magnify
1. 基本情報と概要
単語: magnify
品詞: 動詞 (verb)
英語での意味:
To make something look larger than it is, especially by using a lens or microscope; also to increase or exaggerate something.
日本語での意味:
「大きく見せる」「拡大する」「誇張する」という意味の動詞です。例えば虫眼鏡や顕微鏡で物を拡大して見るときや、話を大げさに言うときに使われるニュアンスがあります。
活用形:
- 原形: magnify
- 三人称単数現在形: magnifies
- 現在分詞・動名詞: magnifying
- 過去形: magnified
- 過去分詞: magnified
他の品詞例:
- 名詞: magnification(拡大、拡大率)
- 名詞: magnifier(拡大レンズ、虫眼鏡など)
- ※上記は「magnify」をもとに派生した名詞です。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
⇒ B2レベルは、中上級者が積極的に使いこなせるようになってほしい単語で、学術的な文脈だけでなく日常会話でも使うことがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「magn-」
- ラテン語の “magnus” (大きい)に由来し、「大きい」というニュアンスを持っています。
- 接尾語: 「-ify」
- 「~にする」「~化する」という意味を持つ接尾語です。例: clarify(明らかにする)、simplify(簡単にする)など。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- magnify an image (画像を拡大する)
- magnify one’s voice (声を大きくする)
- magnify details (細部を大きく見せる)
- magnify the importance (重要性を誇張する)
- magnify a problem (問題を大げさにする)
- magnify the effect (効果を増幅させる)
- magnify one’s fears (恐怖心を増幅させる/大きくする)
- magnify through a lens (レンズを通して拡大する)
- greatly magnify (大幅に拡大する)
- magnify under the microscope (顕微鏡下で拡大する)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の “magnificare” や “magnus”(大きい)に由来しており、「大きくする」「拡大する」というコアの意味を持っています。ニュアンスや使用時の注意:
- 「単に大きくする(文字通りの拡大)」と「誇張する(比喩的に大げさにする)」の両方に使える動詞です。
- 口語でも文章でも使われますが、「虫眼鏡で」や「比喩的に誇張する」という文脈で割とフォーマルにも聞こえる単語です。
- 会話で「誇張する」という意味で使いたいときは、やや知的な印象を与えるかもしれません。
- 「単に大きくする(文字通りの拡大)」と「誇張する(比喩的に大げさにする)」の両方に使える動詞です。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての使い方: “magnify + 目的語”
- 例: “They magnified the image to see more detail.”
- 目的語なしに使うことはほとんどありません。
- 例: “They magnified the image to see more detail.”
一般的な構文例:
- “(subject) + magnify + (object) + with/by + (method/means).”
- 例: “She magnified the photograph with a special lens.”
- “(subject) + magnify + (object) + with/by + (method/means).”
イディオムは少ない:
- 「magnify something into something else」くらいしかなく、あまり頻繁には使われません。
フォーマル/カジュアル:
- 「magnify」は文書でも会話でも問題なく使えますが、カジュアルな会話では “blow up”(拡大する)や “exaggerate”(誇張する)の方が使われるかもしれません。
- “magnify” はややフォーマル度が高い印象です。
- 「magnify」は文書でも会話でも問題なく使えますが、カジュアルな会話では “blow up”(拡大する)や “exaggerate”(誇張する)の方が使われるかもしれません。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“Could you magnify this photo? I want to see the details on the background.”
(この写真を拡大してくれない?背景の細かいところを見たいの。)“Don’t magnify the problem; it’s not as bad as you think.”
(問題を大げさにしないで。そこまでひどくはないよ。)“I used a magnifying glass to magnify the text because it was too small.”
(文字が小さすぎたから虫眼鏡を使って拡大したんだ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“We can magnify our market presence by collaborating with this new partner.”
(この新しいパートナーと提携することで、市場での存在感を拡大できます。)“The presentation slide should be magnified for the audience at the back.”
