最終更新日:2025/02/25

彼女はふきげんに彼を見た。

正解を見る

She looked at him crossly.

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

crossly

副詞

ふきげんに,むっとして / すねて / 逆に,不利に / 横に,斜めに

このボタンはなに?

彼女はふきげんに彼を見た。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: crossly

品詞: 副詞 (adverb)

英語の意味: in an angry or annoyed manner

日本語の意味: 怒った口調で、不機嫌そうに

「crossly」は、人が話したり行動したりするときに「怒りや苛立ち」を含んだ態度を表すときに使います。たとえば「不機嫌に」「苛立った様子で」といったニュアンスです。

活用形


  • 副詞: crossly

  • 形容詞: cross (例: He was cross.「彼は怒っていた」)

  • 名詞形: crossness (※あまり一般的ではありませんが、抽象名詞として扱われます)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

→ 日常会話でも見かけることがありますが、怒りのニュアンスを含む表現なので、ある程度幅広い単語を学んだ学習者向けです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 (root): cross


    • 古英語で「十字架」(cruc)や「反対側へ渡る」といった意味を持ち、比喩的に「気が立っている」「機嫌が悪い」を表すようになりました。


  • 接尾辞 (suffix): -ly


    • 形容詞を副詞化するときに用いられる一般的な接尾辞です。


よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. speak crossly(不機嫌そうに話す)

  2. answer crossly(不機嫌そうに答える)

  3. mutter crossly(怒ったように呟く)

  4. respond crossly(怒り気味に返事をする)

  5. retort crossly(不機嫌そうに言い返す)

  6. look crossly at someone(誰かを苛立った目で見る)

  7. behave crossly(不機嫌な態度をとる)

  8. sigh crossly(いら立ったようにため息をつく)

  9. stomp off crossly(怒った様子で立ち去る)

  10. complain crossly(不機嫌そうに文句を言う)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「cross」はもともと「十字架」に関連し、そこから「邪魔をする」「反対する」という意味合いが生まれ、「機嫌を損ねる」という感覚へと広がりました。「crossly」は「cross」という形容詞(怒った、不機嫌な)に副詞形の「-ly」を付けたものです。

  • ニュアンス: 「angrily(怒って)」「irritably(苛立って)」と似ていますが、「crossly」は多少“かわいげ”を感じるニュアンスがある場合もあります。小説などでは子どもが不機嫌になるシーンや、大人が軽くイラっとしている状況などでよく使われます。

  • 使用時の注意: くだけた会話というよりは、文章やストーリーで「ある程度感情を表現するため」に使われることが多いです。日常会話でも問題なく使えますが、「angrily」や「irritably」の方が一般的に耳にする機会は多いかもしれません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 副詞なので動詞や形容詞、他の副詞を修飾します。

    • 例: He spoke crossly.(彼は不機嫌そうに話した。)

    • 置き場所: 動詞の前、または文末に置くことが多いです。


  • 一般的な構文:


    1. 「主語 + 動詞 + crossly」


      • 例: She answered crossly.(彼女は不機嫌そうに答えた。)


    2. 「主語 + crossly + 動詞 + 目的語」


      • 例: He crossly told her to leave.(彼は不機嫌そうに彼女に出て行くように言った。)



  • フォーマル/カジュアル: どちらかというと「書き言葉」寄りですが、フォーマルすぎる表現ではなく、少し物語調や感情表現を豊かにするのに向いています。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Why are you staring at me?” he asked crossly.

    (「なんでこっちを見つめてるんだ?」と彼は不機嫌そうに尋ねた。)

  2. She crossly flipped the TV channel when she didn’t like the show.

    (その番組が気に入らなくて、彼女は不機嫌そうにテレビのチャンネルを変えた。)

  3. “I said I’m fine,” he replied crossly.

    (「大丈夫だって言っただろ」と、彼は怒った口調で返事をした。)

ビジネスでの例文


  1. The manager crossly dismissed the proposal without proper discussion.

    (マネージャーは十分な議論もせずに、その提案を不機嫌そうに却下した。)

  2. She crossly informed the team that deadlines must be met.

    (彼女はチームに対して、期限は守るべきだと不機嫌そうに通達した。)

  3. The client crossly insisted on getting a refund.

    (クライアントは怒った調子で返金を要求した。)

学術的・公的な文脈での例文


  1. The professor crossly pointed out the student’s repeated mistakes in the report.

    (教授はレポート中の学生の繰り返されるミスを不機嫌そうに指摘した。)

  2. During the conference, a researcher crossly refuted the opposing argument.

    (会議中、ある研究者は相手の主張を不機嫌そうに反論した。)

  3. The panel member crossly asked for clarity in the data presentation.

    (委員会メンバーはデータの提示方法について、いら立った様子で明確化を求めた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. angrily(怒って)


    • 「単純に強い怒り」のトーン。一番ストレートに「怒り」を表す。


  2. irritably(苛立って)


    • 何かに苛立っているさまを強調する。やや神経質なイメージ。


  3. testily(かんしゃくを起こして)


    • 苛立ちが限界を超え、いまにも突拍子もなく怒り出しそうなニュアンス。


  4. grumpily(不機嫌そうに)


    • 機嫌が悪い、むすっとした様子。やや口語的でカジュアルな印象。


反意語


  • cheerfully(陽気に)

  • pleasantly(楽しく、快い様子で)

「crossly」は基本的に怒りや苛立ちを含むため、反対に「リラックスした」「快活な」ニュアンスの副詞が反意語にあたります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • イギリス英語 (BrE): /ˈkrɒs.li/

    • アメリカ英語 (AmE): /ˈkrɔːs.li/ または /ˈkrɑːs.li/


  • 強勢(アクセント)の位置: 最初の “cross” の部分に強勢があります(ˈkrɒs が強く発音される)。

  • よくある発音ミス:


    • 「クロスリー」と伸ばしてしまう。

    • “o” の発音が「オー」か「アー」かはイギリス英語・アメリカ英語で微妙に異なりますが、どちらでも通じます。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “crosly” や “crosely” と書いてしまうミスに注意。必ず “cross + ly” で “crossly”。

  • 同音異義語との混同: “cross” は「横切る」という動詞や「十字架」を意味する名詞でも使われるため、その派生で「crossly」が思い浮かびにくいケースがあります。文脈で「怒り・苛立ち」の意味を持つ形容詞 “cross” からの派生だと理解しておきましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは頻出単語ではありませんが、読解問題の中で登場する可能性があります。特に感情を表す副詞のバリエーションを問う問題などで要注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「cross」は「×印を付けるときのクロス」というイメージを思い出してみます。二本の線がぶつかっている感じが「身構える」「ぶつかっている」「トラブル」のイメージにつながり、そこから「気が立っている」「不機嫌」という意味に派生したと考えると覚えやすいでしょう。

  • スペリングは“cross + ly”と「s」がダブルになっている点を忘れないようにしましょう。

  • 「クロスリー」とカタカナでイメージを取り入れると、感情の交差(クロス)を連想して覚えやすくなるかもしれません。


以上が、副詞 「crossly」 の詳細な解説です。不機嫌な言い方を表現したいときに役立つ単語ですので、ぜひストーリーを書くときや、感情のニュアンスを強調したいときに使ってみてください。

意味のイメージ
crossly
意味(1)

ふきげんに,むっとして;すねて

意味(2)

逆に,不利に

意味(3)

横に,斜めに

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★