最終更新日:2025/03/23

彼女は野菜を細かく切りました。

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She finely chopped the vegetables.

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元となった辞書の項目

finely

IPA(発音記号)
副詞

細かく / 丁寧に

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解説

以下では、副詞「finely」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: finely

品詞: 副詞 (Adverb)

意味(英語): in a very careful or delicate manner; into very small pieces; with great skill or detail

意味(日本語): 非常に細かく、繊細に、もしくは入念に/上手に

「finely」は、「細かく」や「繊細に」「上品に」「上手に」というニュアンスを表します。例えば「野菜を細かく刻む」というシーンや、「文章を繊細に描写する」など、対象を厳密かつ丁寧に扱う様子を示す際に使われます。

活用形

副詞なので、直接的な活用(語形変化)はありません。ただし形容詞形の「fine」があり、そこから副詞形が「finely」となっています。


  • 形容詞: fine (良い、細かい、結構な など)

  • 副詞: finely (細かく、繊細に)

他の品詞での例


  • 形容詞: fine

  • 名詞: なし (ただし別の単語 “fine” は名詞として「罰金」の意味があるが、語源的には異なる扱い)

  • 動詞: なし (一般的に “fine” は動詞として使われることはほぼないが、「罰金を科す」という意味で使われる場合もある)

難易度 (CEFR レベル目安)


  • B2 (中上級): 日常会話で耳にすることはありますが、ややレベルが高い副詞表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹 (root): fine → 「良い、細かい、優れた」

  • 接尾語 (suffix): -ly → 「~のように」という意味を付与し、副詞化する

「fine(形容詞)」に副詞をつくる -ly がついた形が「finely」です。

類縁語や派生語


  1. fine (形容詞): 「良い、すばらしい、細かい」

  2. finely-tuned (形容詞フレーズ): 「微調整された、繊細に調整された」

  3. fine-tune (動詞): 「微調整する」

よく使われるコロケーション10選


  1. finely chopped onions → 細かく刻んだタマネギ

  2. finely ground coffee → 細かく挽いたコーヒー

  3. finely detailed work → 非常に細部までこだわった仕事

  4. finely tuned instrument → 微調整された楽器

  5. finely balanced flavors → バランスが絶妙な風味

  6. speak finely of someone → 誰かについて上品に・好意的に語る

  7. perform finely → 見事に演じる/行う

  8. illustrate finely → 繊細に描く

  9. finely orchestrated plan → 綿密に練られた計画

  10. breathe finely → 息を落ち着かせるように(やや文芸的表現)


3. 語源とニュアンス

語源

「finely」はラテン語の “finis”(終わり・境界)に由来し、「細かいことにまで区切る」概念をもつ “fine” からきています。当初、細やかさや終わりまで行き届いた状態を示す意味合いがあり、そこから「繊細さ」「精巧さ」「上質さ」を表すようになりました。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 「細かく」という意味では料理や素材を「砕く・刻む」表現と一緒によく使われ、実用的かつ具体的なニュアンスがあります。

  • 文芸的・比喩的に「上品に」「美しく」「繊細に」という抽象的なニュアンスで使われる場合もあります。

  • 一般的にはフォーマル/カジュアルどちらにも使えますが、「finely」の語感はやや丁寧さや繊細さを強調するため、カジュアルな文脈で使うと少し硬い印象になるかもしれません。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 副詞であるため、主に動詞や形容詞、他の副詞を修飾します。

  2. 「finely + 過去分詞」の形で、料理や物の加工を説明するフレーズがよく使われます。


    • 例) “finely chopped” (細かく刻んだ)


一般的な構文やイディオム


  • “be finely balanced (between A and B)” → A と B のバランスが微妙に取れている

  • “walk a finely drawn line” → 細かな境界線を歩く→危うい状況に置かれている、微妙なバランスを保っている

使用シーン


  • フォーマル/カジュアル: どちらでも使えますが、料理本や専門的な文章では「finely」がよく登場します。会話でも使えますが、やや丁寧な印象を与えます。

  • 料理や手工芸、芸術、ビジネス文書、学術論文など幅広い文脈で利用可能。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Could you please finely chop the garlic for the pasta sauce?”

