never
1. 基本情報と概要
英単語: never
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): “at no time” / “not ever”
意味(日本語): 「決して〜ない」「一度も〜ない」
「never」は、「決して〜しない」「一度も〜ない」という強い否定を表すときに使われます。英語の否定表現の中でもかなり強いニュアンスを持ち、「全く起こらない」「これから先も絶対に起こることはない」という感覚を与えます。
活用形
副詞なので、動詞のように時制による活用はありません。
また、「never」は名詞・形容詞などの他の品詞形はほぼ存在しません(「never-ending」などの合成形容詞はありますが、主に「never」が他の単語と連結した形です)。
CEFRレベルの目安
- A2(初級)~B1(中級)程度
- 基本的な否定表現として初期学習段階から登場しますが、そのニュアンスを正しくつかむにはある程度文脈の理解が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
英語として見たとき、「never」は歴史的には “ne + ever” (否定+いつでも) の組み合わせからきていますが、現代では単独の単語として機能しており、はっきりした接頭語・接尾語・語幹に分けることはあまりありません。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- never mind
- 「気にしないで」「大丈夫だよ」
- 「気にしないで」「大丈夫だよ」
- never again
- 「二度と~しない」
- 「二度と~しない」
- never say never
- 「絶対に無理とは言えない、何が起こるかわからない」
- 「絶対に無理とは言えない、何が起こるかわからない」
- never too late
- 「決して遅すぎることはない」
- 「決して遅すぎることはない」
- never fails to ~
- 「必ず〜する」「絶対に〜を怠らない」
- 「必ず〜する」「絶対に〜を怠らない」
- never let me go
- 「私を離さないで」
- 「私を離さないで」
- never-ending
- 「終わりのない/終わることのない」
- 「終わりのない/終わることのない」
- better never than late (やや冗談ぽい表現)
- 「遅れるくらいなら来ない方がまし」
- 「遅れるくらいなら来ない方がまし」
- never lived to tell the tale
- 「一命をとりとめず、話す機会も得られなかった」(やや文語・比喩的)
- 「一命をとりとめず、話す機会も得られなかった」(やや文語・比喩的)
- now or never
- 「今しかない、今を逃したら絶対に無理だ」
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語の “nǣfre” (ne「~でない」 + æfre「いつでも」) から発展したとされています。否定の “ne” と「いつでも」を表す “ever” の結合により、「決して~ない」という強い否定を意味するようになりました。ニュアンス:
- 「never」は完全否定を表すため、文脈によっては強いトーンに聞こえることがあります。
- 口語・カジュアルからフォーマルまで幅広く使えますが、感情が強く込められる場合も多いので、言い方や場面に注意が必要です。
- 「never」は完全否定を表すため、文脈によっては強いトーンに聞こえることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文例:
- 主語 + never + 動詞
- (例) I never eat meat.
- (例) I never eat meat.
- 助動詞 + never + 動詞の原形
- (例) I will never forget this day.
- (例) I will never forget this day.
- 命令文や感嘆文での強い否定
- (例) Never do that again!
- (例) Never do that again!
- 主語 + never + 動詞
イディオム:
- Never mind: 「気にするな」「何でもない」
- Never say die: 「くじけるな」「あきらめるな」(やや古風)
- Never mind: 「気にするな」「何でもない」
使用シーン:
- 口語からビジネス書簡まで幅広く使われます。ただし、必要以上に断定的に聞こえないように注意が必要です。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文(3つ)
“I never drink coffee after dinner.”
- 「夕食のあとにコーヒーは絶対飲まないんだよね。」
- 「夕食のあとにコーヒーは絶対飲まないんだよね。」
“You should never give up on your dreams.”
- 「夢を決してあきらめちゃだめだよ。」
- 「夢を決してあきらめちゃだめだよ。」
“I never thought I would see you here!”
- 「まさかここで会うなんて思ってもみなかったよ!」
5.2 ビジネスでの例文(3つ)
“I have never missed a deadline so far.”
