元となった辞書の項目
stress
解説
1. 基本情報と概要
単語: stress
品詞: 動詞
活用形:
- 現在形: stress / stresses (三人称単数)
- 過去形: stressed
- 過去分詞: stressed
- 現在分詞・動名詞: stressing
意味(英語)
- To place emphasis on something or to highlight its importance.
- To subject (someone) to pressure or tension, or to feel mental pressure.
意味(日本語)
- 何かを強調する、または重要であることを強く示す。
- (人に)精神的または身体的な圧力をかける、あるいはストレスを感じさせる。
「強調する」「強い負荷をかける」というニュアンスを持つ単語です。日常的にもビジネスでも幅広く使われ、たとえば「私はこの点を強調したい」「これが大変なストレスになっている」のように使われます。
CEFRレベル: B2(中上級)
・B2は、やや複雑な内容や抽象的な話題を扱うレベルの学習者向けです。
他の品詞形
- stress (名詞): プレッシャーや精神的負担を表す名詞
- stressful (形容詞): ストレスの多い、ストレスを引き起こす
- stressed (形容詞): ストレスを感じている
2. 語構成と詳細な意味
「stress」という単語は、古フランス語などを経由してきており、明確に接頭語や接尾語による区切りはありません。派生語として、上記のように形容詞形 (stressful, stressed) があります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個
- stress a point(ある点を強調する)
- stress importance(重要性を強調する)
- stress urgency(緊急性を強調する)
- stress heavily(大いに強調する)
- stress over something(何かに関してストレスを感じる)
- feel stressed out(ストレスでまいっている)
- stress the need for ~(〜の必要性を強調する)
- stress the difference(違いを強調する)
- be stressed about exams(試験についてストレスを感じる)
- stress repeatedly(何度も強調する)
3. 語源とニュアンス
「stress」の語源はラテン語の “strictus (drawn tight)” や中期英語 “destresse” に由来するとされます。もともとは「引き締める、圧力をかける」というイメージがあり、そこから派生して「強調する」「重圧をかける」という意味を持つようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 強調の意味で使う場合: ある要点を特に目立たせたいときに使います。
- ストレスの意味(精神的圧力): ネガティブな状況を表すことが多いです。
- 文語・口語いずれでも使えますが、特にビジネスやアカデミックな場面で「強調する」の意味はよく出てきます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- stress + 名詞: “He stressed the importance of teamwork.”(彼はチームワークの重要性を強調した)
- stress that + 文: “She stressed that we need to act now.”(彼女は今行動しなければならないと強調した)
イディオム的な表現
- stress out: “I’m stressed out.”(ストレスでまいっている)
- こちらは口語的でカジュアルな表現です。
他動詞・自動詞の使い分け
- “stress” は多くの場合、他動詞として「何かを強調する・圧力をかける」という使い方をします。
- 自動詞的にはあまり使われないですが、会話表現では “I’m stressing over it.”(それについてストレスを感じている)のように使われます(口語的)。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I just want to stress that you should get enough sleep.”
(ちゃんと十分に睡眠をとるべきだっていうことを強調したいの。) - “Don’t stress about the small stuff.”
(些細なことにストレスを感じないで。) - “I’m stressing over my deadlines right now.”
(今締め切りのことでストレスを感じてるの。)
ビジネス (フォーマル/セミフォーマル)
- “I would like to stress the significance of meeting our quarterly targets.”
(四半期目標を達成することの重要性を強調したいと思います。) - “The manager stressed that clear communication is vital in this project.”
(マネージャーは本プロジェクトでは明確なコミュニケーションが不可欠だと強調した。) - “The CEO stressed the need to reduce costs immediately.”
(CEOはコスト削減の必要性を直ちに強調した。)
学術的な文脈 (アカデミック/フォーマル)
- “Researchers often stress the limitations of their findings.”
(研究者はその研究結果の限界をよく強調する。) - “He stressed the theoretical implications of the study.”
(彼はその研究の理論的示唆を強調した。) - “Studies stress the correlation between diet and mental health.”
(研究は食生活と精神的健康の間の相関を強調している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- emphasize(強調する)
- “emphasize” は比較的フォーマルでアカデミックでもよく使われます。
- “emphasize” は比較的フォーマルでアカデミックでもよく使われます。
- highlight(強調する、目立たせる)
- 文章や文脈の中で特定の部分を際立たせるときに使います。
- 文章や文脈の中で特定の部分を際立たせるときに使います。
- underscore(強調する)
- 少し文語的・フォーマルな響きがあります。
- 少し文語的・フォーマルな響きがあります。
- accentuate(強調する)
- 文芸やファッションなどでも使われる、ややフォーマル度の高い言い方です。
- 文芸やファッションなどでも使われる、ややフォーマル度の高い言い方です。
- underline(下線を引く、強調する)
- 文字通り「下線を引く」という意味から転じて「強調する」としても使われます。
反意語
- downplay(重要性を小さく扱う、控えめに言う)
- minimize(最小限に見せる、軽視する)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /stres/
- アクセント: “stress” は単音節語なので強勢は独立した位置にはありませんが、語頭で強めに発音されます。
- アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “e” の音がややカジュアルに /stɹɛs/ と聞こえることが多いです。
- よくある発音の間違い: “s” と “t” の音を弱く発音して “スレス” のように聞こえないように気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “strss” や “strees” などと書き間違えに注意。
- 名詞 “stress” との混同: 文章によっては「ストレスを感じる」「強調する」という文脈が混ざると混乱することがあります。特に “stress on ~” は名詞、「I stress ~」は動詞ですが、品詞を見極めましょう。
- TOEIC・英検などでの出題: “stress” はビジネス文脈(プレゼンテーションや報告など)で「強調する」という表現として出題されがちです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “stress” は「伸ばして強調するイメージ」と考えると覚えやすいかもしれません。
- 強調する意味も、心や体に負荷がかかる意味も「締め付ける」というイメージに共通点があります。
- 「ストレス社会」といった表現でおなじみの “stress” は、動詞と名詞で意味の違いに注意して覚えましょう。
以上が動詞「stress」の詳細な解説です。日常でもビジネスでも頻繁に登場する便利な単語なので、例文やコロケーションと合わせて身につけてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'強調する,力説する
意味(2)
〈音節・語〉‘に'強勢(アクセント)を置く
意味(3)
《まれ》(に)圧力をかける