元となった辞書の項目
whistle
動詞
〈自〉口笛を吹く / 口笛のような音を出す / 〈弾丸・風などが〉ピューと音を立てて飛ぶ / 〈他〉〈曲など〉を口笛で吹く / …に口笛で合図をする / 〈矢・銃弾など〉をヒューと放つ
解説
1. 基本情報と概要
単語: whistle
品詞: 動詞(名詞形も存在)
- 英語の意味: To make a high-pitched sound by forcing breath through a small opening (usually formed by pursing the lips) or by using a device called a whistle.
- 日本語の意味: 口をすぼめるなどして「ヒュー」という高い音を鳴らすこと、またはホイッスル(笛)で音を出すことを指します。
- 相手に合図を送るときや、音楽的にメロディーを鳴らす際に使われる動詞です。
- 例えば「指笛を吹く」「口笛を吹く」「ホイッスルを鳴らす」などのシーンで使われます。
- 相手に合図を送るときや、音楽的にメロディーを鳴らす際に使われる動詞です。
活用形
- 現在形: whistle
- 三人称単数現在形: whistles
- 過去形: whistled
- 過去分詞形: whistled
- 現在分詞形(動名詞的用法): whistling
他の品詞・派生形
- 名詞形: whistle(「笛」や「口笛の音」という意味)
- 形容詞形: whistling(「ヒューという音を出す」「ピューと音を立てる」といった状態を表すことがある)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
- 日常的に口笛を吹くシーンなどで使われ、それなりに頻度がある単語。基本動詞の1つとして学習しやすいレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- whistle は明確な接頭語・接尾語を持たない、比較的短い単語です。もともと「whist(擬音語)」+「-le(反復や継続を表す接尾辞)」という説もありますが、はっきりとした分解はほぼされず、一語として扱われることが多いです。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- whistle a tune(口笛でメロディーを吹く)
- blow a whistle(ホイッスルを鳴らす)
- wolf-whistle(女性などに向かって口笛を吹く:やや失礼なニュアンス)
- whistle in the dark(暗闇で口笛を吹く:勇気づけるための行為や、虚勢を張ること)
- whistle for help(助けを求めるために口笛を吹く)
- whistle loudly(大きな音で口笛を吹く)
- whistle at a dog(犬を呼ぶための口笛を吹く)
- whistle softly(静かに口笛を吹く)
- whistle along to music(音楽に合わせて口笛を吹く)
- whistle something up(簡単に呼び寄せる、用意する:くだけた表現)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の hwistle や古ノルド語 hvísla(低い音を出す、おしゃべりするの意)から派生したとされています。英語圏では古くから「空気を割いて高い音を作る」というニュアンスをもっています。
ニュアンスや使用時の注意点
- 愉快な雰囲気や軽やかな感じを出す時に天真爛漫なイメージで使われることが多い一方、合図や注意を喚起するために使われることも多いです。
- 「wolf-whistle」のように、他人に対して失礼になる行為として認識される場合もあるため、状況に応じては注意が必要です。
- 口語でも文章でもよく使われますが、あまりフォーマルなシチュエーションでは使われない傾向があります(ただし、警官がホイッスルを鳴らす描写などは文章でも登場します)。
4. 文法的な特徴と構文
whistle + 目的語(合図やメロディー)
- 例: He whistled a happy tune.
- 他動詞的に「何を吹いたか」を続けることができます。
- 例: He whistled a happy tune.
whistle + 副詞(状況・方法)
- 例: He whistled loudly to get attention.
- 副詞を使って「どのように口笛を吹いたか」を説明します。
- 例: He whistled loudly to get attention.
whistle (自動詞) + 前置詞句
- 例: She whistled in the dark.
- 自動詞として「場所」や「状況」を表す句が続くことがあります。
- 例: She whistled in the dark.
フォーマル/カジュアル
- カジュアル: 口笛や簡単な合図を表すときに使う。日常的でくだけた表現も多い。
- フォーマル: ホイッスルを使う場面の描写(警官がホイッスルを鳴らす、スポーツの審判がホイッスルを吹くなど)で公的に使われることもあるが、やはり厳粛な書き言葉にはあまり頻繁には登場しない。
可算・不可算(名詞として)
- 名詞形の “a whistle” は可算名詞で「ホイッスル(道具そのもの)」や「1回の口笛音」を表せます。 “the whistle” と特定して使われる場合もあります。
5. 実例と例文
5.1 日常会話(カジュアルな場面)
- “I often whistle when I’m happy.”
- 「私はうれしいときによく口笛を吹きます。」
- 「私はうれしいときによく口笛を吹きます。」
- “Could you whistle for the dog to come back?”
