relate
以下では、動詞「relate」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “relate”
- 「to show or make a connection between two or more things」(複数の事柄を結び付ける・関連付ける)
- 「to tell a story or describe something」(物事を伝える・語る)
- 「to show or make a connection between two or more things」(複数の事柄を結び付ける・関連付ける)
- 日本語: 「関係づける、関連づける、(出来事などを)語る」
「AとBを結び付けたり、物語や出来事を人に話したりするときに使われる動詞です。多くの場合、“relate to ~”の形で、『~に関連する』や『~と関係を持つ・理解する』というニュアンスで使われます。」
品詞
- 動詞(Verb)
活用形
- 原形: relate
- 三人称単数現在形: relates
- 現在分詞(動名詞): relating
- 過去形: related
- 過去分詞: related
他の品詞例
- 名詞形: relation, relationship(関係)
- 形容詞形: related(関連した)、relative(相対的な、または親戚を指す形容詞)
- 副詞形: relatively(比較的に)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
「英語学習者が“関連づける”や“共感する”などのやや抽象的な概念を表現するときに学ぶ単語です。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語:re- (「再び」「後ろに戻す」という意味を持つ場合が多い)
- 語幹:late(ただし直接 “late(遅い)” とは関係なく、ラテン語の “lātus(運ばれた)” から派生)
もともとはラテン語の “relatus”(過去分詞形)で、“referre”(「運ぶ」「持ち帰る」)を起源とします。
関連単語や派生語
- “relation”: 関係
- “relationship”: 関係性、つながり
- “relative”: 相対的な、または親戚
- “relatable”: 共感できる、親近感をもてる
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- relate to a problem → 問題に関係する
- relate to someone’s feelings → 誰かの気持ちに共感する
- relate a story → 物語を語る
- directly relate to → 直接的に関係する
- closely relate to each other → お互いに密接に結びつく
- relate personal experiences → 個人的な体験を語る
- relate well to (someone) → (誰かと)うまく打ち解ける・良い関係を築く
- relate an event → 出来事を語る
- relate cause and effect → 原因と結果を関連づける
- cannot relate to → ~に共感できない、~に理解を示せない
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “referre” (re- + ferre “運ぶ”) の過去分詞形 “relatus” が語源。
- 英語の “relate” は「関係づける」「報告する」「物語る」という意味で派生してきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「~に関連する」「~を理解する(共感する)」という文脈では、気軽な日常会話からフォーマルな文書にも幅広く使われます。
- 「物事を語る」という意味では、少し文章寄りのフォーマルなニュアンスがありますが、日常でも「I can relate that story to you.(その話をあなたに伝えることができるよ)」などと使うことができます。
- “relate to” の表現は、「共感する」「通じる」というニュアンスがつよいため、カジュアルな会話で使う機会が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
“relate + 目的語”
- 「~を関連づける、語る」の意味を持つ他動詞用法。
- 例: “He related his experiences to the audience.”
- 「~を関連づける、語る」の意味を持つ他動詞用法。
“relate to + 目的語”
- 「~と関係する、共感する、理解する」の意味。
- 自動詞的に振る舞い、「~と関係を持つ」「~に共感する」という表現の定番。
- 例: “I can relate to your situation.”
- 「~と関係する、共感する、理解する」の意味。
フォーマル / カジュアル
- フォーマル: 報告書やアカデミックな論文などで、「~を関連付ける」という意味で使用
- カジュアル: 日常会話で「共感する」「関係がある」といった意味でさらっと使われる
5. 実例と例文
日常会話
“I really relate to that character in the movie. He reminds me of myself.”
- 「あの映画のキャラクターには本当に共感できる。自分を思い出させるんだよね。」
“I can’t relate to this new music genre; it doesn’t appeal to me.”
- 「この新しい音楽ジャンルにはあまり共感できないんだ。自分には合わないよ。」
“Could you relate the story one more time? I missed some details.”
