最終更新日:2025/11/13
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見事に,気持ちよく;うまく / 精密に

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元となった辞書の項目

nicely

副詞

見事に,気持ちよく;うまく / 精密に

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彼女は見事にピアノを演奏した。

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解説

以下では英単語「nicely」について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: nicely

品詞: 副詞 (adverb)

英語での意味:

• in a pleasant or agreeable way (快く、感じよく)

• in a satisfactory or precise way (満足のいく、適切な方法で)

日本語での意味:

• 「感じよく」「上手に」「うまく」「きちんと」などのニュアンスを持ちます。

たとえば「You did that nicely.」なら「あなたはそれを上手に(きちんと)やりましたね」という意味です。場面としては、人の行動や成果をほめるときや、物事がきれいにまとまったときなどに使われる、とてもカジュアルで柔らかい響きの副詞です。

活用形:

副詞なので、独立した活用はありませんが、形容詞の “nice” が元になり、そこから派生した形(nice + ly)です。

他の品詞になった場合:


  • 形容詞: nice (例: “He is a nice person.”)

  • 名詞: niceness (例: “Your niceness is appreciated.”)

  • 副詞: nicely (今回の解説対象)

難易度 (CEFR): B1 (中級)


  • 日常会話でよく扱われる副詞として、比較的なじみやすい単語ですが、微妙なニュアンスもあるため、中級レベルの学習内容として位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • nice (形容詞) + -ly (副詞化の接尾辞)

詳細な意味


  1. 感じよく、好ましい方法で

    例: “She smiled nicely.” = 「彼女は感じのいい笑顔をした。」

  2. 上手に、うまく

    例: “He performed nicely on stage.” = 「彼は舞台でうまく演技をした。」

  3. 正確に、端正に

    例: “The data fits nicely into the chart.” = 「データがグラフにきちんと合致する。」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. fit nicely → (ぴったり合う)

  2. work out nicely → (うまくいく)

  3. turn out nicely → (良い結果になる)

  4. get along nicely → (うまくやっていく)

  5. come along nicely → (順調に進む)

  6. fold nicely → (きれいに折りたためる)

  7. dress nicely → (きちんとした服装をする)

  8. behave nicely → (礼儀正しくふるまう)

  9. play nicely with 〜 → (〜を仲良くあつかう/一緒に上手に遊ぶ)

  10. line up nicely → (きちんと整列する、不備なく並ぶ)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「nice」はラテン語の “nescius”(知らない、無知の)からフランス語 “nice”(愚かな)→ 中英語へと変化を経て、「正確な」「優しい」「繊細な」といったさまざまな意味合いが複雑に生まれました。現在の「感じがいい」「親切な」といった意味は比較的新しい用法です。

  • 「nicely」は、形容詞 “nice” に副詞化の “-ly” を付けて派生したため、「心地よく、上手に」というイメージがメインです。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 「感覚的に心地よい」「程よくうまくいく」といった表現をしたいときに向きます。

  • 口語でも文章でも広く使え、カジュアルな響きがありますが、ビジネスメールなどフォーマルな文脈でも問題なく使われる場合があります。

  • 「kindly」は「親切に」、もう少しやわらかく丁寧な感覚が強いのに対し、「nicely」は「心地よく」「良い感じで」という、ややカジュアルさを帯びたニュアンスで使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 副詞としての位置

    動詞を修飾するときは動詞の直後や文末などに置かれます。

    例: “He thanked her nicely.” / “He thanked her very nicely.”


  2. 他動詞・自動詞の使い分け


    • 自動詞を修飾する場合: “He smiles nicely.”

    • 他動詞を修飾する場合: “She handled the situation nicely.”


  3. フォーマル/カジュアル


    • どちらでも可。ビジネス文書では「形容詞 + manner」で表現するよりは、簡潔に “nicely” と書くことが多いです。

    • カジュアルな会話でも頻出し、自然な響きがあります。


  4. イディオム的表現


    • “play nicely” は「(子どもたちに)仲良く遊びなさい」という決まり文句としてよく使われます。

    • “come along nicely” は「順調に進む」という意味合いで慣用表現的に扱われます。



5. 実例と例文

日常会話


  1. “You handled that problem nicely!”

