元となった辞書の項目
suitably
解説
副詞「suitably」の徹底解説
1. 基本情報と概要
英語: suitably
日本語: 適切に、ふさわしく
- 「suitably」は「適切に」「ふさわしく」という意味合いで、状況や目的に合った方法で物事を行うことを示す副詞です。
- 「ふさわしい場面や人、状況に見合う表現方法で使われる」というニュアンスがあります。主にフォーマルな文やビジネスシーン、学術的な文章でもよく使われます。
品詞: 副詞 (adverb)
活用形の例:
- 原形(副詞の場合活用は変わりません): suitably
他の品詞形:
- 形容詞: suitable (例: “He is looking for a suitable job.”)
- 名詞: suitability (例: “We need to assess the suitability of the candidate.”)
- 動詞: suit (例: “This dress suits you well.”)
CEFRレベルの目安:
- B2 (中上級)
- 「suitably」は文書や会話でもかなり使われるものの、意味の理解や正確なニュアンスで使用するにはある程度の英語力が必要です。
- 「suitably」は文書や会話でもかなり使われるものの、意味の理解や正確なニュアンスで使用するにはある程度の英語力が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “suit” – 「合う、適する」という意味を表す。
- 接尾語: “-able” – 「~できる」という意味を与えて形容詞化する。
- 接尾語: “-ly” – 「~に」という意味を与える副詞化の語尾。
「suitably」は「suit(適する) + able(~することができる)」という形容詞 “suitable” に、さらに「-ly」という副詞化の接尾語をつけた形です。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- suitably dressed(適切な服装をして)
- suitably impressed(十分に感銘を受けて)
- suitably rewarded(しかるべき報酬を与えられて)
- suitably qualified(適切な資格を有して)
- suitably equipped(必要な装備をきちんと備えて)
- suitably prepared(適切に準備して)
- suitably located(適切な場所に位置して)
- suitably addressed(ふさわしく対応されて)
- suitably arranged(適切に手配されて)
- suitably timed(時期が適切で)
3. 語源とニュアンス
語源
- “suitably”は「suit(合う、似合う)」が語源で、中世フランス語
suit
(一揃いの服)やラテン語sequor
(後を追う)が背景にあります。そこから「(目的や状況に)うまく合った」ニュアンスを持つようになりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「適切に」や「ふさわしく」という意味で、内容や場面にしっかりマッチした状態を表すため、失礼にならないようにきちんと準備した上で使う場面が多いです。
- 口語では「appropriately」の方が使われることも多いですが、ビジネスやフォーマルな文章では「suitably」を使うと少し落ち着いた印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞なので、形容詞、動詞、文全体を修飾する働きを担います。
- フォーマル/カジュアル問わず使われますが、やや改まったニュアンスがあります。
一般的な構文例
- be suitably + 形容詞 (e.g. “He was suitably impressed.”)
- 動詞 + suitably (e.g. “She was suitably dressed for the occasion.”)
- また「suitably」で始まる構文もあり、アカデミック・ビジネスレポートなどで頻出です。
- 例) “Suitably chosen parameters can improve the efficiency.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話で
- “I hope we’re suitably prepared for tomorrow’s trip.”
- 明日の旅行に向けて、ちゃんと準備できているといいんだけど。
- 明日の旅行に向けて、ちゃんと準備できているといいんだけど。
- “Please make sure you’re suitably dressed for the wedding.”
- 結婚式なので、ちゃんとした服装で来てね。
- 結婚式なので、ちゃんとした服装で来てね。
- “He responded suitably to the situation.”
- 彼は状況に見合った対応をしたよ。
(2) ビジネスシーンで
- “We need to ensure the room is suitably equipped for the presentation.”
- プレゼンのために部屋が十分に設備されているか確認する必要があります。
- プレゼンのために部屋が十分に設備されているか確認する必要があります。
- “She is suitably qualified for this managerial role.”
- 彼女はこの管理職に十分な資格を有しています。
- 彼女はこの管理職に十分な資格を有しています。
- “Kindly check if the proposal is suitably formatted before sending it.”
- 提案書を送る前に、形式が適切か確認してください。
(3) 学術的な文脈で
- “The sample was suitably prepared prior to analysis.”
- 分析に先立ち、試料は適切に準備されました。
- 分析に先立ち、試料は適切に準備されました。
- “It is crucial to use suitably chosen variables for accurate modeling.”
- 正確なモデル化のために、適切に選ばれた変数を使うことが重要です。
- 正確なモデル化のために、適切に選ばれた変数を使うことが重要です。
- “The participants were suitably informed about the nature of the experiment.”
- 実験の性質について、参加者はふさわしく説明を受けました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- appropriately(適切に)
- 「suitably」よりも口語・カジュアルな文脈で使われやすい。
- 「suitably」よりも口語・カジュアルな文脈で使われやすい。
- properly(きちんと、適切に)
- 最も一般的な「適切に」という表現。「きちんと」というニュアンスを強調したい時に使う。
- 最も一般的な「適切に」という表現。「きちんと」というニュアンスを強調したい時に使う。
- fittingly(ふさわしく、似合うように)
- 状況や人に対して「ふさわしい」ニュアンスがあり、「見た目や形式がしっくりくる」という感じ。
- 状況や人に対して「ふさわしい」ニュアンスがあり、「見た目や形式がしっくりくる」という感じ。
- aptly(的確に)
- 「言葉や説明が的確」というニュアンスが強い。
反意語
- unsuitably(不適切に)
- inappropriately(ふさわしくなく)
- improperly(きちんとしていない方法で)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈsuː.tə.bli/ (アメリカ英語・イギリス英語 共通でほぼ同じ)
- イギリス英語では “sjuː-” のように /sjuː/ と発音される場合もあります。
- イギリス英語では “sjuː-” のように /sjuː/ と発音される場合もあります。
- 強勢(アクセント)の位置: 第1音節「suit-」にアクセントが置かれます。
- 発音の注意点: “suit” で /sjuːt/ のように “スュート” と発音することが昔は多かったですが、現代ではアメリカ英語などでは /suːt/ とすることが一般的です。“ably” の部分は /əbli/ もしくは /əbəli/ のように弱く発音されます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 中間の “a” と “i” が逆転して “suitbaly” や “suitibly” などと綴ってしまうミスに注意。
- 同音異義語との混同: 「suite(スイート:一続きの部屋)」と混同しないように気をつける。
- 資格試験での出題: TOEICや英検などでは、単語穴埋め問題や語彙問題で出る可能性があります。副詞か形容詞かで引っかけられることがあるので注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「suit(スーツ)を着ると自分に合う」イメージで、「状況に合わせてふさわしく行動する」という連想をしてみましょう。
- 「-ably」で終わる単語は「~に(~の状態で)」という副詞形を作ることが多いので、見慣れれば覚えやすくなります。
- 「suitably」は「適切に・ふさわしく」という意味があり、少しフォーマルな場面でよく出てくるので、ビジネスメールやレポートなどで使えれば効果的です。
以上が「suitably」の詳しい解説です。文脈に応じて「suitably」を使いこなせるようになると、表現の幅が広がるでしょう。是非活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
適当に,適合して,ふさわしく