元となった辞書の項目
shaken
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「shaken」をできるだけ詳しく解説します。特に「shaken」は動詞 “shake” の過去分詞形として使われることが多く、形容詞的にも用いられます。学習者に分かりやすいように、ステップごとに説明していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: shaken
品詞: 過去分詞(動詞 “shake” の過去分詞形) / 形容詞的用法もあり
意味(英語・日本語)
- 英語: Shaken generally means “disturbed,” “rattled,” or “moved (physically or emotionally) by shaking.”
- 日本語: もともとは「振る、揺さぶる」の過去分詞で、「振られた」「揺すられた」「心を乱された」といった意味を表します。例えば、「ショックを受けた」「動揺した」というニュアンスを伴うことも多いです。
「shake」は「振る・揺さぶる」という動作を表し、その結果生じた状態や心情を表すのが “shaken” です。日常でもイディオムや成句で使われる頻度が高いので、しっかり押さえておきたい単語です。
活用形
- 現在形: shake
- 過去形: shook
- 過去分詞形: shaken
他の品詞例
- 名詞形: shake(「振ること」「シェイクドリンク」など)
- 形容詞的用法: shaken(shaken up や shaken の形で感情を乱された・動揺しているという意味でも使われる)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
「shake」は頻出動詞であるためA2〜B1レベルで学ぶ学習者も多いですが、過去分詞形「shaken」は受動態や完了形で使うため、ある程度文法が進んだ学習段階(中級)でしっかり押さえると良いでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- shake(語幹) + -en(過去分詞を形成する接尾語)
“shake” は「振る」「揺れる」という動詞で、-en が付くことで過去分詞形 “shaken” となります。
派生語や類縁語
- shake(動詞/名詞)
- shaky(形容詞): “unstable” 「不安定な、揺れる」
- shaken up(形): 「ひどく動揺している、ショックを受けている」
※“up” が付くと「かなり動揺している」というニュアンスが強調されます。
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- be shaken by ~(~に動揺する)
- shaken confidence(揺らいだ自信)
- shaken to the core(心の底から動揺する)
- shaken and upset(動揺して取り乱している)
- shaken with fear(恐怖で震えている)
- visibly shaken(見て分かるほど動揺している)
- shaken awake(揺すって起こされる)
- deeply shaken(深く動揺している)
- shaken faith(揺らいだ信仰心・信頼)
- “shaken, not stirred”(カクテルの有名フレーズ:「ステアせずシェイクしてください」の意)
3. 語源とニュアンス
語源
- “shake” は古英語の “sceacan” に由来し、「揺らす」「揺れる」という意味をもっていました。そこから時代を経て、現在の “shake” が生まれ、その過去分詞として “shaken” が使われます。
使用時の注意点・ニュアンス
- “shaken” は特に「ショックを受けた」「動揺した」という心の動きを強調するときに使われます。
- 場面としてはカジュアルからフォーマルまで幅広く使用されます。
- 気持ちを強調する場合は “I’m really shaken up.” など “up” を同時に使うと、より「大きく動揺している」ニュアンスが出ます。
4. 文法的な特徴と構文
- 過去分詞としての用法
- 完了形(現在完了・過去完了など)や受動態で使われます。
例: “I have shaken the bottle.” → “The bottle has been shaken.”
- 完了形(現在完了・過去完了など)や受動態で使われます。
- 形容詞的用法
- “He looked shaken.”(彼は動揺しているように見えた)のように、補語として使われることが多いです。
- “He looked shaken.”(彼は動揺しているように見えた)のように、補語として使われることが多いです。
- イディオム・表現
- “shaken, not stirred” = ジェームズ・ボンドのカクテルの決まり文句。
- “shake it off” は “shaken” ではなく動詞 “shake” を使ったイディオムですが、「嫌なことをサッと振り払う」意味があります。
- “shaken, not stirred” = ジェームズ・ボンドのカクテルの決まり文句。
5. 実例と例文
バリエーション豊かな場面での例文です。
日常会話(カジュアル)
- “I’m still shaken from that horror movie last night.”
