最終更新日:2025/11/14
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《...の点で》 より先に来る, に先行する 《in ...》 / ...の上位である / ...に先立つ / 《...によって》 ...の前置きをする 《with ...》 / 先行する, 先に来る

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元となった辞書の項目

precede

動詞

《...の点で》 より先に来る, に先行する 《in ...》 / ...の上位である / ...に先立つ / 《...によって》 ...の前置きをする 《with ...》 / 先行する, 先に来る

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解説

以下では、動詞「precede」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

▷ 単語


  • 英語表記: precede

  • 品詞: 動詞 (Verb)

▷ 意味(英語 / 日本語)


  • 英語: “to come before something else in time, order, or position”

  • 日本語: 「(何かの)前に来る、先行する、先立つ」

たとえば「A precedes B.」というと、「A は B に先行する」「A のほうが B より先に起こる・来る」というニュアンスです。時系列や並び順など、「前に位置する」「前を行く」という場面で使われます。

▷ 活用形


  • 原形: precede

  • 三人称単数現在: precedes

  • 進行形: preceding

  • 過去形・過去分詞形: preceded

▷ 他の品詞への変化


  • 形容詞: preceding (例: the preceding chapter = その前の章)

  • 名詞: precedence (優先権、先行すること), precedent (先例)

▷ CEFR レベル (目安)


  • B2: 中上級


    • 抽象的な概念(時系列や手順を表す)など、日常会話よりも少しフォーマル・専門的な文脈で使いやすい語です。



2. 語構成と詳細な意味

▷ 語構成


  • 接頭語: pre-(「前に」という意味)

  • 語幹: cede(「進む、行く」という意味を持つラテン語 “cedere” に由来)

このように「pre-(前)」+「cede(行く)」→「前に行く・来る(=先行する)」という意味が生まれています。

▷ 派生語・類縁語


  • precedent (名詞/形容詞): 先例、先行する

  • precedence (名詞): 優先順位、上位

  • concede (動詞): (譲歩して)認める、許す

  • recede (動詞): 後退する、弱まる

  • exceed (動詞): 超える

▷ よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. precede by …

    「…が先行する / …を伴って前に起こる」

  2. precede in time

    「時系列で先に起こる」

  3. precede in importance

    「重要性で先に立つ / より重要である」

  4. an event precedes another

    「ある出来事が別の出来事に先行する」

  5. the ceremony that precedes the meeting

    「会議に先立つ式典」

  6. a paragraph that precedes the conclusion

    「結論に先立つ段落」

  7. be preceded by a warning

    「警告のあとに続く / 警告が先にある」

  8. preceded by silence

    「沈黙の後に続く(=沈黙が先立つ)」

  9. an introduction that precedes the main text

    「本文に先立つ導入部」

  10. what precedes is important to understand

    「前に述べたこと(先行すること)が理解を深めるのに重要である」


3. 語源とニュアンス

▷ 語源


  • ラテン語の “praecedere” (prae- = before, cedere = to go) が語源です。

  • 時系列や位置の順序で「前に行く」「先導する」といった含意をもっています。

▷ ニュアンスや使用時の注意


  • 多くの場合、ややフォーマルな文脈(論文、公式文書など)でよく見られます。

  • 日常会話でも「何かが先に起こる・来る」という意味で使いますが、口語では “come before” と言いかえることもあります。

  • ビジネスや学術的な書き言葉で使うときは、論理や時系列を丁寧に述べる印象を与えます。


4. 文法的な特徴と構文

▷ 一般的な構文


  1. A precedes B.


    • 「A は B に先行する」


  2. A is preceded by B.


    • 「A の前には B がある(B が A に先行する)」


  3. Precede something with something.


    • 「(何かの)前に~を置く」


▷ フォーマル / カジュアル


  • フォーマル: “The presentation was preceded by an introduction from the CEO.”

  • カジュアル: “Something came before the main event.”

