元となった辞書の項目
stuff
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「stuff」の動詞としての使い方を、できるだけ詳しく解説します。英語学習者にもわかりやすいように、9つの観点に沿って説明していきます。
1. 基本情報と概要
単語: stuff
品詞: 動詞 (ほかに名詞としても用いられます)
活用形:
- 原形: stuff
- 過去形: stuffed
- 過去分詞形: stuffed
- 現在分詞形: stuffing
意味 (英語): to fill or pack something tightly with something else, often quickly or carelessly.
意味 (日本語): 何かを何かで(多くの場合、急いでぎゅうぎゅうに)詰め込むこと。
「stuff」は「ぎゅうぎゅうに詰める」「パンパンに詰め込む」という意味です。 食べ物に具材を詰めるときにも使われますし、袋やポケットなどに物を思いきり押し込むようなニュアンスも含まれます。
CEFRレベルの目安:
- B2(中上級): 日常会話からビジネスまで幅広く使え、自然なニュアンスを表現しやすいレベル。
他の品詞・関連用法
- 名詞「stuff」: 「もの・こと(漠然とした複数の物や出来事を指す)」を表します。
例: “Bring your stuff.”(自分の持ち物持ってきて) - 「stuffing」: 名詞で「詰め物」「詰め物の材料」を表す。
2. 語構成と詳細な意味
語構成: 接頭語や明確な接尾語は特になく、単独の語として機能します。
詳細な意味:
- 何かをぎゅうぎゅうに詰め込む (to fill something tightly)
- 食べ物に具材などを詰める (to fill food with stuffing)
- 口語的に「(口やカバンなどに) 物を急いで押し込む」というニュアンス
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- stuff a turkey(七面鳥に詰め物をする)
- stuff a pillow(枕に詰め物をする)
- stuff your face(がつがつ食べる・食べまくる)
- stuff a bag with clothes(カバンに服を詰め込む)
- stuff your pockets(ポケットに物をたくさん詰め込む)
- stuff a suitcase(スーツケースをぎゅう詰めにする)
- stuff the ballot box(票箱を不正に操作する)
- stuff into a container(コンテナに詰め込む)
- stuff the sofa cushions(ソファのクッションの詰め物を入れる)
- stuff the cracks(割れ目を埋める)
3. 語源とニュアンス
語源:
「stuff」は中英語や古フランス語 (estoffer) に由来し、「満たす」「材料を入れる」という意味合いを持っていました。古い時代から「詰め込む」意味を指す単語として使われてきています。
ニュアンスや使用時の注意点:
- カジュアル度: 「stuff」はカジュアルな口語表現としてよく使われます。フォーマルな文書では「fill」や「pack」を使った方が無難な場合もあります。
- 感情的な響き: 急いでいる感じや雑に詰め込む感じが強い場合もあり、「乱雑に押し込む」印象を伴うことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 「stuff」は他動詞(transitive verb)として使うのが基本です。目的語を必ず取り、「何に」「何を詰め込むか」を明示します。
- 例: “I stuffed the turkey (目的語) with bread crumbs (補語).”
一般的な構文
- Stuff + 目的語 + with + 詰める物
- 例: “They stuffed the box with old clothes.”
- 例: “They stuffed the box with old clothes.”
- Stuff + 場所 (into/in/にあたる前置詞) + 目的語
- 例: “He stuffed the documents into his briefcase.”
イディオム
- “stuff (one’s) face” = がつがつと食べる(口語)
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I just stuffed all my clothes into the closet before guests arrived.”
- お客さんが来る前に、服を全部クローゼットに詰め込んじゃった。
- お客さんが来る前に、服を全部クローゼットに詰め込んじゃった。
- “Don’t stuff too many books in that bag, it might tear.”
- そのバッグに本を詰め込みすぎると、破れるかもしれないよ。
- そのバッグに本を詰め込みすぎると、破れるかもしれないよ。
- “I’m going to stuff some snacks in my pocket for the movie.”
- 映画を見るために、おやつをポケットに詰め込むつもり。
ビジネス文脈での例文 (3つ)
- “We shouldn’t stuff the presentation with too much data; let’s keep it concise.”
