wed
1. 基本情報と概要
単語: wed
品詞: 動詞 (他動詞 / 自動詞)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 英語での意味: to marry or to get married
- 日本語での意味: 結婚する、結婚させる
「to marry」と同義ですが、比較的フォーマル・書き言葉で用いられることが多い単語です。「神聖な場や儀式で結婚する」というニュアンスがあり、ときにニュースや正式なアナウンスでも使われます。
活用形
- 原形: wed
- 過去形: wed / wedded (両方使われる)
- 過去分詞形: wed / wedded (両方使われる)
- 現在分詞形: wedding
- 原形: wed
品詞変化例
- 名詞形: wedding (結婚式)
- 形容詞形: wedded (結婚している状態を表す)
- 例: wedded bliss (結婚生活の幸せ)
- 名詞形: wedding (結婚式)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
古英語由来の短い動詞で、はっきりした接頭語や接尾語はありません。「wed-」という語幹に派生形(wedding)がついた形がよく使われます。派生語や類縁語
- wedding (名詞): 結婚式、婚礼
- newlywed (名詞): 新婚の人(新郎新婦)
- wedded (形容詞): 結婚している、夫婦の
- wedding (名詞): 結婚式、婚礼
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- wed a couple → カップルを結婚させる
- be wed to someone → (フォーマルな響きで)~と結婚している
- soon to be wed → まもなく結婚する
- wed in secret → 密かに結婚する
- wed someone off → (稀な用例)娘や息子を結婚させる
- newly wed couple → 新婚カップル
- to be wedded → 結婚している状態
- wedded bliss → 結婚生活の幸せ
- wedlock (名詞) → 婚姻状態
- wed according to tradition → 伝統的な習慣に従って結婚する
- wed a couple → カップルを結婚させる
3. 語源とニュアンス
語源
古英語の “weddian” から派生し、「約束する」「誓約を交わす」という意味があり、同時に「結婚する」という意味へと発展しました。歴史的使用とニュアンス
中世から正式な結婚の誓いを指す言葉として使われてきました。現代では「新聞の見出し」や「フォーマルなスピーチ」で使われることが多く、やや格式ばった印象を与えます。使用頻度とシーン
- 報道や公式アナウンスなどの書き言葉(フォーマル)
- 作家が文語調で書く場合
- 会話でも使われるが、「marry」の方が一般的・カジュアル
- 報道や公式アナウンスなどの書き言葉(フォーマル)
4. 文法的な特徴と構文
他動詞 / 自動詞
- 他動詞として: “He wed his longtime partner.” (彼は長年のパートナーと結婚した)
- 自動詞として: あまり多くはありませんが、文脈によっては “They wed last week.” とも使えます。
- 他動詞として: “He wed his longtime partner.” (彼は長年のパートナーと結婚した)
一般的な構文・イディオム
- “X and Y were wed in a simple ceremony.” (XとYは簡素な式で結婚しました)
- “She is wed to her work.” (彼女は仕事に打ち込み過ぎている)※比喩的用法
- “Wed lock” はあまり日常的には使われませんが、「婚姻状態」の英単語
wedlock
は “out of wedlock” (婚外子) などで見かけます。
- “X and Y were wed in a simple ceremony.” (XとYは簡素な式で結婚しました)
フォーマル / カジュアル
- “wed” は結婚に関する文語的な表現。
- “marry” は会話でも書き言葉でも一般的に使われる。
- “wed” は結婚に関する文語的な表現。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (ややフォーマルなニュアンス)
“They plan to wed in June under the cherry blossoms.”
(彼らは6月、桜の木の下で結婚する予定です。)“I heard they wed quietly at city hall.”
(彼らは役所でひっそりと結婚したと聞きました。)“My grandparents wed in the 1950s.”
(私の祖父母は1950年代に結婚しました。)
ビジネス文脈での例文 (報道や公式な発表で)
“The company’s CEO will wed his longtime partner this weekend.”
(その会社のCEOは今週末、長年のパートナーと結婚する予定です。)“The board announced that two employees were wed last month.”
