最終更新日:2025/12/06
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元となった辞書の項目

wavelength

〈c〉(音・光などの)波長

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: wavelength

品詞: 名詞 (noun)

日本語の意味: 波長(はちょう)


  • 「波の山から次の波の山までの長さ」を指す物理用語です。音波や光の波、電波など、様々な波に対して使われる単語です。

  • 日常会話では、「(人と)考え方・価値観・感覚などが合う/合わない」を比喩的に表現する際にも使われます。たとえば、“We’re on the same wavelength.”(私たちは同じ波長だ)と言うと、「私たちは気が合うね」というニュアンスになります。

  • 理系の物理学でも出てくる比較的専門的な単語ですが、日常でも「同じ考え方を持っている」ことを表す口語表現として目にすることがあります。

活用形:


  • 名詞なので一般的に形そのものが変化しません(-s で複数形になる場合があります: wavelengths)。

  • 他の品詞としては「wave (動詞・名詞) + length (名詞)」の組み合わせでできた合成語という形なので、wavelength自体が形容詞や動詞になることはありません。

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2は「ある程度複雑な文章を読んだり、自分の意見を明確に述べたりできる」レベルです。物理や専門的な文脈でもよく出てくるので、理系の勉強をする学生や中級以上の英語学習者にとっては押さえておきたい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • wave: 「波」

  • length: 「長さ」

  • この2つが組み合わさって「波の長さ」を表します。

関連語や派生語:


  • wave (波): 動詞・名詞として「手を振る」「波」「(感情などの)高まり」を指す。

  • length (長さ): 名詞で「長さ、丈、期間」を指す。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “electromagnetic wavelength” (電磁波長)

  2. “visible wavelength” (可視波長)

  3. “short wavelength” (短波長)

  4. “long wavelength” (長波長)

  5. “on the same wavelength” (同じ波長で、気が合って)

  6. “different wavelength” (異なる波長で、感覚が合わない)

  7. “wavelength of light” (光の波長)

  8. “measuring the wavelength” (波長を測定する)

  9. “radio wavelength” (ラジオ波長)

  10. “ultraviolet wavelength” (紫外線の波長)


3. 語源とニュアンス


  • 「wave(波)」と「length(長さ)」が組み合わさった、物理学的な概念を示す単語。

  • 歴史的には、19世紀ごろから物理や科学の分野で使われ始めた合成語です。

  • 学問的には厳密に「波の山と山の距離」などを指しますが、日常英語では「誰かと気が合う/合わない」という比喩表現としても幅広く使われます。


    • 例えば、“I’m not on the same wavelength as my boss.”と言うと、「上司とはどうも考え方が合わないな」というカジュアルなニュアンスを含みます。


  • 口語でも文章でも使えますが、比喩的な文脈ではよりカジュアルな雰囲気があります。逆に、物理学の論文などでは当然フォーマルにも用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算名詞): “a wavelength” / “the wavelength” / “wavelengths” として扱います。

  • 物理的な文脈では、しばしば“the wavelength of something”という形で使われます。


    • “the wavelength of this light” / “the wavelength of the sound wave”など。


  • 比喩的な表現では、“to be on the same wavelength” というイディオム的表現で主に使われます。


    • “We’re on the same wavelength.”

    • “They’re on a completely different wavelength.”



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I feel like we’re on the same wavelength; we get along so well.”

    (私たちは同じ波長みたい。すごく気が合うよ。)


  2. “Sorry, I’m not on your wavelength. Can you explain that again?”

    (ごめん、今の話ちょっと分かりにくかった。もう一度説明してもらえる?)


  3. “He and I aren’t on the same wavelength about career goals.”

    (彼と私は、キャリアの目標についてはあまり考えが合わない。)


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to ensure everyone on the team is on the same wavelength to meet the deadline.”

    (期限を守るために、チーム全員が同じ方向性を共有する必要があります。)


  2. “The marketing department and the development team often operate on different wavelengths.”

    (マーケティング部門と開発チームは、しばしば考え方がかみ合わないことが多いです。)


  3. “Finding a partner who’s on your wavelength is crucial in business collaborations.”

    (ビジネスで協力する相手は、自分と波長が合う人を見つけることが重要です。)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “The wavelength of the laser must be precisely measured.”

    (レーザーの波長は正確に測定しなければならない。)


  2. “Infrared wavelengths are longer than those of visible light.”

    (赤外線の波長は可視光の波長よりも長い。)


  3. “This experiment demonstrates how wavelength affects the diffraction pattern.”

    (この実験は、波長が回折パターンにどのように影響するかを示しています。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Similar words):


    1. frequency(周波数)


      • 「1秒間に何回波が繰り返されるか」を示す。波長とは異なるが、波に関わる基礎的な物理量。


    2. amplitude(振幅)


      • 波の「高さ」を示す概念。波長とは異なるパラメータ。


    3. wave(波)


      • より一般的な言葉で、空間や物質の中を伝わる振動現象そのものを指す。



  • 反意語 (Antonyms):


    • 直接的な「反意語」は存在しないが、波の属性としては波長に対して「周期(period)」や「周波数(frequency)」が別パラメータ。反意語としては成立しないが、しばしば対照的に学習される。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈweɪv.leŋθ/


    • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな差はありませんが、/θ/ の発音(無声歯摩擦音、いわゆる「シータ」の音)をしっかり出す必要があります。


  • 強勢 (アクセント): wave のところにやや強勢があります(“WAVE-length”)。

  • よくある間違い: 最後の音 “-length” を /leŋkθ/ のように発音してしまったり、/θ/ が /s/ や /f/ に近くなったりすることがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスとしては「wave length」と2語に分けて書いてしまうケースがありますが、正しくは1単語 “wavelength” です。

  • “wavelength” は科学用語でもあり、TOEIC や大学受験、理系英語のテストなどで見かけることがあります。

  • 「同じ考え方・感覚を共有している」という比喩的意味もあるので、実務英語やビジネス英語でも出題されたり、会話で耳にしたりする可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “wave + length” → 「波の長さ」を直感的に思い浮かべると覚えやすいです。波と長さを足した言葉で「波長」と考えれば、そのまま日本語のイメージとも結びつきます。

  • 覚え方:


    • “wave” と “length” は頻出単語なので、そのままくっつけると “wavelength” になると覚えておく。

    • 「同じ波長でいる」=「お互いに同じ感覚(周波数)を持っている」と考えると、比喩的な意味も合わせて覚えやすくなります。


以上が “wavelength” の詳細な解説です。波の物理的な性質を学ぶときにも、会話で「人と気が合う」状態を表すときにも、幅広く使える便利な単語です。

意味のイメージ
wavelength
意味(1)

〈c〉(音・光などの)波長

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 4択問題

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