- プレゼンにデータを詰め込みすぎない方がいいですよ。要点を絞りましょう。
- プレゼンにデータを詰め込みすぎない方がいいですよ。要点を絞りましょう。
- “They tried to stuff the report with unnecessary paragraphs to make it look longer.”
- 彼らはレポートを長く見せるために、不要な段落を詰め込もうとしました。
- 彼らはレポートを長く見せるために、不要な段落を詰め込もうとしました。
- “Please don’t stuff all the cables in one box or they might get damaged.”
- 全てのケーブルを1つの箱に無理やり詰め込まないでください。破損するかもしれません。
学術的・フォーマルな文脈での例文 (3つ)
- “Researchers often stuff their proposals with technical jargon, which can hinder clear communication.”
- 研究者はしばしば自分の提案を専門用語でぎゅうぎゅうにしてしまい、明快なコミュニケーションの妨げになります。
- 研究者はしばしば自分の提案を専門用語でぎゅうぎゅうにしてしまい、明快なコミュニケーションの妨げになります。
- “In historical records, scribes would sometimes stuff the margins with notes.”
- 歴史的記録では、書記が余白にメモを書き込んでぎゅうぎゅうにしてしまうことがありました。
- 歴史的記録では、書記が余白にメモを書き込んでぎゅうぎゅうにしてしまうことがありました。
- “When analyzing large data sets, one must take care not to simply stuff them into a model without proper preprocessing.”
- 大規模なデータセットを分析するときは、適切な前処理をせずにモデルにただ詰め込むだけにしないように注意が必要です。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- fill (満たす)
- より一般的に「満たす」を意味し、「ぎゅうぎゅうに」感はあまり強調されない。
- 例: “Fill the box with toys.”(箱をおもちゃで満たしてね。)
- より一般的に「満たす」を意味し、「ぎゅうぎゅうに」感はあまり強調されない。
- pack (詰める・荷造りする)
- 「きちんと整頓して詰める」のニュアンスが強い。
- 例: “Pack your suitcase carefully.”(スーツケースは丁寧に詰めて。)
- 「きちんと整頓して詰める」のニュアンスが強い。
- cram (ぎゅうぎゅうに詰め込む)
- 「無理やり押し込む」ニュアンスが強い。勉強面では「詰め込み勉強」(cram)にも使う。
- 例: “I had to cram all night for the exam.”(試験のために一晩中詰め込み勉強をしなければならなかった。)
- 「無理やり押し込む」ニュアンスが強い。勉強面では「詰め込み勉強」(cram)にも使う。
反意語 (Antonym)
- empty (空にする)
- 例: “Empty the contents of the bag onto the table.”(バッグの中身をテーブルの上に全部出して。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /stʌf/
- 強勢(アクセント): 1音節の単語のため、特に強勢の移動はありませんが、母音「ʌ」をしっかりと発音する。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほぼ同じ発音です。
- よくある間違い: /staff/ (スタッフ) と混同しないよう注意。 /stʌf/ は「ア」ではなく「ʌ(あいまい母音に近い)」という音。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 名詞「stuff」との混同: 名詞の場合は “stuff” を単数扱い(不可算名詞)し、動詞として使うときは目的語を伴う。
- スペルミス: “stuf”や“stufff”などと綴りを間違えないように注意。
- 同音異義語/類似綴り: “staff” (職員、杖) と混同しやすい。
- 文法的な誤用: 動詞として使う際は必ず何を詰めるのかを明示する必要がある。
- 誤用例: “I stuff.”(✕) → “I stuff the bag with clothes.”(〇)
- 誤用例: “I stuff.”(✕) → “I stuff the bag with clothes.”(〇)
- 試験での出題傾向: TOEICや英検などでは、日常的な「詰める」「片付ける」文脈でも問われやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「stuff」=「詰め込みたいもの・場所にモノをギュッと押し込む」というイメージ。
- “stuff” の “u” は口を少し開けたまま短く発音するイメージ。
- 覚え方のコツ: 「スタッフィング(stuffing)」は感謝祭のターキーの詰め物を連想するとイメージしやすい。
- スペリングは、“st + u + ff” (ダブルf) だと覚える。
以上が動詞「stuff」の詳細な解説です。日常からビジネスまで幅広い場面で、「ぎゅうぎゅうに詰める」というニュアンスをうまく使い分けてみてください。
意味のイメージ