最終更新日:2024/06/14
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元となった辞書の項目

deep

IPA(発音記号)
副詞

深く / 大いに

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解説

副詞 “deep” を徹底解説

1. 基本情報と概要

● 意味(英語・日本語)


  • 【英語】“deep” (adverb) : far below the surface, or far into or through something.

  • 【日本語】「深く」:表面から遠く下に、あるいは内部に深く入ったところまで、という意味です。たとえば「海の奥深くまで潜る」というように、物理的に深いところへ行くときに使ったり、「深く考える」というように比喩的にも使いますが、通常はより物理的、具体的な「深さ」を強調する場面で使われます。

「deep」は、もともと形容詞(深い)としてよく知られていますが、副詞として「深く」という意味で使われる場合があります。日常会話では「海に深く潜る」や「深く呼吸する」など、比較的カジュアルな場面でも使いやすい単語です。

● 品詞


  • 副詞(adverb)

    例:He dived deep into the ocean. (彼は海に深く潜った)

※「deep」は形容詞(adjective)としてもよく使われます。

例:The water is very deep here. (ここの水はとても深い)

● 活用形


  • 比較級:deeper

  • 最上級:deepest

※「deep」は一音節語なので、通常の規則に従い -er, -est で比較級/最上級を作ります。

● 他の品詞になった時の例


  • 【形容詞】deep(深い)

    例:a deep lake(深い湖)

  • 【副詞】deeply(深く・しみじみと、感情面を含むニュアンスで)

    例:He was deeply moved.(彼は深く感動した)

  • 【名詞】depth(深さ)

    例:the depth of the ocean(海の深さ)

● CEFRレベルの目安


  • A2(初級) … 基本的な会話で「deep」はよく出てくるため、比較的早い段階で習得する単語です。


2. 語構成と詳細な意味

● 語構成


  • 語幹(root):deep(古英語 “dēop” に由来)

  • 接頭語・接尾語:特になし

● 派生語・類縁語


  • deeply(副詞:より感情的・比喩的な「深さ」)

  • depth(名詞:物理的・抽象的な「深さ」)

  • deepness(名詞:深さ、深遠さ — 「depth」ほど一般的ではないが使われる場合もある)

● よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. dig deep(深く掘る / 努力する・お金を工面する)

  2. breathe deep(深く呼吸する)

  3. dive deep(深く潜る)

  4. go deep(深くまで行く / 徹底的に調べる)

  5. sink deep(深く沈む)

  6. think deep(深く考える)

  7. plunge deep(深く突っ込む)

  8. push deep(奥深く押し進む)

  9. drive deep(深く打ち込む)

  10. lie deep(奥まった所にある、深く潜む)


3. 語源とニュアンス

● 語源


  • 古英語の “dēop” (同じ意味「深い、深さがある」) から。ドイツ語の “tief”(深い)などとも同源です。

● 歴史的な使われ方


  • 中世英語でも “deep” は主に形容詞として使われ、徐々に副詞としても「深く」の意味で使われてきました。

● 使用時の注意点とニュアンス


  • “deep” を副詞で使うときは、物理的な深さを表すことが多いです(例:He dived deep.)。

  • 比喩的に「深く心に刻む」や「深く感じる」という際は、“deeply” のほうが自然な場合が多いです。

  • 口語的にも文章的にも、どちらの場面でも使えますが、フォーマルな文書では「深い」というニュアンスを明確にするため、“deeply” を使う傾向があります。


4. 文法的な特徴と構文

● 一般的な構文


  • “(動詞) + deep”

    例:He dug deep into the ground.(彼は地面を深く掘った)


  • “to go deep into ~”

    例:They went deep into the forest.(彼らは森の奥深くに入った)


● イディオム・表現


  • “dig deep” : 直訳「深く掘る」、転じて「しっかり探る・お金をなんとか工面する・力を振り絞る」

  • “deep in thought” : 「深く考え込んでいる」「物思いにふけっている」

● 使用シーン


  • フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、感情的なニュアンスを強調したい場合は “deeply” が望ましいことが多いです。

● 文法上のポイント


  • 「deep (副詞)」は移動や状態を表す動詞と一緒に使われることが多いです。

  • 形容詞の “deep” との混同に注意が必要です。ただしスペル自体は同じです。


5. 実例と例文

● 日常会話での例文(3例)


  1. “I need to breathe deep before I start running.”