▷ 文法上のポイント


  • 動詞としては 他動詞 (transitive verb) として「precede + 目的語」の形で使われるのが一般的です。

  • “be preceded by …” のように受動態の形でもよく使われます。


5. 実例と例文

▷ 日常会話(カジュアル)


  1. “Dinner was preceded by a quick chat in the living room.”

    (夕食の前にリビングでちょっとおしゃべりがあったんだ。)


  2. “My holiday was preceded by a lot of planning.”

    (休暇の前にいろいろな計画を立てたんだ。)


  3. “A short introduction will precede the main performance.”

    (メインのパフォーマンスの前に、簡単な紹介があるよ。)


▷ ビジネス


  1. “Our negotiations were preceded by several informal discussions.”

    (交渉の前に、何度か非公式の話し合いがありました。)


  2. “The new policy was preceded by thorough market research.”

    (その新しい方針は、綿密な市場調査を経て打ち出されました。)


  3. “Before we launch the product, it will be preceded by a testing phase.”

    (製品のローンチに先立って、テスト期間があります。)


▷ 学術・専門的な文脈


  1. “This survey was preceded by a pilot study to validate the methodology.”

    (この調査は、調査方法を検証するための予備調査が先に行われました。)


  2. “Each experiment was preceded by a control test.”

    (各実験の前に、コントロールテストが行われました。)


  3. “The theory is usually preceded by a historical overview of previous studies.”

    (この理論は、通常、これまでの研究に関する歴史的概観の後に紹介されます。)



6. 類義語・反意語と比較

▷ 類義語 (Synonyms)


  1. “come before”


    • (~の前に来る)カジュアル表現。


  2. “lead up to”


    • (~へとつながる、前置きとして起こる)しばしば口語的に使われる。


  3. “forego” (あまり一般的ではない)


    • 「~の先を行く、先に行く」。文語的・古風な響き。


▷ 反意語 (Antonyms)


  1. “follow”


    • (~の後に続く)


  2. “succeed”


    • (~の後に続く、継承する)


▷ 使い分けの違い


  • “precede” は比較的フォーマルで、明確に「前に起こる」という意味を持ちます。

  • “follow” や “come after” は「後に起こる・続く」という反対のイメージを与えます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /prɪˈsiːd/ または /priˈsiːd/

  • アクセント: se の部分に強勢があります (pre-CÉDE)。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [priˈsiːd]、イギリス英語でも同じように発音します。

  • よくある発音の間違い: 「pre-SEED」と、頭の “pre” の部分を強く言いすぎる人がいますが、正しくは “pri-SEED” と二音節目に強勢がきます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「precede」を “preceed” と書いてしまう間違いがよくあります。(“e” と “c” の順番に注意)

  • “proceed” との混同: “proceed” は「続ける、進行する」という意味で、スペルが似ていますが意味が異なります。

  • TOEIC・英検などでの出題傾向: 時系列や段取り、段階を説明するパッセージで “precede” が使われることがあります。「何が先か後か」を説明する流れの中で登場する単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 接頭語 “pre-” = 「前」 と、語幹 “cede” = 「進む・行く」 で「前に行く」→「先行する」というイメージが定着しやすいです。

  • “Before you proceed, something precedes your actions.”(進む前に何かが先だ)とリズムで覚えるのも手です。

  • スペルは “pre + cede” と意識して、似ている “proceed” とは混同しないようにしましょう。


以上が、動詞「precede」の詳細な解説です。フォーマルな文脈でよく使われるので、学術的レポートやビジネス文書など、時系列・順番を明確に述べるシーンで活用してみてください。

意味のイメージ
precede
意味(1)

《Bの点で》《A(ほかの事・物・人など)》より先に来る,行く《A in B》

意味(2)

…の上位である,より重要である

意味(3)

…に'先だつ,の先に起こる

意味(4)

《B(ある言葉など)によって》《A(話・文章など)》の前置をする《A with B》

意味(5)

先行する,先に(前に)来る

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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