(昨夜のホラー映画のせいで、まだちょっと怖くて動揺してるよ。) - “She looked really shaken after the scary roller coaster ride.”
(あの怖いジェットコースターに乗ったあと、彼女は本当に動揺しているように見えた。) - “He was shaken up when he saw the accident.”
(彼は事故を目撃して動揺していた。)
ビジネス(ややフォーマル)
- “The team was shaken by the sudden resignation of the CEO.”
(突然のCEO退任にチームは動揺していた。) - “Her confidence was shaken by the negative feedback from the client.”
(クライアントからの否定的なフィードバックで、彼女の自信は揺らいだ。) - “He remained calm, even though everyone else was visibly shaken.”
(他のみんなが明らかに動揺していたのに、彼は冷静さを保っていた。)
学術的・公的な文脈(フォーマル)
- “Historical records suggest that public trust was severely shaken following the crisis.”
(歴史的記録によると、その危機の後、市民の信頼は大きく揺らいだことが分かる。) - “The institution’s foundation was shaken by the scandal.”
(そのスキャンダルによって、その機関の基盤は揺らいだ。) - “Observers noted that the community was deeply shaken by the earthquake.”
(観察者たちは、地震によって地域社会が深く動揺していたと述べた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- disturbed(かき乱された、動揺した)
- shaken が物理的・精神的に強い衝撃を受けたイメージに対し、disturbed は「落ち着きを失う」感覚が強い。
- shaken が物理的・精神的に強い衝撃を受けたイメージに対し、disturbed は「落ち着きを失う」感覚が強い。
- upset(取り乱した、気分を害した)
- upset は怒りや悲しみで気分を乱された時に使うことが多い。shaken はよりショックや驚きのニュアンスが強い。
- upset は怒りや悲しみで気分を乱された時に使うことが多い。shaken はよりショックや驚きのニュアンスが強い。
- rattled(動揺した、ガタガタにされた)
- 「ガタガタと動かされた」というニュアンス。口語的によく使われる。
- 「ガタガタと動かされた」というニュアンス。口語的によく使われる。
- startled(驚いた、びっくりした)
- 短い驚きの感じを指す。shaken はより長く続く動揺を示すことが多い。
反意語 (Antonyms)
- composed(落ち着いている)
- calm(平静な)
- steady(安定した)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- shaken: /ˈʃeɪkən/
アメリカ英語とイギリス英語
- 発音はほとんど同じです。
- アクセントは “shake” の “shéɪk” の部分にきます。
- 語末の “-en” は曖昧母音(シュワー /ə/)になり、「シェイカン」に近い発音です。
よくある発音の間違い
- “shake” を /ʃæk/ のように発音しないように注意。 “a” は「エイ」に近い音です。
- 語末の /kən/ が「カン」とはっきりなりすぎると日本語っぽい発音になりますので、やや弱めにします。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “shaken” を “shaken” と書かずに “shacken” や “shakeen” としてしまうケースがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 特に “shaken” とまったく同音の単語はありませんが、似た形の “shaken” と “shaken up” のニュアンスの違いに注意。
- 試験対策: TOEICや英検などで、動詞の活用(shake–shook–shaken)の問題としてよく出ます。過去分詞を問われる場合は “shaken” が正解です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “shake” のイメージは「シェイクドリンクを振る」や「地震でシェイクされる」という状況を想像すると覚えやすいです。
- 過去分詞形である “shaken” は、「振った結果、何かが大きく変化した状態」という流れでイメージすると理解が深まります。
- “Shaken, not stirred.”(映画『007』で有名なカクテルのフレーズ)から覚えるのもおすすめです。実際に耳にする機会も多く、記憶に残りやすいです。
以上が、“shaken” の詳細な解説です。「shake」の過去分詞として文法のなかで重要となるほか、形容詞的にも「動揺している」「ショックを受けた」という意味で日常的に使われる表現なので、しっかり理解しておくと会話でも文章でも役立ちます。
意味のイメージ
意味(1)
shakeの過去分詞