最終更新日:2024/06/13

彼は窓をとんとんたたいた。

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He hammered at the window.

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元となった辞書の項目

hammer

IPA(発音記号)
動詞

(金づち・こぶしなどで)…‘を'『こつこつとたたく』(『打つ』)《+『名』+『with』+『名』》 / …‘を'つちでたたいて作る《+『名』+『out,』+『out』+『名』》

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解説

動詞「hammer」の徹底解説


1. 基本情報と概要

英語: hammer

日本語: ハンマーで打つ、打ち付ける、ガンガンと叩く

品詞: 動詞(他動詞/自動詞)


  • 「ハンマーで釘を打つ」などのように、何かをハンマーで叩く動作を表します。

  • 抽象的に「繰り返し強く主張する」「ガンガンと叩きつけるように言う(強調する)」という意味でも使われます。

活用形:


  • 現在形: hammer

  • 三人称単数現在形: hammers

  • 現在進行形: hammering

  • 過去形: hammered

  • 過去分詞形: hammered

派生形(品詞が変わる例):


  • 名詞形: “hammer” (例: a hammer = 金槌)

  • 慣用表現(句動詞): “hammer away (at something)” など

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • 日常生活や仕事などで「打つ」という基本動作の表現として使われるため、中級レベルと考えられます。

「hammer」という動詞は、ハンマーなどで何かを強く叩くイメージになります。ものを固定したり、相手に強い主張を繰り返したりと、力強い動作や強調を表現する場面で使われます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “hammer” は、特別に顕著な接頭語・接尾語がない単語です。古英語由来で、元は名詞 “hammer”(道具のハンマー)。そこから「ハンマーで打つ」という動作意味が派生しています。

詳細な意味


  1. 物理的に叩く・釘を打つ

    例: “He hammered the nail into the wall.”(彼は壁に釘を打った)

  2. 繰り返し主張する・強く叩き込むように繰り返す

    例: “They hammered their message home during the meeting.”(彼らは会議中、メッセージをしつこく繰り返した)

代表的なコロケーション(10個)


  1. hammer a nail (釘を打つ)

  2. hammer down (叩き落とす/価格を下げる[比喩])

  3. hammer out a deal (取引を苦労してまとめあげる)

  4. hammer away at (~を執拗に攻撃または論じる)

  5. hammer home (言葉やメッセージをしつこく繰り返す)

  6. hammer on the door (ドアをガンガン叩く)

  7. hammer into one’s head (頭に叩き込む)

  8. hammer at the keyboard (キーボードをガンガン叩きながら打つ)

  9. hammer the point (要点を強調する)

  10. hammer together (てきぱきと作り上げる、急いで仕上げる)


3. 語源とニュアンス

語源

“hammer” は古英語の “hamor” やゲルマン語派の言語に由来すると考えられています。もともとは「打つ道具」であるハンマー(名詞)を指し、そこから「ハンマーで打つ」という動詞として発展してきました。

ニュアンスや注意


  • 物理的に「力強く叩く」イメージが強い単語です。

  • 比喩的には「繰り返し強く主張する」「しつこいほどに叩き込む」ニュアンスがあります。

  • 口語・文章ともに使われますが、「hammer out a deal」というようなビジネス表現においては、比較的フォーマルな文書でも見かけます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞/自動詞:


    • 他動詞として “He hammered the nail.”(彼は釘を打ち付けた)のように目的語を取ります。

    • 自動詞として “Someone was hammering upstairs.”(誰かが上の階で打ち鳴らしていた)というようにも使えます。


  • 主な構文・イディオム


    1. hammer away at something: 「~をしつこく攻撃する、執拗に取り組む」

    2. hammer out (something): 「意見を戦わせて合意(アイデアなど)を生み出す、苦労して作り上げる」

    3. hammer home: 「要点を力強く叩き込む、強調する」


  • フォーマル/カジュアル:


    • “hammer away at a contract” などビジネス文脈でもよく使われる表現があります。

    • “hammer on the door” のようにカジュアルな日常表現としても使われます。



5. 実例と例文

日常会話 (3文)


  1. “Could you stop hammering on the wall so late at night? It’s really loud.”