(取締役会は、2人の従業員が先月結婚したことを公表しました。)“A merger can often wed two organizations with different corporate cultures.”
(合併はしばしば、異なる企業文化を持つ2つの組織を結びつけることがある。)
※比喩的に「統合する」という意味でも使われます。
学術的な文脈での例文 (やや硬い印象)
“Historical records indicate that many noble families wed to strengthen political ties.”
(歴史資料によると、多くの貴族の家系は政治的結びつきを強化するために結婚した。)“Different theories of sociology are sometimes wed to form an integrated framework.”
(社会学の異なる理論が、統合的な枠組みを形成するために結び付けられることがある。)
※こちらも比喩的“In medieval Europe, it was common for royals to wed for alliances rather than love.”
(中世ヨーロッパでは、王族は愛よりも同盟を目的に結婚するのが一般的だった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- marry (結婚する)
- 最も一般的。フォーマルからカジュアルまで幅広く使用可。
- 最も一般的。フォーマルからカジュアルまで幅広く使用可。
- tie the knot (口語的な「結婚する」)
- くだけた表現で、会話でよく使われる。
- くだけた表現で、会話でよく使われる。
- unite (結合する)
- 「団結させる」「結合する」という意味で、比喩的にも使われる。結婚にも使われるが通常はより一般的な統合を表す。
- marry (結婚する)
反意語
- divorce (離婚する)
- 結婚の解消を意味する動詞
- 結婚の解消を意味する動詞
- separate (別居する)
- 法的ではなく、単に「別々に住む、関係を終わらせる」
- divorce (離婚する)
類義語との違いは、“wed” がやや厳粛・儀式的・文語的である点です。
“marry” は一般的、「tie the knot」は口語的に聞こえます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /wɛd/
- アクセント: 1音節なので特に区別できるアクセントはありません。
- アメリカ英語 / イギリス英語
- 基本的に同じ発音だが、地域差によって /wɛd/ が /wed/ 的に聞こえることがあります。
- 基本的に同じ発音だが、地域差によって /wɛd/ が /wed/ 的に聞こえることがあります。
- よくある発音の間違い
- “weed /wiːd/” と混同しないこと。母音の音に注意。
- /ɛ/ (エ) の音をきちんと出すようにする。
- “weed /wiːd/” と混同しないこと。母音の音に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “wedd” と誤って -dd- を重複させたり、過去形で “weded” と書いてしまうミスに注意。
- “wedd” と誤って -dd- を重複させたり、過去形で “weded” と書いてしまうミスに注意。
- 同音異義語との混同
- weed (/wiːd/): 雑草
- wed (/wɛd/): 結婚する
- weed (/wiːd/): 雑草
- 試験対策・出題傾向
- TOEICや英検などではあまり頻出単語ではありませんが、ニュース記事などで出るときに見落とさないようにしましょう。
- 報道文や文語的表現を問われる読解問題で目にする可能性あり。
- TOEICや英検などではあまり頻出単語ではありませんが、ニュース記事などで出るときに見落とさないようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 音やスペリングのポイント
- “wed” は「ウェッド」と短い音なので、書き間違いや “weed” との発音間違いに注意。
- “wed” は「ウェッド」と短い音なので、書き間違いや “weed” との発音間違いに注意。
- イメージ・ストーリー
- 新聞の見出しで “X to wed Y next spring” といった形、雑誌でよく見かけるかもしれません。ニュースでの表現や公式発表の文面をイメージすると覚えやすいでしょう。
- 新聞の見出しで “X to wed Y next spring” といった形、雑誌でよく見かけるかもしれません。ニュースでの表現や公式発表の文面をイメージすると覚えやすいでしょう。
- 勉強テクニック
- “wedding” (結婚式) の名詞形は頻出。まず「wedding → wed」の順に覚えると良いかもしれません。
以上が、動詞 “wed” の詳細な解説になります。文語的でフォーマルな響きがあるので、ニュースや公式な文章を読むときに役立つ単語です。
…‘と'結婚する,‘を'妻(夫)にする
結婚する