    (走り始める前に深く呼吸しなきゃ。)

  2. “She likes to dive deep when she swims in the lake.”

    (彼女は湖で泳ぐときに深く潜るのが好きなんだ。)

  3. “Don’t go too deep into the water if you can’t swim.”

    (泳げないならあまり水の深いところに行かないように。)

● ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. “We need to dig deep into the market research data.”

    (私たちは市場調査のデータを徹底的に掘り下げる必要があります。)

  2. “Please go deep into the details of the contract.”

    (契約書の詳細をしっかり調査してください。)

  3. “Let’s not go too deep into this topic in today’s presentation.”

    (今日のプレゼンでは、このトピックにはあまり深く踏み込みすぎないようにします。)

● 学術的な文脈での例文(3例)


  1. “Researchers must delve deep into the archived documents to find the evidence.”

    (研究者はアーカイブされた文書を徹底的に調べて証拠を探す必要があります。)

  2. “The analysis goes deep into the fundamental assumptions of the theory.”

    (この分析は理論の根本的な前提を深く掘り下げています。)

  3. “When you study literature, you often have to read deep into the text to uncover hidden meanings.”

    (文学を研究する際は、隠された意味を見つけるために作品を深く読み込む必要があります。)


6. 類義語・反意語と比較

● 類義語


  1. “deeply”(深く / とても)


    • 意味:感情・印象・比喩的な「深さ」にフォーカスするとき。

    • 使い分け:物理的な深さよりも感情的・精神的な深さを強調するときに用いられます。


  2. “profoundly”(深海のように深く / 根本的に)


    • 意味:大きく・非常に深く理解する、重大な変化を及ぼすレベルで。

    • 使い分け:よりフォーマルな文脈や学術的文脈で使われ、意味の重みを強調。


  3. “far down”(遠く下に)


    • 意味:物理的に下方へ大きく離れている状態。

    • 使い分け:より距離感を強調し、日常的にもカジュアルに使われます。


● 反意語


  • “shallow”(浅い / 浅く)


    • 物理的にも比喩的にも「浅い」という意味で使われます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 【IPA】/diːp/

  • 【アメリカ英語 / イギリス英語】ともに /diːp/ と発音。(長めの「ディー」という音に続いて、唇を閉じて「プ」と発音)

  • アクセントは1音節しかないため、特に他に強勢はありません。

  • よくある間違い:/dip/(「ディップ」)と短い音にならないよう、しっかり長い「ee(イー)」を発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “deep” (副詞) と “deeply” を混同しないこと。物理的に「深く潜る」なら “deep” が自然、感情や思考の深さを表すなら “deeply” が自然です。

  • スペリングミス:deap, depp などに注意。

  • “dip” と聞き間違えないように。

  • 試験対策(TOEIC・英検など)では、単語変化や文脈上の副詞・形容詞の使い分けなどの問題として出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ee」が長く伸びるイメージで「深く突っ込む」という感覚を覚えましょう。「長い ‘ee’ の音は、深さを表す」というイメージで記憶すると混同しにくくなります。

  • 「deep」と「dip」は発音の長さが違うので、そこを意識するのもよい学習法です。

  • 比喩的に気持ちを“深く”表現するなら “deeply”、物理的に“深く”行くなら “deep” とイメージで分けておくと頭に入りやすいでしょう。


以上が副詞 “deep” の詳細解説です。形容詞としての“deep”(深い)と副詞の“deep”(深く)のニュアンスの違い、そして“deeply”との使い分けを意識してみてください。深い理解につなげられるよう、ぜひ例文を繰り返し読んでみてくださいね。

意味のイメージ
deep

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