- 「犬を呼ぶために口笛を吹いてくれる?」
- 「犬を呼ぶために口笛を吹いてくれる?」
- “He whistled a tune while walking down the street.”
- 「彼は通りを歩きながらメロディーを口笛で吹いていました。」
5.2 ビジネス(ややかしこまった場面)
- “The referee whistled to start the match on time.”
- 「審判は時間どおりに試合開始の合図のホイッスルを吹きました。」
- 「審判は時間どおりに試合開始の合図のホイッスルを吹きました。」
- “During the company event, someone whistled to gather everyone’s attention.”
- 「会社のイベントで、ある人がみんなを集めるために口笛を吹きました。」
- 「会社のイベントで、ある人がみんなを集めるために口笛を吹きました。」
- “Security personnel whistled as a signal to clear the area.”
- 「警備員は、エリアを空ける合図としてホイッスルを鳴らしました。」
5.3 学術的/フォーマル(論文や説明文など)
- “A study revealed that certain birds are capable of whistling complex melodies.”
- 「ある研究では、特定の鳥が複雑な旋律を口笛のように鳴らす能力を持つことが示されました。」
- 「ある研究では、特定の鳥が複雑な旋律を口笛のように鳴らす能力を持つことが示されました。」
- “Whistling can be used as a non-verbal communication method in certain cultures.”
- 「口笛は特定の文化においては非言語コミュニケーション手段として使用されることがあります。」
- 「口笛は特定の文化においては非言語コミュニケーション手段として使用されることがあります。」
- “Historical records indicate that shepherds would whistle to direct their flocks.”
- 「歴史的記録によると、羊飼いたちは群れを誘導するために口笛を吹いたとされています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- blow(吹く)
- 風や空気を強く吹き出すという意味では類似しますが、特に高い音を伴うとは限りません。
- 風や空気を強く吹き出すという意味では類似しますが、特に高い音を伴うとは限りません。
- hoot(フクロウなどの鳴き声を模す、ホーンを鳴らす)
- 動物の鳴き声や車のクラクションを表すときに使い、やや違った響きがあります。
- 動物の鳴き声や車のクラクションを表すときに使い、やや違った響きがあります。
- toot(短い高い音を鳴らす)
- 車のクラクションや笛などの短い音を出す表現で、whistle にやや似たニュアンスですが、対象物が違うことが多いです。
反意語
- remain silent(黙っている)
- 直接の反意語はありませんが、音を出さないことを強調したい場合にはこうした表現が使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈwɪs.əl/
- アクセント: “whis-” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語 / イギリス英語の違い: 大きくは変わりませんが、アメリカ英語では /ˈwɪs.əl/、イギリス英語でも同じように発音されます。
- よくある発音ミス:
- “hw-” の部分を強く出そうとして「フイッスル」となりがちですが、実際には “w” の発音が中心です。
- 語尾の “-le” の母音を強くしすぎたり、逆に音が消えすぎたりすることがあります。
- “hw-” の部分を強く出そうとして「フイッスル」となりがちですが、実際には “w” の発音が中心です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “whistle” の “t” を抜かして “whisle” と書いてしまうなどのミスが起こりがちです。
- 同音異義語との混同: 類似した単語で “wrestle(レスリングをする)” や “thistle(アザミ)” などがありますが、まったく意味が異なるためスペリングに注意が必要です。
- 試験対策での出題例: 英検やTOEICでは、日常動作を問う問題や、短い動詞の使い分け問題に登場することがあります。イディオムとして “whistle in the dark” のような表現が出題されるケースもあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 音のイメージ: “whis-” の部分が、実際の“ヒュー”という音に近い擬音語と捉えると覚えやすいです。
- 関連ストーリー: 「口笛を吹くと犬が寄ってくる」「試合開始をホイッスルで合図する」など、身近なシーンを思い浮かべると定着しやすいです。
- 勉強テクニック: 「吹く」という他の英単語(blow, breathe, puffなど)とあわせて覚えると混同しにくくなります。
以上が whistle の詳細解説となります。
「口笛を吹く」「ホイッスルを鳴らす」という場面で幅広く使われる便利な単語ですので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
口笛を吹く;口笛を吹いて合図する
意味(2)
口笛のような音を出す;笛を鳴らす;〈鳥が〉ピーピー鳴く
意味(3)
《方向を表す副詞[句]を伴って》〈弾丸・風などが〉ピューと音を立てて飛ぶ,ヒューと吹く
意味(4)
〈曲など〉‘を'口笛で吹く
意味(5)
《方向を表す副詞[句]を伴って》…‘に'口笛で合図をする
意味(6)
〈矢・銃弾など〉‘を'ヒューと放つ