最終更新日:2025/11/24
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circumstance

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元となった辞書の項目

circumstance

名詞

〈C〉状況;環境;事情;経済状況;境遇 ; 通例

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私は状況をコントロールすることはできませんが、それに対する反応はコントロールできます。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: circumstance

品詞: 名詞 (countable / 可算名詞)

意味(英語):


  • Conditions, facts, or events that affect a situation.

意味(日本語):


  • ある状況や出来事に影響を与える条件や事情のこと。

    「状況」というよりも、外的な“条件”や“取り巻く要素”といったニュアンスが強い単語です。「ある状況に置かれている条件・背景」と表現するとわかりやすいでしょう。

活用形:


  • 単数形: circumstance

  • 複数形: circumstances

その他の品詞形:


  • 形容詞: circumstantial (状況に関する、付随的な)

    例: circumstantial evidence (状況証拠)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • 「ある状況や事実関係を指し示す語彙」で、やや抽象度が高いため、B2くらいのレベルと考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • circum- (接頭語): “周囲”や“ぐるりと”を意味するラテン語由来の要素

  • stance (語幹): “立場”や“立っている状態”の意

「周囲の立ち位置」→「取り巻く状況・条件」というイメージで捉えるとわかりやすいです。

派生語・類縁語:


  • circumstantial (形容詞)

  • circumstantially (副詞)

  • circumstance(s) beyond one’s control (どうにもできない事情)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. under certain circumstances – 特定の状況下で

  2. in normal circumstances – 通常の状況では

  3. due to unforeseen circumstances – 予期せぬ事情のため

  4. exceptional circumstances – 例外的な事情

  5. extenuating circumstances – 酌量すべき事情

  6. peculiar circumstances – 特殊な事情

  7. personal circumstances – 個人的な事情

  8. aggravated circumstances – より状況を悪化させる事情

  9. follow the circumstances – 状況に従う

  10. mitigating circumstances – 情状酌量の余地となる事情


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の circumstantia「周囲に立つもの」からきています。


  • “circum” = around (周り)

  • “stare” = to stand (立つ)

元来は「周りを取り囲む状態」という意味合いがあり、現在でも「(ある事象を取り巻く)状況や事情」を指す語として使われています。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「何かを取り巻く環境や条件」を強調したいときに使われます。「状況 (situation)」よりも、条件や背景に焦点がある場合に好まれます。

  • フォーマルでもカジュアルでも使えますが、ビジネスや議論の場面でもよく目にします。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞:「事情・状況のひとつ」という扱いができるため、単数形・複数形があります。ただし、「事情・状況」という概念を言う場合は複数形で使われることが多いです。


    • 例: I found myself in difficult circumstances.


  2. 構文例:


    • “Under normal circumstances, we wouldn’t allow this.”


      • 「通常の状況なら、これは許可しないでしょう。」



イディオム例:


  • under no circumstances: 「決して~しない」


    • 例: “Under no circumstances should you leave the door open.”


カジュアルな会話からフォーマルな文書まで幅広く使われますが、「under no circumstances」など決まり文句(フォーマル寄り)での使用もよくあります。


5. 実例と例文

① 日常会話での例 (カジュアル)


  1. “Under these circumstances, we can’t just leave him alone.”


    • 「この状況では、彼を放っておくわけにはいかないよ。」


  2. “I wanted to go shopping, but the circumstances changed.”


    • 「買い物に行きたかったけど、状況が変わっちゃったんだ。」


  3. “Our plans depend on the circumstances at the time.”


    • 「私たちの計画は、その時の状況次第だよ。」


② ビジネスでの例 (ややフォーマル)


  1. “Due to unforeseen circumstances, the meeting has been postponed.”


    • 「予期せぬ事情により、会議は延期となりました。」


  2. “We have to adapt to changing market circumstances.”


    • 「変化する市場の状況に適応しなければなりません。」


  3. “Under no circumstances should confidential information be disclosed.”


    • 「どんな事情があっても、機密情報を漏らしてはなりません。」


③ 学術・専門的文脈での例 (フォーマル)


  1. “This study examines the socioeconomic circumstances that influence consumer behavior.”


    • 「この研究は消費者行動に影響を与える社会経済的環境を検証しています。」


  2. “The results vary depending on the experimental circumstances.”


    • 「結果は実験条件によって異なります。」


  3. “Under specific circumstances, such as extremely low temperature, the reaction rate may decrease significantly.”


    • 「特定の状況、たとえば極低温下では、反応速度が著しく低下する可能性があります。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. situation(状況)


    • より幅広い文脈で使われる。「状況全体」をざっくり指し示す場合に使う。


  2. condition(状態・条件)


    • “condition”は「状態そのもの」を指すニュアンスが強い。


  3. context(文脈・背景)


    • 「前後関係」や「文脈的な背景」に焦点がある場合に用いられる。


  4. factor(要因)


    • 「状況を形成する要素」といったニュアンス。


反意語


  • 「circumstance」の直接的な反意語はありませんが、強いて言えば「irrelevancy(無関係さ)」のように状況に影響を与えないことを指す単語との対比になる場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ˈsɝː.kəm.stæns/

  • イギリス英語: /ˈsɜː.kəm.stɑːns/

アクセント(強勢):


  • 最初の「cir-」の部分 (サーカムスタンス) に強勢があります。

よくある間違い:


  • 「circumstan*t*」など、スペルを1文字抜かしたり間違えたりすることがあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “circumstance” の “c” や “s” の位置を取り違えないようにする。

  • 単数・複数形: 事柄や条件が複合的に絡む時は基本的に複数形 “circumstances” で表現することが多い。

  • 誤用例: 日本語の「事情(じじょう)」を「situation」と訳してしまう場合があるが、「事情」により近いのは “circumstance(s)” である場合が多い。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも “under the circumstances,” “due to unforeseen circumstances” は慣用的によく出題される表現。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「circum-」=円周や周囲: “circle(円)”や“circus(円形の舞台)”と関連づけて覚えると印象に残りやすい。

  • 語幹「stance」: “stand(立つ)”と同じ語源。「何かのまわりに立っている→取り巻いている背景」とイメージすると分かりやすい。

  • 勉強テクニック: “Under the circumstances” を1つのフレーズとして覚えてしまうのがおすすめ。会話や文章で自然に出てきやすくなるでしょう。


「circumstance」は、何かが起こる“背景・環境・条件”を示すうえでとても便利な単語です。使いこなせるようになると、より自然な英語表現が身につきます。ぜひ、色々な状況で使ってみてください。

意味(1)

〈C〉《複数形で》(人や行動に影響を及ぼす)情況,環境,周囲の事情;条件

意味(2)

〈C〉(特定の)事情,(事の)次第,でき事

意味(3)

〈C〉《複数形で》経済状態,暮らし向き,境遇

意味(4)

〈U〉ものものしさ,抑々しさ

意味(5)

〈U〉(特に一部始終を)詳細に述べること

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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