最終更新日:2024/06/12

彼はレースで競争相手を簡単にはるかに引き離しました。

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He easily outdistanced his competitors in the race.

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元となった辞書の項目

outdistance

副詞

(競技などで)〈相手〉‘を'はるかに引き離す

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彼はレースで競争相手を簡単にはるかに引き離しました。

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解説

以下では「outdistance」をできるだけ詳しく解説します。なお、一般的には「outdistance」は動詞として扱われる語であり、副詞としての用例はほとんど見られません。ここでは主に動詞としての用法を中心に説明しつつ、副詞的に用いられる場合があるのかどうかにも言及していきます。


1. 基本情報と概要

単語: outdistance

品詞: 主に動詞 (transitive verb: 他動詞)

英語・日本語での意味


  • 英語: to go faster or farther than someone or something, leaving them behind; to surpass.

  • 日本語: (競争などで)相手を大きく引き離す、追い抜く、凌駕する。

「相手を遥かに上回る」といったニュアンスがあります。スポーツや競争などで、走る速度や能力、業績などが他を大幅に上回るときに使われます。日本語で「他を圧倒する」「大きく引き離す」というイメージです。

活用形


  • 現在形: outdistance

  • 過去形: outdistanced

  • 過去分詞: outdistanced

  • 進行形: outdistancing

他の品詞形(例)


  • 多くの場合、名詞形や形容詞形は派生しません。動詞「outdistance」を用いた分詞構文 (outdistancing ~) は見られますが、副詞としての独立した形は一般的ではありません。

難易度の目安 (CEFR)


  • B2(中上級)

    日常会話よりはややフォーマルや学術的なニュアンスを含む文章でも使用され、新聞・雑誌・論文などでも見かけるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語 (prefix): out-(「~を越えて」「~の分だけさらに」という意味)

  • 語幹 (root): distance(「距離」「離れること」)

「out-」が「より優れて、より超越して」という感覚を与え、「distance」を「距離を取る、離れる」という意味で合わせて、「距離を越して相手を追い抜く」というニュアンスになります。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ 10選


  1. outdistance the competition


    • 競争相手を大きく引き離す


  2. outdistance one’s rivals


    • ライバルを凌駕する


  3. be outdistanced by a newcomer


    • 新人に追い抜かれる


  4. outdistance all expectations


    • すべての期待を上回る


  5. outdistance the previous record


    • 過去の記録を塗り替える


  6. manage to outdistance others


    • なんとか他者を引き離す


  7. outdistance in sales figures


    • 売り上げで大きくリードする


  8. outdistance through hard work


    • 努力によって他を圧倒する


  9. outdistance in terms of speed


    • スピードで引き離す


  10. outdistance effortlessly


    • 難なく引き離す



3. 語源とニュアンス

語源


  • 「out-」という古英語由来の接頭語は「外へ」「超えて」を表します。

  • 「distance」はラテン語の “distantia”(離れること)を経て中世フランス語 “distance” を介し英語に入った単語です。

  • この2つが組み合わさって、「離れる度合いをさらに超える」「他を引き離す」というニュアンスが生まれました。

ニュアンスや使用上の注意


  • 主に「誰かと比べて優れたパフォーマンスを発揮して、物理的または比喩的に引き離す」という意味合いが強いです。

  • スポーツや競争、ビジネスや記録のような場面でよく使われます。

  • 文章(書き言葉)でも比較的フォーマルに用いられ、口語(話し言葉)でも使われることはありますが、やや報道的な・力強い響きがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb): 目的語を取る必要があります。

    例)outdistance + 目的語(相手、競合、記録 など)

  • 否定形、疑問形も普通に助動詞を用いて作れます。

    例)He couldn’t outdistance his rival in the final race.

イディオムや一般的な構文


  • “to outdistance someone/something by a mile”


    • 「~を圧倒的に引き離す」というイディオム的表現。「by a mile」は「大差をつけて」の強調。


フォーマル / カジュアル の使い分け


  • スポーツ実況、ビジネス報告、学術的比較など、ややかしこまった場面でも使用されます。

  • カジュアルな会話では “beat,” “outperform” などを使うことも多いですが、「大きくリードする」というニュアンスを強調したい場合に “outdistance” も使われます。


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的文脈ごとに3つずつ例文を紹介します。

5-1. 日常会話での例文


  1. “He outdistanced everyone in the marathon, finishing two minutes ahead.”

