元となった辞書の項目
startle
解説
1. 基本情報と概要
単語: startle
品詞: 動詞 (verb)
活用形:
- 原形: startle
- 三人称単数: startles
- 過去形: startled
- 過去分詞: startled
- 現在分詞・動名詞: startling
意味(英語): to surprise or shock someone suddenly and usually not seriously
意味(日本語): (人を)驚かせる、ギョッとさせる
「startle」は、相手がまったく予期していないときに急に驚かせるようなニュアンスの動詞です。例えば、大きな音でびっくりさせたり、突然話しかけたりして相手をドキッとさせるイメージがあります。
他の品詞の形:
- 形容詞: startling(驚かせるような), startled(驚いた)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
身近な「驚かせる」よりもややフォーマルな文脈でも使われるため、中上級レベルで習得すると表現の幅が広がります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- start(はじまる、跳び上がる)に由来する語根
- -le は、英語で動詞化する際につくことのある接尾語の一つ
意味のニュアンス
- 予想外の出来事によって人を「ドキッ」とさせる、急に驚かせる
関連語や派生語
- startling (形容詞): 驚かせるような、衝撃的な
- startled (形容詞): 驚いた、ギョッとした
よく使われるコロケーション(10個)
- startle someone(誰かを驚かせる)
- be startled by ~(~に驚かされる)
- startle effect(驚き・ドキッとさせる効果)
- slightly startle(少し驚かせる)
- startle response(驚き反応)
- startling news(驚かせるようなニュース)
- startling discovery(驚くべき発見)
- startling revelation(衝撃的な暴露)
- startled expression(驚いた顔つき)
- startlingly effective(驚くほど効果的な)
3. 語源とニュアンス
語源:
「startle」は、中英語の“startlen”や古英語の“styrtan”(跳び上がる、飛び起きる)に由来するとされています。かつては「急に動いて驚かせる」という意味を含んでおり、今でも「不意をついて相手をビクッとさせる」というニュアンスが中心です。
使用時の注意点:
- 急な音や出来事で相手を驚かせるときに使われます。
- フォーマルすぎるわけではありませんが、口語・文章いずれでも使えるやや文学的/ニュートラルな単語です。
- 「startle」は自分の感覚にも「I was startled. (驚いた)」というように受動的にも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb) のため、ほとんどの場合「startle + 目的語(人など)」の形で用いられます。
- 例: That loud noise startled me.
- 例: That loud noise startled me.
- 受動態 (be + startled) で「驚かされる」と表現することもよくあります。
- 例: I was startled by the sudden thunder.
イディオムや表現例
- to be startled out of one’s wits: あまりの驚きで度肝を抜かれる
- startled into silence: 驚きのあまり言葉を失う
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
I didn't mean to startle you. I just walked in.
(驚かせるつもりはなかったんだ。ただ入ってきただけだよ。)The sudden knock on the door startled me.
(ドアを突然ノックされたからビクッとしたよ。)You startled me when you shouted my name from behind.
(後ろから名前を大声で呼ばれたとき、びっくりしたよ。)
ビジネス (3例)
The CEO's unexpected resignation startled the entire company.
(CEOの予期せぬ辞任が、会社全体を驚かせました。)Many employees were startled by the abrupt policy change.
(多くの従業員は、その唐突な方針転換に驚かされました。)The client was startled to see the final cost was much higher.
(最終コストがずっと高かったので、顧客は驚きました。)
学術的・フォーマル (3例)
Researchers were startled by the anomalous data in the experiment.
(研究者たちは、その実験での異常なデータに驚かされました。)The archaeologists were startled to uncover such a well-preserved artifact.
(考古学者たちは、あれほど良好に保存された遺物を発見して驚きました。)His pioneering theory startled the academic community.
(彼の先駆的な理論は、学術界を驚かせました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- surprise(驚かせる)
- 一般的に「意外感」を与える最も広い意味。「startle」は「ビクッとさせる」ニュアンスが強い。
- 一般的に「意外感」を与える最も広い意味。「startle」は「ビクッとさせる」ニュアンスが強い。
- shock(衝撃を与える)
- 「startle」よりも心的インパクトが大きく、ネガティブな場合が多い。
- 「startle」よりも心的インパクトが大きく、ネガティブな場合が多い。
- alarm(驚かせる、警報を与える)
- 「危険を感じさせる」ニュアンスが強い。
- 「危険を感じさせる」ニュアンスが強い。
- frighten(怖がらせる)
- 「恐怖」を与える意味が中心で、「startle」は単に驚かせるだけの場合も多い。
- 「恐怖」を与える意味が中心で、「startle」は単に驚かせるだけの場合も多い。
反意語
- reassure(安心させる)
- calm(落ち着かせる)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈstɑːr.tl/(米)、/ˈstɑː.tl/(英)
- アクセント(強勢)は、最初の音節「STAR-」に置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、米音は「r」の発音がやや強めに聞こえます。
- よくある間違い: 「star-tel」や「star-dle」と聞こえがちですが、語尾は /tl/ で止める感じです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「startle」を「stratle」や「startel」のようにスペルを入れ替えてしまうこと。
- 同音異義語との混乱:
start
と混同して「始める」と取り違えないように注意してください。 - TOEIC/英検などの試験対策: 「突然驚かせる」という意味合いを問う語い問題として出題されることがあります。「be startled by 〜」など受動態の表現も覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「STAR(星)+ tle(トゥル)」で、星が夜空にパッと現れて人をビクッと驚かせるイメージを持つと覚えやすいかもしれません。
- 「start」と似ているので、何かが“急に始まって相手を驚かせる”と関連づけてみても良いでしょう。
- 覚えるときは「startle = sudden surprise(急な驚き)」というセットでイメージすると定着しやすいです。
以上が「startle」の詳細解説です。想定外の驚きやびっくりを表現する際に、少しニュアンスを加えたいときに使ってみてください。日常からビジネス、学術の場面まで幅広く役立つ語彙です。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'飛び上がらせる,ぎょっとさせる
意味(2)
(…に)ぎょっとする,はっとする《+at+名》
意味(3)
突然の驚き,はっとすること