(後ろの方のお客さんのために、プレゼンスライドを拡大したほうがいいです。)“Be careful not to magnify minor issues; it might affect team morale.”
(小さな問題を大きくしすぎないように注意してください。チームの士気に影響を与えるかもしれません。)
(3) 学術的・専門的文脈での例文
“Researchers used a high-powered microscope to magnify the specimens by 1000 times.”
(研究者たちは高性能の顕微鏡を使い、試料を1000倍に拡大した。)“We need to magnify the data set to get a clearer perspective on these anomalies.”
(これらの異常値をはっきりと把握するために、データセットを拡張・拡大して考える必要があります。)“This lens can magnify objects up to ten times without losing clarity.”
(このレンズは、明瞭さを失わずに最大10倍まで対象を拡大できます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- enlarge(拡大する)
- 例: “Can you enlarge this picture?” → “Can you magnify this picture?” いずれも「写真を拡大する」の意味ですが、“enlarge” のほうがやや一般的です。
- 例: “Can you enlarge this picture?” → “Can you magnify this picture?” いずれも「写真を拡大する」の意味ですが、“enlarge” のほうがやや一般的です。
- amplify(増幅する)
- 音や効果などを「増幅する」ニュアンス。
- 音や効果などを「増幅する」ニュアンス。
- exaggerate(誇張する)
- 「誇張する」という点で共通。ただし “magnify” が物理的拡大にも使えるのに対し、“exaggerate” は比喩的な誇張に特化する傾向があります。
- enlarge(拡大する)
反意語 (Antonyms):
- reduce(減らす・縮小する)
- 物理的にも比喩的にも「縮小する」というニュアンスで使われる。
- 物理的にも比喩的にも「縮小する」というニュアンスで使われる。
- minimize(最小限にする/軽視する)
- 物事の重要性を小さく見せたり、物理的に小さくしたりするニュアンス。
- reduce(減らす・縮小する)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈmæɡnɪfaɪ/
- アクセント: 第1音節 “MAG” に強勢
- アメリカ英語: [ˈmæɡ.nɪ.faɪ]
- イギリス英語: [ˈmæɡ.nɪ.faɪ]
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語は「æ」がやや鼻にかかる音になる傾向があります。
- アメリカ英語: [ˈmæɡ.nɪ.faɪ]
- よくある発音の間違い: “mag-ni-fy” の “ni” を [naɪ] と発音せず、[ni] や [nə] になってしまうこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “magnify” を “magniphy” と書いたり、”magnifiy” と書いたりする間違いがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、”magnificent” など別の “magn-” 語とごっちゃになることがあります。
- 試験での出題傾向:
- TOEICや英検などでは、文章中で文意を読み取り、この動詞が「拡大する」「誇張する」という意味で使われていることを問われる可能性があります。
- 読解問題や語彙問題でのポジティブ・ネガティブ両方の文脈で出てくることがあります。
- TOEICや英検などでは、文章中で文意を読み取り、この動詞が「拡大する」「誇張する」という意味で使われていることを問われる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Mag-” is “big” のイメージ: 「magnus(大きい)」の “mag” と「magic(魔法)」の “mag” がなんとなく似ていて、“マジックのように大きく見せる”とイメージすると覚えやすいです。
- 勉強テクニック:
- “magnify” のつづりは “mag + ni + fy” の3つの音節に分けて覚える。
- “magnify” → “make it bigger (magic?)” と連想する。
- “magnify” のつづりは “mag + ni + fy” の3つの音節に分けて覚える。
- 活用形の勉強:
- s -> magnifies
- ing -> magnifying
- ed -> magnified
規則動詞なので規則通りに変化する点を押さえておきましょう。
- s -> magnifies
以上が「magnify」の詳細解説です。拡大を表すラテン語由来の動詞で、物理的な拡大や比喩的な誇張まで幅広く使える単語です。ぜひ文章や会話の中で活用してみてください。
〈レンズなどが〉…‘を'拡大する
〈危険・問題など〉‘を'誇張する
〈レンズなどが〉物を拡大して見せる