away

以下では、副詞 “away” をできるだけ詳細に解説します。

1. 基本情報と概要

英単語: away

品詞: 副詞 (adverb)

意味（英語）:

・Away generally means at a distance (from a place, person, or thing) or out of one's possession or use, and can imply movement from one place to another or a state of being removed.

意味（日本語）:

・「離れて」「遠くに」「去って」「どこか別の場所へ」などの意味を持つ副詞です。

「元々いた場所から離れている様子」を表すときや、「物や人がどこかへ移動・移送されてしまった」ことを表すときなどに使われます。状況によっては「消え去る」「そっと片付ける」などのニュアンスにもなります。

「away」はとても日常的によく使われる言葉で、たとえば「遠くに行く」「すぐに動かす」「いなくなる」といったときに便利な副詞です。

活用形

副詞なので、一般的に人称や数、時制による「活用変化」はありません。

他の品詞になったときの例

• 名詞的用法（まれ）：スポーツの試合などで an away goal（アウェイゴール）のように、形容詞的に使われることがあります。
  


• 形容詞的用法（まれ）：away team（アウェイチーム）のように、チームや試合会場が「ホームではないこと」を表すときに形容詞的に用いられます。

CEFR レベル

• A2 (初級) 〜 B1 (中級) 相当
  
  「away」は日常会話でも多用される頻度の高い単語です。文脈によっては初級レベルでもすぐに理解されやすい一方、その多彩な用法を完全に使いこなすには中級レベル程度が必要です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 「a-」という接頭語や「-way」という接尾語に分解できそうですが、歴史的には「a-（〜に・〜へ）」や「on way（ある道のり）」などの古英語からの影響を受けつつ、一つの副詞としてまとまっています。
  


• 現代英語では、明確な接頭語・接尾語分析よりも「away」という単語そのものが固まりとして扱われています。

詳細な意味

1. （位置的に）離れて、遠くへ
   
   
   
   • 「そこから離れた位置にいる」ことを示す。
   
   


2. （時間的・空間的に）どんどん先へ、継続して
   
   
   
   • 例: Work away（休まず働く）、Play away（ずっと弾き続ける）。
   
   


3. （状態的に）なくなって、片付いて
   
   
   
   • 例: put away（しまう、片付ける）、go away（いなくなる、消え去る）。
   
   


4. （空間的に）どこかへ去って、その場を離れて
   
   
   
   • 例: He ran away（彼は逃げ去った）。
   
   

よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10個）

1. go away（立ち去る）
   


2. put away（片付ける、しまう）
   


3. run away（逃げる）
   


4. throw away（捨てる）
   


5. walk away（立ち去る、歩き去る）
   


6. get away（逃れる、離れる）
   


7. right away（すぐに）
   


8. far away（遠く離れて）
   


9. tuck away（しまい込む、隠す）
   


10. move away（引っ越す、移動する）

3. 語源とニュアンス

語源

古英語の「on weg（on way）」が「away」の起源とされます。

• 「weg」は「道、方法」を意味する言葉で、離れる方向へ進んでいくニュアンスがありました。
  


• その後、短縮されて away という形式になりました。

ニュアンス・使用時の注意

• 「離れて・遠くに」というニュアンスが中核にありますが、特定の動詞と結びつくことで「そっと片付ける」「捨てる」「逃げる」など多彩な意味を持ちます。
  


• 文脈により軽い命令調の響きを帯びる場合があります（例: Go away! は「どこかへ行って（邪魔しないで）」という少し強い口調）。
  


• 日常会話でもビジネスシーンでも使われる、カジュアル〜フォーマル幅広く対応できる、非常に汎用性の高い副詞です。

4. 文法的な特徴と構文

• 副詞なので、動詞を修飾したり、文全体の状況を説明する役割を果たします。
  


• 慣用的なイディオムや構文では、よく動詞の後ろにくる位置に置かれることが多いです。
  
  例: He threw away the old magazines.
  