- 「これまで締め切りを守らなかったことは一度もありません。」
- 「これまで締め切りを守らなかったことは一度もありません。」
“We should never disclose confidential information to unauthorized parties.”
- 「許可されていない相手に機密情報を開示することは絶対にやめましょう。」
- 「許可されていない相手に機密情報を開示することは絶対にやめましょう。」
“The client never responded to our proposal.”
- 「クライアントからは我々の提案に対して一切連絡がありませんでした。」
5.3 学術的・フォーマルシーンでの例文(3つ)
“This phenomenon has never been observed under laboratory conditions.”
- 「この現象は実験室環境下では一度も観測されていません。」
- 「この現象は実験室環境下では一度も観測されていません。」
“They concluded that the hypothesis was never valid.”
- 「彼らは、その仮説が正しいことは一度もなかったと結論づけた。」
- 「彼らは、その仮説が正しいことは一度もなかったと結論づけた。」
“It is never recommended to rely solely on a single data source.”
- 「単一のデータソースにのみ依存することは決して推奨されません。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “not ever” (口語的に「never」とほぼ同じ意味)
- 例: I will not ever do that. → I will never do that.
- “at no time” (文語的)
- 例: At no time did I feel comfortable there. → I never felt comfortable there.
- “not ever” (口語的に「never」とほぼ同じ意味)
反意語 (Antonyms)
- “always” → 「いつも」
- “forever” → 「常に」「永遠に」
- “always” → 「いつも」
「never」は完全否定であるのに対し、「always」は完全肯定のイメージになります。文脈に応じて真逆の意味で使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- 米音 (GA): /ˈnɛv.ər/
- 英音 (RP): /ˈnev.ə/
- 米音 (GA): /ˈnɛv.ər/
強勢(アクセント)の位置:
- 最初の音節 “ne-” にあります (NEV-er)。
- 最初の音節 “ne-” にあります (NEV-er)。
アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語では語尾の “-er” がはっきり「アr」のように発音されます。
- イギリス英語では語尾が「ア(弱いr)」もしくは「ə(シュワー)」となります。
- アメリカ英語では語尾の “-er” がはっきり「アr」のように発音されます。
よくある発音ミス:
- “neber” のように /v/ を /b/ に濁らせてしまう。
- /e/ と /æ/ を混同して “naver” のように発音してしまう。
- “neber” のように /v/ を /b/ に濁らせてしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “nevar” / “neveer” などに注意。
- 同音異義語との混同: 同じ発音の単語はありませんが、「ever」と混同して文意を変えてしまうことはよくあります。
- 二重否定: 英語の通常の文法では “I don’t never do that.” のような二重否定は誤り。
- 正しくは “I never do that.”
- 正しくは “I never do that.”
- 試験対策:
- TOEICや英検などでも否定表現として頻出し、「not」や「no」以外の否定のバリエーションとして出題されます。
- 「never」と「no longer」など他の否定表現との使い分けを問われる場合もあります。
- TOEICや英検などでも否定表現として頻出し、「not」や「no」以外の否定のバリエーションとして出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: “ne + ever” → 「not ever」 → 「絶対に~しない」とイメージする。
- 覚え方のコツ:「never」は「not ever」の合体形と覚えると、スペルもつながりで覚えやすいです。
- 勉強テクニック:
- “I never ~” というパターンを何度も音読して口慣らしをすると、自然に使えるようになります。
- 「絶対にやらないこと」をリストにして “I never smoke. I never forget my wallet. …” のように日常で声に出してみると定着しやすいです。
- “I never ~” というパターンを何度も音読して口慣らしをすると、自然に使えるようになります。
以上が「never」の詳細な解説です。「決して〜してはいけない」という強い否定を示す重要な副詞なので、文脈やニュアンスをしっかり理解して使えるようになると、英語表現がより自然になります。
《文の否定》(1)かつて…ない,一度も…しない(at no time)
全く…ない,決して…ない(not … at all)
《次に来る語句の否定》少しも…ない
《驚き》まさか,とんでもない