    (夜遅くに壁をガンガン叩くのをやめてくれる? 本当にうるさいんだけど。)


  2. “He’s been hammering away at that project all weekend.”

    (彼は週末ずっとあのプロジェクトに没頭しているよ。)


  3. “I need to hammer this nail in before I hang the picture.”

    (絵を掛ける前にこの釘を打ち付けないといけないんだ。)


ビジネス (3文)


  1. “We finally hammered out a detailed plan for the new product launch.”

    (私たちは新製品のローンチに関する詳細な計画をようやくまとめ上げました。)


  2. “During the meeting, the CFO hammered home the importance of cutting costs.”

    (会議中、CFO はコスト削減の重要性を繰り返し強調しました。)


  3. “She hammered her point across with solid data and statistics.”

    (彼女は確かなデータと統計を用いて自分の主張を打ち込んだ。)


学術的な文脈 (3文)


  1. “Researchers hammered at the problem of vaccine distribution for months.”

    (研究者たちは数か月にわたってワクチン分配の問題に取り組んだ。)


  2. “The professor hammered the concept into the students’ heads by repeating it throughout the lecture.”

    (教授は講義の中で繰り返し説明することで、その概念を学生たちの頭に叩き込んだ。)


  3. “They hammered out a framework for the study after extensive debate.”

    (大規模な議論の末、彼らは研究の枠組みをまとめ上げた。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “pound” (強く叩く)


    • hammerとほぼ同義ですが、poundは手や道具で強く叩くニュアンスもあり、幅広い使われ方をします。


  2. “beat” (叩く)


    • beatは連続的に叩く意味が多く、音楽や鼓動など抽象的にも使われます。


  3. “bash” (激しく叩く/ぶつける)


    • hammerよりもカジュアルで、「ドンと強くぶつける」イメージが強い場合があります。


反意語


  • 動詞としての直接的な反意語はあまりありませんが、ニュアンス的には “remove,” “pull out,” “lift” など「打ち込んだものを取り外す」動作を表す動詞が反対の意味に近いといえます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈhæm.ɚ/

    • イギリス英語: /ˈhæm.ə/


  • アクセント:

    先頭の “ham-” の部分に強勢があります。

  • よくある誤り:

    “ham” のところを /hʌm/ のように発音してしまうケースがありますが、正しくは /hæm/ と “æ” の音を意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “hammer” の最後の “-er” を “-ar” と書いてしまう間違い。

  2. 同音異義語との混同: 特に “hummer” (ハミングをする人/ハチドリの意味もあり) などとは綴りが似ています。

  3. 使い方の混同: “hammer” は名詞でも動詞でも使われるので、文中でどちらの用法かを見極める。

  4. 試験対策: TOEIC や英検のリスニングで “hammer out a deal” などイディオムが出る可能性があります。文脈での意味を覚えておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ハンマーの動作イメージ: “hammer” は実際に金槌を振り下ろすイメージと結びつけると覚えやすいです。

  • “HAM” のスペルを強調: “hammer” は “ham + mer” のイメージで覚えるとスペリングミスを防ぎやすいです。

  • イディオムで覚える: “hammer out” や “hammer away” など、まとめて覚えることで使い方の幅を広げられます。

ハンマーを振って「何かを打ち込む」と頭の中にイメージすることで、「hammer」は覚えやすく、例文も思い浮かべやすくなります。


以上が、動詞「hammer」の詳しい解説です。ハンマーでガンガン叩くイメージを大切に、日常やビジネス、学術的文脈でも多彩に使える語彙としてマスターしてみてください。

意味のイメージ
hammer
意味(1)

(金づち・こぶしなどで)…‘を'こつこつとたたく(打つ)《++with+

意味(2)

…‘を'つちでたたいて作る《++out,+out+

意味(3)

(人の頭に)〈考え・事柄など〉‘を'繰り返して教え込む《++into(in)+

意味(4)

《話》〈相手〉‘を'打ち負かす,やっつける

意味(5)

(…を)金づちで打つ;(つえやこぶしなどで)(…を)ドンドンとたたく《+at(on)+

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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