元となった辞書の項目
rebel
IPA(発音記号)
解説
動詞 “rebel” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: rebel (動詞)
日本語: 反抗する、反逆する
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- B2は、一通りの会話や文章を理解し、抽象的な話題にも対応できるようになるレベルです。
「rebel」は「反抗する」「反逆する」という意味を持つ動詞です。権威や規則に抵抗したり、従来のやり方に強く異議を唱えるときに使われます。少し強い響きを持ち、特に組織や社会的なルールに不満を表す場合に適しています。
品詞と活用
- 品詞: 動詞 (自動詞)
- 現在形: rebel
- 過去形: rebelled
- 過去分詞形: rebelled
- 進行形: rebelling
他の品詞形
- 名詞: “rebel” /ˈrɛb.əl/(ストレスが第1音節にある)
- 「反逆者」「反乱軍の兵士」の意味
- 「反逆者」「反乱軍の兵士」の意味
- 形容詞: “rebellious” /rɪˈbɛl.i.əs/
- 「反抗的な」「反乱の」「扱いにくい」の意味
- 「反抗的な」「反乱の」「扱いにくい」の意味
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- re- (接頭辞): 再び、逆らって
- bell(ラテン語 “bellum” = 戦い): 戦争・戦い
- 語源のイメージとしては「再び戦う、戦いに戻る」という感じがあります。
よく使われるコロケーション(10例)
- rebel against authority
(権力に反抗する) - rebel against one’s parents
(親に反抗する) - rebel against the system
(システムに反抗する) - rebel in protest
(抗議として反抗する) - openly rebel
(公然と反抗する) - rebel en masse
(集団で反抗する) - teenager rebels
(10代の若者が反抗する) - rebel for freedom
(自由を求めて反抗する) - refuse to obey and rebel
(従うことを拒み反抗する) - rebel psychologically
(心理的に反発する)
3. 語源とニュアンス
“rebel” はラテン語の “rebellare” (re-「再び」 + bellare「戦う」) から来ています。もともと「再び戦う、逆らって戦う」という意味で、古くから権威に対して反逆するときに使われてきました。
ニュアンスや注意点
- 反抗心や怒りが込められることが多く、穏やかな不満というよりは、強い抵抗・反発を表す言葉です。
- 文語・口語両方で使われますが、比較的フォーマルな書き言葉では「revolt」「rise up」などが近い表現として用いられることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞: rebel は「...に反抗する」と言いたい場合、“rebel against ...” の形になることが多いです。
- フォーマル/カジュアル: 口語でも文章でも使われますが、比較的強い言葉なので、感情的に聞こえることがあります。
一般的な構文・イディオム例
- rebel against (someone/something)
- 例: “They decided to rebel against the government.”
- 例: “They decided to rebel against the government.”
- rebel at (an idea or notion)
- 例: “He rebelled at the thought of working overtime every day.”
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “Teenagers often rebel against their parents’ rules.”
(10代の子どもたちはよく両親のルールに反抗します。) - “I used to rebel against wearing a uniform at school.”
(学校で制服を着ることに昔は反抗していました。) - “She sometimes rebels just to express her individuality.”
(彼女は自分らしさを表現するために時々わざと反抗します。)
ビジネスシーンでの例文(3例)
- “Several employees rebelled against the new overtime policy.”
(数名の従業員が新しい残業方針に反抗しました。) - “They might rebel if we impose these drastic changes without discussion.”
(話し合いなしで急激な変更を押し付ければ、彼らは反抗するかもしれません。) - “He rebelled against the rigid hierarchy in the company.”
(彼は会社の厳格なヒエラルキーに反旗を翻しました。)
学術的な文脈での例文(3例)
- “Historically, oppressed communities have rebelled against colonial powers.”
(歴史的に、抑圧された共同体は植民地支配に対して反逆してきました。) - “Many philosophers argue that individuals who rebel are catalysts for social progress.”
(多くの哲学者は、反抗する人々が社会進歩のきっかけを作ると主張しています。) - “The study examines why certain groups rebel while others remain compliant.”
(その研究は、ある集団が反抗し、別の集団が従順なままでいる理由を検証しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- resist(抵抗する)
- “rebel” よりも広く使えます。物理的・精神的な「抵抗」を指します。
- “rebel” よりも広く使えます。物理的・精神的な「抵抗」を指します。
- defy(挑む、逆らう)
- 短期的・公然とルールや命令に従わないニュアンスが強いです。
- 短期的・公然とルールや命令に従わないニュアンスが強いです。
- revolt(反乱を起こす)
- 「rebel」とほぼ同義ですが、より大規模な反抗や武装蜂起を指す場合が多いです。
- 「rebel」とほぼ同義ですが、より大規模な反抗や武装蜂起を指す場合が多いです。
- oppose(反対する)
- 相手の提案や意見に対して「賛成しない」程度の場合でも使えます。必ずしも強い反抗を示さない場合もあります。
反意語
- obey(従う、遵守する)
- comply(従う、応じる)
7. 発音とアクセントの特徴
- 動詞 “rebel”
- IPA: /rɪˈbɛl/
- アクセント: 第2音節に強勢(re-BÉL)
- IPA: /rɪˈbɛl/
- 名詞 “rebel”
- IPA: /ˈrɛb.əl/
- アクセント: 第1音節に強勢(RÉB-el)
- IPA: /ˈrɛb.əl/
アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、どちらも動詞形は第2音節に強勢が置かれる点に注意してください。
よくある発音ミス: 名詞と動詞でアクセント位置を間違えること。動詞の場合は必ず“rɪˈbɛl”と第2音節を強く発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- つづり: “rebel” と “rebell” を間違えないように気をつける(しばしば「l」が重なるかどうかでミスが起こりやすい)。
- 名詞と動詞の区別: アクセントの位置が異なります。
- “revel” との混同: “revel” は「お祭り騒ぎをする」「大いに楽しむ」という全く別の意味です。
英検やTOEICなどの試験では、名詞と動詞の意味を混同させるひっかけ問題や、文脈から品詞を判断させる問題が出ることがあります。また、過去形や進行形でのスペルも要注意です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源 “re-” + “bellum” (戦い) = 「再び戦いに立ち上がる」イメージを頭に置くと覚えやすいです。
- 名詞形と動詞形でアクセントの位置が違う点が最大のポイントなので、実際に声に出して区別してみましょう。
- 「レベル(reBEL = rɪˈbɛl)」とカタカナで一時的に覚えておいて、「名詞と動詞で違うよ」と意識づけると記憶に残りやすいです。
以上が動詞 “rebel” の詳細な解説です。反抗・抵抗という強いニュアンスを持った単語なので、その意味をしっかり理解し、名詞とのアクセントの違いにも注意しながら学習してください。
意味のイメージ
意味(1)
《…に》反逆する,反抗する《+against+名》
意味(2)
《…を》ひどく嫌う《+against(at)+名(do*ing*)》