元となった辞書の項目
nervously
解説
副詞 nervously
の詳細解説
1. 基本情報と概要
- 単語: nervously
- 品詞: 副詞 (adverb)
- 意味(英語): In a manner that shows or feels anxiety, fear, or unease.
- 意味(日本語): 落ち着かない様子で、心配や不安を感じながら動作を行うさま。
- たとえば、試験の前に「そわそわする」「ドキドキしながら」何かをするような状況です。
活用形
副詞のため、形そのものは変化しません。形容詞 nervous
→ 副詞 nervously
→ 名詞 nervousness
といった関連形が存在します。
- 形容詞: nervous (「緊張している」「不安でいっぱいの」)
- 副詞: nervously (今回の単語)
- 名詞: nervousness (「神経質さ」「緊張感」)
※英検やTOEICなどのレベル的には、nervous
という形容詞がB1(中級)~B2(中上級)レベルの単語とされることが多いですが、その副詞形 nervously
も同程度か、やや上の段階で学ぶことがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: nervous (形容詞)
- 接尾語: -ly (形容詞を副詞に変える一般的な語尾)
関連・派生語
- nervous (形容詞)
- nervously (副詞)
- nervousness (名詞)
- nerve (名詞: 「神経」あるいは「度胸」)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- speak nervously → 緊張して話す
- smile nervously → 落ち着かない笑い方をする
- pace nervously → そわそわと歩き回る
- glance around nervously → 落ち着かない様子で周囲を見回す
- wait nervously → 神経質に(そわそわして)待つ
- shift nervously → 不安そうに姿勢を変える
- tap one’s foot nervously → 足をそわそわと動かす・足で小刻みに床を叩く
- wring one’s hands nervously → 不安げに両手を揉みしだく
- laugh nervously → 緊張や不安からくる笑いをする
- fidget nervously → 落ち着かない動きをする
3. 語源とニュアンス
- 語源: 形容詞
nervous
はラテン語の “nervosus” (神経質な、筋力のある) に由来し、nerve
(神経)から来ています。その末尾に副詞化する -ly が付いてnervously
となりました。 - ニュアンス: 「神経が張りつめている様子」「そわそわしている感じ」を示す単語です。あまりネガティブになりすぎず、「緊張感を伴いつつ落ち着きがない」ぐらいの意味合いで使われることが多いです。
- 使用時の注意: 会話でも文章でも頻繁に使われます。ややカジュアル寄りですが、ビジネスシーンでも使えます(プレゼン前に緊張している様子などを表す際など)。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞なので動詞や形容詞、または他の副詞を修飾します。
nervously
は「どのように動作するか」を示す場合によく使われます。
- 例: He smiled nervously. (彼は緊張した様子で微笑んだ。)
- 例: He smiled nervously. (彼は緊張した様子で微笑んだ。)
- フォーマル/カジュアル: 一般会話からフォーマルな文章まで幅広く使用できます。
- 「可算/不可算」などの区別は副詞なのでありません。自動詞/他動詞の区別にも特に影響はありません。
5. 実例と例文
① 日常会話 (カジュアル)
- “She laughed nervously when I asked about her weekend.”
- 週末の過ごし方を聞いたら、彼女は緊張したように笑った。
- 週末の過ごし方を聞いたら、彼女は緊張したように笑った。
- “He kept looking around nervously, as if he expected someone.”
- 彼は誰かを待っているようで、落ち着かない様子で周囲を見回していた。
- 彼は誰かを待っているようで、落ち着かない様子で周囲を見回していた。
- “I always speak nervously when I meet new people.”
- 新しい人に会うときはいつも緊張してしまう。
② ビジネス (ややフォーマル)
- “She entered the meeting room nervously but quickly composed herself.”
- 彼女は緊張気味に会議室に入ってきたが、すぐに気持ちを落ち着かせた。
- 彼女は緊張気味に会議室に入ってきたが、すぐに気持ちを落ち着かせた。
- “He nervously checked his notes before presenting his proposal.”
- 彼は提案を発表する前に、不安そうにメモを確認していた。
- 彼は提案を発表する前に、不安そうにメモを確認していた。
- “Despite feeling nervous, the candidate shook hands nervously but gave an excellent interview.”
- その候補者は緊張していたものの、そわそわと握手をしながらも素晴らしい面接をこなした。
③ 学術的・公的発表 (フォーマル)
- “Participants waited nervously for the test results to be announced.”
- 参加者たちは試験結果が発表されるのを、不安そうに待っていた。
- 参加者たちは試験結果が発表されるのを、不安そうに待っていた。
- “The speaker adjusted the microphone nervously before beginning the lecture.”
- 講演者は講義を始める前に、不安げにマイクを調整していた。
- 講演者は講義を始める前に、不安げにマイクを調整していた。
- “One student was pacing nervously in the corridor prior to the exam.”
- 試験の前に、その学生は廊下を落ち着かない様子で行ったり来たりしていた。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- anxiously (不安そうに)
- uneasily (落ち着かない様子で)
- restlessly (そわそわして)
- timidly (おどおどして)
これらはいずれも「何かしら不安な気持ちがある様子」を表します。ただし、
- “anxiously” は「心配や不安」への焦りや緊迫感がやや強い
- “restlessly” は「落ち着きのなさ」に主眼がある
- “timidly” は「臆病さ」が特に強調される
反意語 (Antonyms)
- confidently (自信をもって)
- calmly (落ち着いて)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈnɜːr.vəs.li/ (イギリス英語), /ˈnɝː.vəs.li/ (アメリカ英語)
- アクセント: 単語全体で最初の音節「ner-」に強勢が置かれます(
NER-vous-ly
)。 - アメリカ英語とイギリス英語の違い: 「ner」の母音がイギリス英語では /ɜː/ (長めの「アー」に近い響き) 、アメリカ英語では /ɝː/ (アーに「r」を加えた響き) となる傾向があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “nervous” の “o” を抜かして “nervus” としてしまうミスや “nervously” の後ろの “ly” を忘れてしまうことがあります。
- 同音異義語との混同: “nerve” は「神経」や「度胸」を表す名詞。発音や使い方が違うので注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでも「どのように行動したか」を描写する文脈で出題されることがあり、副詞の形で記述する問題が登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “nerve” は元々「神経」を意味するので、「神経がピリピリしている」「神経が張りつめた状態」をイメージすると覚えやすいです。
- スペリングのポイント: nervous + ly → “u” の後に “s” が来て、最後に “ly” を追加する。
- 勉強テクニック: 「緊張=神経質」というイメージをまず頭に置き、「形容詞 nervous → 副詞 nervously → 名詞 nervousness」と派生させて覚えましょう。
以上が副詞 nervously
の詳細解説です。
特徴やニュアンスをしっかりと押さえることで、「緊張した様子」「そわそわした感じ」を自然に表現できるようになります。ぜひ例文を参考に、使いこなしてください。
意味のイメージ
意味(1)
神経質に,びくびくして,いらいらして