cite
(作家・作品から)〈文章・句〉'を'引用する(quote)《+名+from+名》 / …'を'召喚する,呼び出す(summon) / (証拠・確認などのために)…'を'引き合いに出す / …‘に'感謝状を出す,'を'表彰する
1. 基本情報と概要
単語: cite
品詞: 動詞 (Verb)
活用形:
- 現在形:cite / cites
- 現在進行形:citing
- 過去形・過去分詞形:cited
意味(英語):
- To refer to or quote a source, usually for authority or evidence.
- To officially summon someone to appear in a court or meeting.
意味(日本語):
- (主に文献や情報源などを)引用・参照すること。
- (法廷や公的機関に)出廷を命じる、召喚すること。
「cite」は、学術論文やレポートなどで「引用する」という意味でよく使われる単語です。正式な場面で、ある情報源を示すときや公式に呼び出すときなどに使われます。ややフォーマルなニュアンスで、特に論文執筆や法的文書で頻繁に見られます。
CEFRレベル: B2(中上級)
レポートや論文の中でよく使用されるため、語学学習的には中上級以上でよく出てくる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語(prefix): なし
- 語幹(root): cit (ラテン語の「呼び出す」「発動する」という意味に由来)
- 接尾語(suffix): なし(動詞形)
主要な関連語・派生語
- citation (名詞): 引用、言及、召喚命令
- citatory (形容詞): 引用の、召喚の(使用頻度は低め)
コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- cite a source
(情報源を引用する) - cite an example
(例を挙げる) - cite a reference
(参考文献を引用する) - cite someone in court
(裁判所に人を召喚する) - cite a precedent
(判例を引用する) - be cited for (an offense)
(違反行為で召喚される) - fail to cite
(引用を怠る) - properly cite
(適切に引用する) - cite as evidence
(証拠として引用する) - cite statistics
(統計を引用する)
3. 語源とニュアンス
「cite」はラテン語の“citare”に由来し、「呼び出す」「注意を喚起する」「動かす」という意味を持っていました。歴史的には「法廷に人を呼び出す」という意味が先に使われていたとされ、その後、学術的な文脈で「文献などの情報源を呼び出す(引用する)」という用法に発展してきました。
ニュアンスと使用上の注意
- 論文やレポートなどのフォーマルな文脈でよく使われます。
- 一般的な会話でも、何かの根拠を示したいとき「Could you cite any evidence?」のように使うことがありますが、口語としてはやや硬い印象があります。
- 法律関係や公式な場面では「召喚する」という厳粛な意味合いで使われやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb): 目的語(引用したい資料や人)を直接取ります。
例: “He cited a journal article.” - 名詞形 (citation) で「引用文」や「召喚状」などを指します。
- 主に書き言葉(formal)で使用されますが、話し言葉でも学術・法的文脈であれば使用されます。
一般的な構文例
- cite A as B: AをBとして引用(言及)する
例: “He cited the Harvard study as evidence for his claim.” - be cited by + 人/機関: (人/機関によって)引用される、または召喚される
例: “This article was cited by many researchers.”
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル〜ややフォーマル)
- “I need to cite the author if I use their words directly.”
(著者の言葉をそのまま使うなら、引用を明記しなければいけないよ。) - “Could you cite where you found that information?”
(その情報をどこから得たか言ってもらえますか?) - “You should cite the source in your presentation.”
(プレゼンで情報源を示しておいたほうがいいよ。)
ビジネスシーン (フォーマル)
- “Please ensure you properly cite all references in the report.”
(レポート内のすべての参考文献を適切に引用するようにしてください。) - “Our manager cited several successful examples to motivate the team.”
(上司はチームをやる気にさせるために、いくつかの成功例を挙げました。) - “He was cited to appear before the board meeting to clarify the issue.”
(彼はその問題について説明するために役員会に召喚されました。)
学術的な文脈 (フォーマル)
- “In this paper, the author cites multiple studies supporting the hypothesis.”
(この論文では、著者が仮説を裏付ける複数の研究を引用しています。) - “You must cite all data sources according to the APA style guidelines.”
(APAスタイルガイドラインに従って、すべてのデータソースを引用しなければなりません。) - “The study was widely cited in subsequent research on climate change.”
(その研究は気候変動に関する後続の研究で広く引用された。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- quote(引用する)
- 文書や発言をそのまま抜き出すニュアンスが強い。
- 例: “He quoted a line from the book.”
- 文書や発言をそのまま抜き出すニュアンスが強い。
- refer to(言及する)
- 簡単に触れる、言及するニュアンス。引用源を明示しない場合もある。
- 例: “He referred to his previous work.”
- 簡単に触れる、言及するニュアンス。引用源を明示しない場合もある。
- mention(言及する)
- 短く触れる程度に言及する柔らかい表現。
- 例: “She mentioned the article’s findings in her speech.”
- 短く触れる程度に言及する柔らかい表現。
反意語 (Antonyms)
- ignore(無視する)
- 何らかの情報や人をあえて引用・言及しない状態を表す。
- 何らかの情報や人をあえて引用・言及しない状態を表す。
- omit(省略する)
- 関連情報を省く、書かない/言及しないというニュアンス。
- 関連情報を省く、書かない/言及しないというニュアンス。
それぞれの使い分けにおいて、「cite」は明示的に何らかの情報源や権威ある情報を引用するニュアンスが強いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /saɪt/
- アメリカ英語 (GA)・イギリス英語 (RP) ともに、基本的に同じ発音で [サイト] という発音になります。
- アクセントは特に長音や特殊な強勢はなく、単音節で「saɪt」に強勢が置かれるイメージです。
よくある誤りとして、「site(場所)」や「sight(視界・視覚)」と混同されがちです。いずれも /saɪt/ で発音は同じですが、意味とスペルが異なる同音異義語です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- site / sight / cite の混同
- すべて発音は同じ /saɪt/ なのでスペリングに注意が必要です。
- すべて発音は同じ /saɪt/ なのでスペリングに注意が必要です。
- 名詞形 citation のスペルミス
- “sit” “-ation” などと間違えやすいので注意。
- “sit” “-ation” などと間違えやすいので注意。
- TOEICや英検などで
- 論文や契約書などの文脈や、”failure to cite”などの法律文書で出題される可能性があります。
- ビジネス文書の中で、参考文献や情報源を示す問題などにも登場しやすいです。
- 論文や契約書などの文脈や、”failure to cite”などの法律文書で出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「呼び出す」イメージ: もともと“summon(召喚する)”の意味があるので、論文中で「文献を呼び出す(=引用する)」と覚えるとイメージしやすくなります。
- 同音異義語の “site” (場所) と “sight” (視界) を一緒に覚えておくと、聞き取りやスペリングで混乱しにくいです。たとえば「同じ音でもスペルと意味が全く違う3兄弟」としてまとめて覚えるのもおすすめです。
- 「Cite = (C)itation のために呼び出す」と連想すると覚えやすいでしょう。
以上が “cite” の詳細な解説です。学術的な文脈でよく登場する単語ですので、レポートやプレゼンテーションにぜひ活用してみてください。
(作家・作品から)〈文章・句〉'を'引用する(quote)《+名+from+名》
…'を'召喚する,呼び出す(summon)
(証拠・確認などのために)…'を'引き合いに出す
…‘に'感謝状を出す,'を'表彰する