- 「その話もう一度語ってもらえる? ちょっと聞き逃した部分があるんだ。」
ビジネス
“Please relate these findings to our overall sales strategy.”
- 「これらの調査結果を、当社の全体的な販売戦略と結び付けて考えてください。」
“It’s crucial to relate the product’s features to customer needs.”
- 「製品の特徴を顧客のニーズと関連づけることが重要です。」
“Could you relate the main points of the meeting to the rest of the team?”
- 「ミーティングの要点をチームの他のメンバーに共有してもらえますか?」
学術的な文脈
“This study aims to relate environmental changes to shifts in species behavior.”
- 「本研究は、環境の変化と生物の行動変化を関連付けることを目的としています。」
“The paper attempts to relate historical events to current social issues.”
- 「この論文は、歴史的出来事を現在の社会問題と関連付けようと試みています。」
“We need to relate these theoretical concepts to practical applications.”
- 「私たちは、これらの理論的概念を実際の応用と結び付ける必要があります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- connect(つなぐ/関連付ける)
- “relate” よりは「物理的につなぐ」感覚が強いが、抽象的な関係性を示す場合にも使う。
- “relate” よりは「物理的につなぐ」感覚が強いが、抽象的な関係性を示す場合にも使う。
- link(結びつける)
- “connect” とほぼ同様の意味。ただし、資料や情報の部分的な接点を示す時によく用いられる。
- “connect” とほぼ同様の意味。ただし、資料や情報の部分的な接点を示す時によく用いられる。
- associate(関連づける)
- 思考など抽象的なものを結び付ける感じが強い。
- 思考など抽象的なものを結び付ける感じが強い。
- recount / narrate(物語る)
- “relate” の「語る」に近い意味。ややフォーマルに順を追って話すニュアンス。
- “relate” の「語る」に近い意味。ややフォーマルに順を追って話すニュアンス。
反意語(Antonyms)
- disconnect(切り離す)
- separate(分ける)
- dissociate(関係を断つ・切り離す)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /rɪˈleɪt/
- アクセントは第2音節の「-late」の部分「レイト」にきます。
- アメリカ英語: [rɪˈleɪt] (リ”レイト”)
- イギリス英語: [rɪˈleɪt] (リ”レイト”)ほぼ同じ発音
- アメリカ英語: [rɪˈleɪt] (リ”レイト”)
- よくある発音の間違い: 「リリー○○」など曖昧に言ってしまうこと。語尾の「-t」の発音は忘れずに。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- relate → r e l a t e (re-lateの順番を間違えやすいことがあるので注意)
- relate → r e l a t e (re-lateの順番を間違えやすいことがあるので注意)
- 同音異義語との混同
- “relate” と“relight” などは音が似ていませんが、つづりが似ているため誤記に注意。
- “relate to 〜” と “respond to 〜” の混同
- 「反応する」と「関連づける・共感する」は意味が異なるので使い分けを意識する。
- 試験・資格での出題傾向
- “relate A to B” の構文を正しく使えるかどうかや、“relate to” の意味を正確に答えさせる問題などがTOEIC、英検などの読解問題で狙われやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “relationship” や “relative” など、「関係」を表す単語と同じ語根を持っています。“re”(再び)+ “late”(運ぶイメージ)→ 何かを運び返して結び付ける、と覚えるとセットで定着しやすいです。
- 「共感する」という意味では「I can relate to that.」というフレーズが日常会話で頻繁に登場するため、一つのイディオムとして覚えることもおすすめです。
- スペリングは「relate」で、余計な “a” や “r” を入れないように気をつけましょう。
以上が動詞「relate」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使える重要な単語なので、ぜひ文脈に合わせて上手に使い分けてみてください。
(…と)…‘を'関係させる,結びつける《+名+to(with)+名》
(…に)〈人が〉なじむ,順応する《+to+名》
共感を覚える
〈物・事が〉(…に)関係がある,かかわる《+to(with)+名(wh・節・句)》
(…に)〈事件・事情など〉‘を'物語る《+名+to+名》