最終更新日:2025/11/05
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institution

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元となった辞書の項目

institution

名詞

〈U〉設立 / 慣例, 慣習 / 公共機関 / 施設

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その機関は1990年に設立されました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: institution

品詞: 名詞 (可算名詞)

活用形(数の変化):


  • 単数形:institution

  • 複数形:institutions

英語での意味:


  1. A significant organization founded for a religious, educational, professional, or social purpose.

  2. An established law, practice, or custom in a society.

日本語での意味:


  1. (社会的な)機関、団体、施設(教育や福祉、文化などさまざまな分野での組織や施設)

  2. 制度、慣習(社会の中で長く続いている仕組みや風習)

「institution」は、大学や病院、銀行などの大きな組織から、社会の中で長く受け継がれてきた制度や慣習までを指す単語です。公的な組織をイメージすることが多いですが、社会の“仕組み”そのものを指すときにも使います。

他の品詞への展開例:


  • 形容詞: institutional(制度上の、組織の)

  • 動詞: institute(設立する、制定する)

  • 名詞: institute も、似た意味で「研究所」や「学会」を指すことがあります。

CEFRレベル: B2(中上級)

“institution”は抽象的な意味や厳かな響きを持つため、中上級レベルで学習するとよい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 語幹: “institute” (設立する、設ける)

  • 接尾語: “-ion” (行為・状態を表す名詞化の接尾語)

派生語や類縁語:


  • institutional (形容詞) … 制度上の、組織の

  • institutionalize (動詞) … 制度化する、施設に収容する

  • institute (名詞・動詞) … 研究所や学会などの施設 / 設立する

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):


  1. government institution (政府機関)

  2. financial institution (金融機関)

  3. educational institution (教育機関)

  4. cultural institution (文化施設)

  5. charitable institution (慈善団体)

  6. public institution (公共機関)

  7. pillar of the institution (組織の柱)

  8. reform an institution (制度を改革する)

  9. institutional framework (制度的枠組み)

  10. longstanding institution (長年続く制度・慣習)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “institutio” (設立、訓練、教育)が起源

  • “instituere”(設立する、始める)から派生

歴史的には、教会や大学など“権威のある公的機関”を指す語としてよく使われてきました。現代では、無形の「制度」や「慣習」の意味でも広く使われます。公的で多少フォーマルな印象を与える単語ですが、日常的な文脈でも使われることがあります。

ニュアンスや使用時の注意:


  • 重要な組織や、長く続く社会システムを示す際に使うため、格式がある雰囲気を持つ。

  • 会話でも用いられますが、やや堅め・フォーマル寄りの表現。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞としての使い方


    • An institution, the institution, institutions などと冠詞や複数形をとります。


  2. よくある構文例


    • “[A] is a well-known institution.” (Aは有名な機関です)

    • “The institution of [X] has been around for centuries.” ([X]という制度は何世紀も前から存在している)


  3. イディオム的表現


    • “an institution in one’s own right” … 自己の権威を持った存在としての機関・人物(特に長年活躍していて権威ある人/ものを指して使われる場合もあります)


フォーマル/カジュアルの度合い:


  • 場所・組織を強調したいときにフォーマルな文脈でよく使われるが、慣習的な意味では日常会話でも登場する。


5. 実例と例文

A. 日常会話での例文


  1. “This museum is a local institution that everyone here knows about.”

    (この博物館は地元のみんなが知っている存在だよ。)

  2. “My grandmother’s Sunday dinners are like an institution in our family.”

    (おばあちゃんの日曜ディナーは、我が家ではもはや「おなじみの慣習」だよ。)

  3. “He’s been working at that charity institution for years.”

    (彼はあの慈善団体で何年も働いているんだ。)

B. ビジネスでの例文


  1. “We need to collaborate with financial institutions to secure funding.”

    (資金を確保するために、金融機関との連携が必要です。)

  2. “Our company is recognized as a leading institution in the tech field.”

    (当社はテクノロジー業界のリーディング機関として認められています。)

  3. “We are discussing the institution of a new holiday policy next quarter.”

    (来期からの新たな休日制度の導入を検討中です。)

C. 学術的な文脈での例文


  1. “The role of educational institutions is paramount in shaping society.”

    (教育機関の役割は社会形成において極めて重要です。)

  2. “This institution has produced several Nobel Prize winners.”

    (この機関は複数のノーベル賞受賞者を輩出しています。)

  3. “A deeper understanding of social institutions is crucial for sociological research.”

    (社会学研究には社会制度の深い理解が不可欠です。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. organization(組織)


    • より一般的に使われ、規模の大小を問わない。


  2. establishment(設立された機関、施設)


    • institutionに比べやや形式的な印象。「建物としての施設」というニュアンスも含む。


  3. foundation(財団、基盤)


    • 資金や研究などのために設立された特定の機関の意味が強い。


反意語:


  • 「institution」のはっきりした反意語はありませんが、あえて言うなら 「custom(慣習)」の対立概念として「innovation(革新)」などが、制度や慣習を壊す・変えるという点で対比的に示されることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴

IPA表記:


  • 米国英語: /ˌɪn.stɪˈtuː.ʃən/

  • 英国英語: /ˌɪn.stɪˈtjuː.ʃən/

アクセントの位置:


  • “in-sti-tu-tion” の第3音節「tu」に主要な強勢が置かれます。

アメリカ英語とイギリス英語の違い:


  • アメリカ英語では「tuː」の部分がややはっきりした「トゥー」に聞こえ、

  • イギリス英語では「tjuː」のように「チュー」に近い発音になる。

よくある発音の間違い:


  • 第2音節 “sti” を強く読んでしまう

  • “tu” の母音を短く /tʌ/ のように発音してしまう


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “institution” は “-tion” で終わる単語なので、「instiution」や「instituion」とつづりを混乱しやすいので注意。


  2. 同音・類似語との混同


    • “institute” と綴りが似ているが、響き・意味が微妙に違う点を区別する必要がある。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検では、金融機関や教育機関などを表す文脈で出題されることが多い。文中の名詞修飾としてよく登場する。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • institute(作り上げる) + -ion(名詞化)」のイメージをもつと、「作り上げられた組織や制度」と覚えやすいです。

  • 「institution」と聞いてまず「大学や病院などの大きな施設」というビジュアルイメージをすると、そこから「制度」や「慣習」への広がりも覚えやすくなります。

  • スペリングを覚えるときには、「in-sti-tu-tion」と、音節ごとに区切って覚えるのがコツです。


以上が「institution」の詳細解説です。長年続く大きな組織や制度を表す、少しフォーマルなニュアンスを持つ単語として、使い方をマスターしていきましょう。

意味のイメージ
institution
意味(1)

〈U〉設立,制定,開始

意味(2)

〈C〉慣例,制度,慣習

意味(3)

〈C〉公共機関(学校・病院など);学会,協会;その建物

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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