furiously
以下では、副詞 furiously
をできるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英語の意味:
• furiously: in an extremely angry manner; with great energy or speed
日本語の意味:
• 「激しく怒って」「猛烈な勢いで」「激しく」「猛烈な速さで」
怒りを爆発させるような、非常に激しい感情や勢いを込めて何かをする様子を表す副詞です。たとえば、誰かがものすごく怒っている様子を伝えたいときや、すごいスピードで行動している様子を伝えたいときに使われます。
品詞:副詞 (Adverb)
活用形:
副詞は形が変わらない(比較級や最上級が一部ある副詞もありますが、furiously
はそのままで使います)。
- 原形:furiously
- 比較級・最上級:なし (あるいは意味合い上 “more furiously”, “most furiously” と表現はできますが、一般的にはあまり使いません)
他の品詞になったときの形:
- 形容詞: furious (激怒している、猛烈な)
- 名詞: fury (激怒、激しさ)
CEFR レベル目安:B2(中上級)
• B2: 日常的な内容は十分使えるレベル。複雑な話題でもやや高度な単語を扱える。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: 「furi-」(怒りに関連)
- 接尾語: 「-ous」(形容詞を作る), → furious (形容詞)
- 副詞化するための接尾語: 「-ly」 → furiously
このように fury
(激怒)から派生して、形容詞になると furious
、そこから副詞の形 furiously
へと展開しています。
関連する派生語・類縁語
- fury (名詞):「激怒」、あるいは「荒れ狂う感情」
- furious (形容詞):「激怒している」「猛烈なスピードの」
- infuriate (動詞):「激怒させる」「煽り立てる」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例と日本語訳)
- furiously angry → 猛烈に怒って
- work furiously → 猛スピードで仕事をする
- blush furiously → 顔を真っ赤にして恥ずかしがる(怒り・恥ずかしさの激しさ)
- deny furiously → 激しく否定する
- furiously typing → 猛烈な速さでタイピングする
- furiously shaking one’s head → 激しく首を振る(拒否)
- drive furiously → 猛烈なスピードで運転する
- furiously hot weather → 猛暑(非常に暑い様子を強調した使い方)
- furiously debate → 白熱した議論を交わす
- beating furiously → 激しく鼓動する(心臓など)
3. 語源とニュアンス
語源:
「fury」という言葉はラテン語の「furia」(怒りの女神フーリア、激怒)に由来します。古フランス語を経由して英語に取り入れられました。そこから形容詞 furious
(激怒している) が生まれ、さらに -ly
を付けて副詞 furiously
になりました。
ニュアンスと使用時の注意点:
- 怒りの感情が非常に強い場合に用いることが多いですが、「ものすごい勢いで」という意味でも使われます。
- 口語表現から書き言葉まで比較的幅広い場面で使われますが、「激しく怒る」という感情的な要素があるため、カジュアルな文脈ではやや強い印象を与えます。
- ビジネス文書などでの使用は可能ですが、同僚間やカジュアルなメールで「ものすごく速く」というニュアンスを伝えたい場合などに使われます。あまりにも感情的に見える表現となるかどうか、文脈に注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞 (Adverb) なので、動詞や形容詞、あるいは他の副詞を修飾します。
- 「激怒して」「ものすごい勢いで」という意味合いを付加するため、動詞の直後、または文末に置かれることが多いです。
- フォーマル/カジュアルの使い分けとしては、furiously は比較的強い語感があるため、公的文章では「intensely」や「vehemently」など他の表現に置き換えられる場合もあります。
例:
- She stared furiously at him. (彼女は彼を激しくにらみつけた)
- He typed the report furiously. (彼は猛烈な勢いでレポートをタイピングした)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I was so late that I ran furiously to catch the bus.”
- 「とても遅れていたので、バスに追いつくために猛ダッシュしたんだ。」
- 「とても遅れていたので、バスに追いつくために猛ダッシュしたんだ。」
“He slammed the door furiously after their argument.”
- 「口論の後、彼はドアを激しくバタンと閉めた。」
- 「口論の後、彼はドアを激しくバタンと閉めた。」
“She was cooking furiously to get dinner ready on time.”
- 「予定通りに夕食を出すために、彼女は猛烈な勢いで料理していた。」
(2) ビジネスシーンでの例文
“He worked furiously to finish the project before the deadline.”