• 使い方としては、他動詞 + away や、away + 前置詞 などの組み合わせでフレーズ化しやすいのが特徴的です。

イディオムの例

1. right away（すぐに）
   


2. away we go（さあ行くぞ）
   


3. away with you（あっちへ行け）※古風・命令的な表現

5. 実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. Could you put the dishes away after you wash them?
   
   （お皿を洗ったらしまってくれる？）
   


2. I’m going away for the weekend to visit my parents.
   
   （週末は両親に会いに行くから留守にするよ。）
   


3. Throw these papers away if you don’t need them anymore.
   
   （もしもう必要なければ、この書類は捨ててください。）

ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. I filed away the documents for safekeeping.
   
   （書類を安全に保管しておくためにファイルにしまいました。）
   


2. Could you put away the samples, please? We’re done reviewing them.
   
   （サンプル品を片付けてもらえますか？確認は終わりました。）
   


3. We decided to move away from our old business model.
   
   （私たちは旧来のビジネスモデルから離れることを決めました。）

学術的な文脈での例文（3つ）

1. The researchers stored away the samples in a secure freezer.
   
   （研究者たちはサンプルを安全な冷凍庫に保管した。）
   


2. These computations can be put away for further analysis later.
   
   （これらの計算結果は後でさらに分析するために取っておくことができる。）
   


3. After the experiment, they carefully packed away all the instruments.
   
   （実験の後、彼らはすべての器具を注意深く片付けた。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. far（遠くに）
   
   
   
   • 「距離がある」点は似ていますが、awayの方が「離れる動作」を強調することが多いです。
     
   
   


2. aside（わきに）
   
   
   
   • 「位置から少し外れる」というニュアンスで似ていますが、aside は「脇にどける」の感覚が強いです。
     
   
   


3. off（離れて）
   
   
   
   • 「スイッチを切る」「外れている」という意味合いとも重なるので、文脈によっては似た使い方ができますが、「離れる」という動きや状態を表す際は away の方が自然に聞こえる場合が多いです。
   
   

反意語 (Antonyms)

• here（ここに/で）
  
  
  
  • 「離れている（away）」の反対は「ここ（にいる）」といった位置の近さを示す言葉になります。
    
  
  


• near（近くに）
  
  
  
  • 「遠くに」(away) の反対として「近くに」(near) が考えられます。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)

• アメリカ英語: /əˈweɪ/
  


• イギリス英語: /əˈweɪ/

アクセントの位置

• “a*way*” の2音節目「way」の部分に強勢があります。
  


• 具体的には、ə-WAY と発音します。

よくある発音の間違い

• 1音節目にアクセントを置いて **AH-way** のように発音してしまうミスが稀にありますが、「あウェイ」と「ウェイ」を強調するイメージで発音すると自然です。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: away の a を忘れて way としてしまったり、awey などと書いてしまうことがあるので注意。
   


2. 同音異義語は特にありませんが、「a way」（一つの方法）と分けてしまうと別の意味になってしまうので要注意。
   


3. TOEIC・英検などでは、動詞との結合形（phrasal verbs: throw away, put away, など）で問われやすいです。“go away” と “get away” の違いなど、フレーズごとに覚えておくと便利です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「離れた場所へ行く」イメージを持つことで、「投げ捨てる」「逃げる」「片付ける（元あった場所から無くす）」などの用法にも応用しやすくなります。
  


• スペリングのポイントとしては、a + way というイメージでいいですが、「ひとつの単語」として固まりで覚えると混乱が少ないです。
  


• フレーズ（phrasal verbs）で覚えると記憶にも残りやすいので、「throw away」「go away」「put away」などをまとめて覚える学習が効率的です。

以上が副詞 “away” の詳細な解説です。さまざまな場面で活用される頻度の高い副詞ですので、フレーズと一緒に覚えておくと表現の幅がぐっと広がります。ぜひ参考にしてください。