    → 「その問題、うまく対処したね!」

  2. “Everything worked out nicely in the end.”

    → 「結局、すべてうまくいったよ。」

  3. “She cooked dinner nicely, and everyone loved it.”

    → 「彼女は夕食を上手に作ってくれて、みんな気に入ったよ。」

ビジネスシーン


  1. “The negotiation concluded nicely, benefiting both parties.”

    → 「交渉はうまくまとまり、双方に利益がありました。」

  2. “He presented the report nicely, keeping it clear and concise.”

    → 「彼は報告書をわかりやすく端的にまとめ、上手にプレゼンしました。」

  3. “Our latest marketing strategy is coming along nicely.”

    → 「最新のマーケティング戦略は順調に進んでいます。」

学術・アカデミック


  1. “The data aligns nicely with our previous findings.”

    → 「そのデータは以前の研究結果ときれいに一致しています。」

  2. “Her argument builds nicely on the established theory.”

    → 「彼女の議論は確立された理論をうまく発展させています。」

  3. “The hypothesis fits nicely into the broader framework of the study.”

    → 「仮説は研究の大枠にうまく当てはまります。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. pleasantly → 「気持ちよく」

  2. well → 「うまく、上手に」

  3. smoothly → 「スムーズに」

  4. aptly → 「適切に」

  5. appropriately → 「適切に、ふさわしく」

「nicely」は、よりカジュアルかつポジティブなニュアンスが強いのに対し、「aptly」「appropriately」は少しフォーマルで正確さに焦点を当てるイメージがあります。

反意語 (Antonyms)


  1. badly → 「ひどく、下手に」

  2. poorly → 「不十分に、下手に」

  3. rudely → 「失礼に」

  4. unpleasantly → 「不快に」

「nicely」の持つ「好ましい、心地よい」という感覚に対して、「badly」「poorly」は質が悪い・不十分という意味、「rudely」「unpleasantly」は相手に不快感を与える様子を表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈnaɪsli/


    • アメリカ英語もイギリス英語も同様に /ˈnaɪsli/ と発音され、アクセントは最初の音節 “nice” に置かれます。


  • よくある間違い


    • 「nai-s-ly」と母音と子音の連結をなめらかに発音できず、「ナイスリー」よりは「ナイス(ス)リィ」に近いイメージで発音するように意識しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “nicely” は “nice” + “ly” で、間に “e” を入れ忘れて “nicsly” などと書かないように注意。


  2. 同音異義語との混同:


    • “nicely” の同音異義語は特にありませんが、形容詞 “nicely” と混同してはいけない、と思い込む学習者もいるかもしれません(実際には形容詞ではなく副詞です)。


  3. 試験対策:


    • TOEICや英検などで、文法問題の副詞の位置・形容詞との使い分けとしてしばしば出題される可能性があります。

    • “nice” と “nicely” の違いが問われることがあるため、修飾する対象が名詞か動詞かをチェックする習慣をつけましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「nice」に「-ly」をつけて、動作を修飾するようにする、という基本の副詞化ルールを思い出しましょう。

  • 「感じよく / 上手に / うまく」と意識すると、日本語でも一貫して訳しやすく広く応用できます。

  • 例文を暗記するよりも、「日常で ‘よくできた!’ と思った場面は ‘You did that nicely!’ と言えばいいんだ」という実用イメージで覚えておくと、自然と口をついて出るようになります。


以上が、「nicely」の徹底解説でした。文脈に応じて「感じよく」「上手に」「うまく」など、柔軟に訳を使い分けると会話や文章表現がより豊かになります。

意味のイメージ
nicely
意味(1)

見事に,気持ちよく;うまく

意味(2)

精密に

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