    → 「パスタソース用にニンニクを細かく刻んでくれる?」

  2. “These vegetables are best when they’re finely shredded and mixed into a salad.”

    → 「これらの野菜は細かく千切りにしてサラダに混ぜるのが一番おいしいよ。」

  3. “He dressed so finely for the party that everyone admired his style.”

    → 「彼はパーティーにとても上品に着飾っていて、みんな感心していたよ。」

ビジネスでの例文


  1. “The report is finely structured and addresses each concern thoroughly.”

    → 「その報告書は大変よく構成されていて、それぞれの懸念事項をきちんと扱っています。」

  2. “Our presentation needs to be finely tuned to appeal to potential investors.”

    → 「私たちのプレゼンテーションは投資家にアピールできるよう、綿密に調整する必要があります。」

  3. “She negotiated the contract terms finely, ensuring minimal risk.”

    → 「彼女はリスクを最小化するように綿密に契約条件を交渉しました。」

学術的な文脈での例文


  1. “The data was finely analyzed using advanced statistical methods.”

    → 「そのデータは高度な統計手法を用いて精緻に分析されました。」

  2. “For accurate results, the samples should be finely ground before testing.”

    → 「正確な結果を得るためには、試験前にサンプルを細かく粉砕する必要があります。」

  3. “The author illustrates the theory finely, providing extensive historical context.”

    → 「著者は理論を繊細に示し、広範な歴史的背景を提供しています。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “minutely” (細かく、微に入り細を穿つように)


    • 「細かな点まで」というニュアンスがより強い。


  2. “delicately” (繊細に、優美に)


    • 「優美さ」や「デリケートさ」のニュアンスが強い。


  3. “precisely” (正確に、精密に)


    • 「正確さ」「厳密さ」に焦点がある。


  4. “meticulously” (細心の注意を払って)


    • 「注意深い」や「几帳面さ」のニュアンスが強い。


反意語 (Antonyms)


  1. “roughly” (大まかに、荒く)

  2. “coarsely” (粗く、大雑把に)


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • イギリス英語 (BrE): /ˈfaɪnli/

  • アメリカ英語 (AmE): /ˈfaɪnli/

両者とも基本的に同じ発音です。アクセントは冒頭の「fine」の「ファイ(FAI)」の部分にあります。

よくある発音の間違い


  • “finely” の「-ly」を「リィ」と短く切りすぎて聞こえにくい場合があります。「ファインリー」と発音するように気をつけましょう。

  • “finally (ついに)” と混同しないように注意。「ファイナリー(ˈfaɪnəli)」との音の違いに留意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “finely” と “finally” との混同。つづりも似ていますが、意味は大きく異なります。

  2. 意味の混同: “finely” は「細かく」や「繊細に」の意味、 “finally” は「最終的に・ついに」の意味です。

  3. 試験対策: TOEIC・英検などで副詞の使い分けを問われる問題や、単語の綴りに関する問題が出やすいです。文意の前後関係と発音・スペルをしっかり確認しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  1. 「fine」=「細かい・素晴らしい」 + 「-ly」で副詞に → 「細かく・繊細に」。

  2. 「fine」のイメージは「上質さ」「細かさ」。砂のように細かい状態を思い浮かべると記憶しやすいです。

  3. 「finely」を「繊細に取り扱う」イメージとして、料理で何かを「みじん切りにする」場面を思い出すと覚えやすいでしょう。


以上が、副詞「finely」の詳細な解説です。料理や文章表現でよく使う単語ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
finely
意味(1)

繊細に,微妙に(delicately)

意味(2)

りっぱに, みごとに

意味(3)

細かく

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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