    (マラソンで彼はみんなを大きく引き離して、2分も先にゴールしたんだ。)


  2. “If we practice hard, we might outdistance last year’s champion.”

    (しっかり練習すれば、去年のチャンピオンを追い抜けるかもしれないよ。)


  3. “She always tries to outdistance her own previous best record.”

    (彼女はいつも自分の過去最高記録をさらに超えようとするんだ。)


5-2. ビジネスシーンでの例文


  1. “Our new product managed to outdistance all competitors in sales.”

    (私たちの新製品は、売り上げで競合他社を大きく引き離すことに成功しました。)


  2. “By leveraging innovative technology, we can outdistance our rivals.”

    (革新的な技術を活用することで、ライバル会社を凌駕することができます。)


  3. “We aim to outdistance last quarter’s profits by 20%.”

    (私たちは、前四半期の利益を20%上回ることを目標としています。)


5-3. 学術的/専門的文脈での例文


  1. “The recent study outdistanced previous findings by providing more comprehensive data.”

    (最近の研究は、より包括的なデータを提供することで、これまでの成果を大きく上回りました。)


  2. “His theory outdistances earlier models in terms of explanatory power.”

    (彼の理論は、説明力という点で従来のモデルを凌駕しています。)


  3. “Our experiment consistently outdistanced the control group’s results.”

    (私たちの実験は、一貫して対照群の結果を大きく引き離しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. surpass(~を上回る)


    • 一般的に何かを超える・上回る際に用いる。


  2. outstrip(追い越す、凌駕する)


    • 実力や成果などで大きく差をつけるニュアンスも類似。


  3. beat(打ち負かす)


    • 競争などで相手を負かす、よりカジュアル。


  4. outdo(勝る)


    • より優れているときに使われる。


  5. outperform(性能が勝る)


    • 特に業績・パフォーマンスで他を上回るとき。


反意語(Antonyms)


  1. trail behind(後れをとる)

  2. lose to(〜に負ける)

類義語の中では “surpass” や “outstrip” が最も近いニュアンスですが、“outdistance” は「距離的・数字的に大きな差をつける」といった感覚が強いと言えます。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˌaʊtˈdɪs.təns/

  • イギリス英語: /ˌaʊtˈdɪs.təns/

強勢(アクセント)


  • “out-” の部分には弱いストレス、全体としては “-dis-” の部分がやや強く発音される傾向があります。

よくある発音の間違い


  • “out” と “dis” の間をあまり区切らずにつなげるように発音し、「アウトディスタンス」のように流れるようにすると英語らしい発音になります。

  • “distance” の後半 “-tance” が「タンス」ではなく「テンス」に近い発音になる点にも注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “outdistance” を “outdistence” と書いてしまうミス。distance。本来は “a” である部分を “e” と書き間違えないように注意。

  2. 同音異義語との混同はあまりないですが、“outdistance” と “outdistance(s)”(三人称単数形)などでの “s” の有無には注意。

  3. 副詞扱いの誤用: 「outdistance」は動詞として用いられるのが基本です。文脈を読み間違わないよう注意してください。

  4. TOEICや英検などでは、パラフレーズ問題や読解問題で “outdistance” が “surpass” や “outstrip” の言い換えとして使われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “out-” が「外へ」「超えて」というイメージを作りやすい接頭語です。 “outperform,” “outdo,” “outlive,” “outrun” など「~を凌駕する」系の動詞と関連づけると覚えやすいでしょう。

  • “distance” が含まれるので、相手より「距離」を開くイメージを思い浮かべてみてください。

  • 覚えるときは “I outdistance my opponents by a mile.”(競争相手を大差で引き離す)など、口に出して反復練習すると定着しやすいです。


まとめ

「outdistance」は「(相手を)大きく引き離す」「他を圧倒する」という意味の動詞です。接頭語 “out-” と “distance” が組み合わさっており、距離的・数字的に相手を抜き去るニュアンスがあります。スポーツやビジネス、学術的な文脈などで使われ、フォーマルからカジュアルまで幅広い場面で活用可能です。スペルや発音のポイント、動詞としての使用に注意しつつ、類義語との違いも押さえておけば、効果的に使いこなせるようになります。

意味のイメージ
outdistance
意味(1)

(競技などで)〈相手〉‘を'はるかに引き離す

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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