名称ですが、年齢斑点を指すときに使われます)
- “chicken-livered” = 臆病な(形容詞:口語表現・古風)
5. 実例と例文
日常会話での例文(カジュアル)
- “I don’t really like the taste of liver, but my friend loves it.”
(私はレバーの味があまり好きじゃないけど、友達は大好きなんだ。) - “My mother always cooks chicken liver with onions.”
(母はいつも鶏のレバーを玉ねぎと一緒に調理します。) - “They say eating liver can be good for iron deficiency.”
(レバーを食べると鉄分不足に良いって言われるよね。)
ビジネスシーンや職場での例文(ややフォーマル)
- “Our company produces supplements to help maintain healthy liver function.”
(当社は肝機能を健康に保つためのサプリメントを製造しています。) - “The new medication is designed to improve liver performance in patients with chronic conditions.”
(この新薬は慢性疾患を持つ患者の肝臓機能を向上させるよう設計されています。) - “We need to analyze the test results regarding the patient’s liver enzymes before proceeding.”
(処置に進む前に、患者の肝臓酵素の検査結果を分析する必要があります。)
学術的な文脈・専門的な例文
- “The liver plays a critical role in detoxification and metabolic regulation.”
(肝臓は解毒作用と代謝調節において非常に重要な役割を担っています。) - “In this study, we examine the effects of alcohol on liver tissue over a 12-week period.”
(本研究では、12週間にわたるアルコールの肝組織への影響を調査します。) - “A liver biopsy was performed to diagnose the underlying cause of her abnormal enzyme levels.”
(酵素値異常の根本原因を特定するため、肝生検が実施されました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語: 同じ器官を指す明確な類義語はありませんが、医学用語では “hepatic organ” と表現されることもあります。ただし、一般的な会話ではまず使われません。
- 関連する器官: “kidney”(腎臓)や“heart”(心臓)、“lungs”(肺)など他の臓器とは区別されます。
- 反意語: 臓器名なので、直接的な反意語は存在しません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈlɪv.ər/ (イギリス英語), /ˈlɪv.ɚ/ (アメリカ英語)
- アクセント: 最初の音節 “LIV” に強勢がきます。
- 発音上の注意: “live” (動詞: /lɪv/) や “live” (形容詞: /laɪv/) と紛らわしいので注意しましょう。
- “liver” は [リヴァー] のように聞こえますが、末尾の “-er” の発音が英米で多少異なります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “liver”は比較的短い単語ですが、“live” や “liver” の混同に注意。
- 発音の混同: 上記のように動詞 “live” (/lɪv/) と似ていますが、後ろに “-er” がつくことで発音が変化します。
- 試験対策: TOEICや英検では医療や健康管理のトピック、あるいは食文化の文章で見かける可能性があります。そこまで頻出ではありませんが、健康関連トピックで押さえておくと安心です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のコツ: 「L-I-V-E-R は、人生を支える重要なオーガン。Liver(肝臓)は健康を支える。」
- スペリングのポイント: “live(生きる)” + “r” と覚えて、「生きるために必要な臓器」とイメージすると記憶に残りやすいです。
体の中でも大変重要な役割を担う「liver」。健康に関する話題や料理(とくにレバー料理)を扱うときには頻出の単語なので、発音や意味をしっかり押さえて活用しやすくしておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉肝臓
意味(2)
〈U〉(食用にする)動物の肝臓,レバー