- 「彼は締め切り前にプロジェクトを終わらせるために猛烈に仕事をした。」
- 「彼は締め切り前にプロジェクトを終わらせるために猛烈に仕事をした。」
“Our team debated furiously about the new marketing strategy.”
- 「私たちのチームは新しいマーケティング戦略について熱く議論した。」
- 「私たちのチームは新しいマーケティング戦略について熱く議論した。」
“She typed furiously during the meeting to keep track of all the details.”
- 「すべての詳細を記録するために、彼女は会議中にものすごい速さでタイピングしていた。」
(3) 学術的・専門的文脈での例文
“Researchers were working furiously to replicate the experiment’s results.”
- 「研究者たちは実験結果を再現しようと必死に研究を続けていた。」
- 「研究者たちは実験結果を再現しようと必死に研究を続けていた。」
“The scholars argued furiously over the interpretation of the ancient text.”
- 「学者たちは古代文書の解釈をめぐって激しく議論した。」
- 「学者たちは古代文書の解釈をめぐって激しく議論した。」
“The coders tested their software furiously to meet the impending launch date.”
- 「プログラマーたちは迫りくるリリース日に間に合うよう、猛烈な勢いでソフトウェアをテストした。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- angrily (怒りをもって)
- 「怒り」にフォーカスしており、furiously よりも単純に怒っている状態を示す。
- 「怒り」にフォーカスしており、furiously よりも単純に怒っている状態を示す。
- violently (激しく)
- 「暴力的に」というニュアンスが強い。物理的な力の強さを感じさせる。
- 「暴力的に」というニュアンスが強い。物理的な力の強さを感じさせる。
- vehemently (熱烈に・激しく)
- 感情や主張を激しく表明する場合によく用いられる。ややフォーマル。
- 感情や主張を激しく表明する場合によく用いられる。ややフォーマル。
- passionately (情熱的に)
- 怒りよりも、強い情熱や感情をこめているニュアンス。
- 怒りよりも、強い情熱や感情をこめているニュアンス。
- intensely (非常に強く)
- 総合的に程度が強いという意味。怒りにも使えますが、広義で「強い」感情や力を示す。
反意語
- calmly (落ち着いて)
- gently (穏やかに)
「furiously」が伝える激しさや怒りの逆の状態を示す副詞が反意語になります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
• アメリカ英語: /ˈfjʊr.i.əs.li/
• イギリス英語: /ˈfjʊə.ri.əs.li/ または /ˈfjɔː.ri.əs.li/ (地域差あり)
アクセント(強勢)の位置:
- 最初の音節に近い部分 “fu-” に強勢がある: FU-ri-ous-ly
アメリカ英語とイギリス英語での違い:
- アメリカ英語では「フューリアスリー」に近い発音
- イギリス英語では「フュ(ア)リアスリー」など、人によってやや母音が異なる場合がある
よくある間違い:
- 「フリオスリー」や「フュアリアスリー」のように発音を誤るケースがある。/f/ の後に続く /j/ (「yu」の音) を省略しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “furiously” の “i” と “o” の順番や “s” の本数を間違えないように。
- 「furious」との混同: 「furious」は形容詞、名詞や他の副詞を修飾しません。副詞としては必ず “furiously” にする。
- 同音異義語: 特に目立って同音異義語はありませんが、「fury」と音が混ざって綴りを誤りやすいので注意。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは、高度な感情表現やスピード感を表す語として文脈問題で出る可能性があります。また、派生語 (fury, furious) を組み合わせて理解しておくと良いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「fury(フューリー)」=「激怒」をもとに、「-ous」で形容詞化 (furious) → 「-ly」で副詞化 (furiously) と階段状に覚える。
- 文字の並び
furi + ous + ly
と分解して、意味やイメージを結びつける。 - “fury” を思い出すと「激怒」を連想しやすいので、副詞「furiously」も「激しく怒っている/猛烈に何かをするイメージ」だと覚える。
- 感情が激しくメラメラ燃えている様子をイメージすると、記憶に定着しやすいです。
以上が、副詞「furiously」の詳細解説です。感情の高まりやスピード感を強調したいときに便利な単語ですが、ニュアンスが強いため、使い時には注意が必要です。ぜひ例文やコロケーションとあわせて活用してみてください。
怒り狂って,激怒して