元となった辞書の項目
bitterly
解説
以下では、副詞 “bitterly” について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語)
“bitterly” : in a way that shows anger, sadness, or pain; extremely or severely.
意味(日本語)
“bitterly” : 苦々しく、ひどく、痛切に、悲痛な思いで。
「苦々しい気持ちやひどい痛み・悲しみなどを強く感じている様子を表すときに使われる副詞です。怒りや悲しみが強くこもっているニュアンスを持ちます。」
品詞
- 副詞 (adverb)
活用形
- 基本的には“bitterly”のみで形は変化しません。
関連する品詞
- 形容詞: “bitter” (苦い、つらい、悔しい)
- 名詞: “bitterness” (苦味、悲しみ、悔しさ)
- 副詞: “bitterly” (苦々しく、痛切に)
CEFRレベル
B2(中上級)
→ 日常会話ではよく使いますが、怒りや悲しみを強調するために用いられるため、やや高度な語彙とされる場合があります。文章や会話で十分に表現力を身につけたい方におすすめです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹 “bitter” : 「苦い、苦々しい」などの意味を持つ形容詞
- 接尾語 “-ly” : 形容詞を副詞化する接尾語
他の単語との関連性
- “bitterness” (名詞) : 苦さ、苦しみ、怨み
- “bitter” (形容詞・動詞) : 苦い、悲痛な / 〜を苦くする
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- bitterly disappointed → ひどくがっかりして
- bitterly cold → 身を切るように寒い
- bitterly complain → 苦々しく不平を言う
- bitterly cry → 悲痛な声で泣く
- bitterly regret → ひどく後悔する
- bitterly resent → 苦々しく憤慨する
- bitterly divided (意見が)真っ二つに割れている
- bitterly oppose → 強く反対する
- bitterly criticized → 激しく批判された
- bitterly protest → ひどく抗議する
3. 語源とニュアンス
語源
- “bitter” は古英語の “biter” に由来し、「鋭い、苦い、痛みと絡む」といった意味がありました。そこから派生して、「感情的に厳しい」「苦々しい」などの意味を持つようになりました。
ニュアンス
- 「怒りや悲しみが入り混じった激しい感情」を表すときに用いられることが多いです。
- 口語でも文章でも使われますが、感情を強調する文章で目にする機会が多いです。
- フォーマルな場面でも使われることがありますが、やや強い表現なので、使いどころに注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- “bitterly” は副詞なので、主に動詞・形容詞・他の副詞などを修飾します。
- 感情や態度を強調するときに使われます。以下のような構文でよく見られます。
一般的な構文例
- She wept bitterly.
- They criticized him bitterly.
- He was bitterly disappointed.
イディオム・表現
- “bitterly regret” : 激しく後悔する
- “bitterly resent” : 苦々しく憤慨する
使用シーン
- フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、感情の強さを伴う表現として覚えておくと便利です。
5. 実例と例文
以下、日常会話、ビジネス、学術的な文脈の3つに分けて例文を提示します。
日常会話
- After the breakup, she cried bitterly in her room.
(別れた後、彼女は部屋で悲痛な思いで泣きました。) - He bitterly complained about his meal being cold.
(彼は食事が冷たかったことに苦々しい様子で不満を言いました。) - I was bitterly disappointed when I missed the concert.
(コンサートに行けなかった時、私はひどく落胆しました。)
ビジネス
- The manager bitterly criticized the team’s poor performance.
(マネージャーはチームの成果が悪いことを激しく批判しました。) - He bitterly regretted his decision to ignore the client’s request.
(彼は顧客の要望を無視した決定をひどく後悔しました。) - The staff bitterly opposed the new working conditions.
(スタッフは新しい労働条件に強く反対しました。)
学術的な文脈
- The researcher bitterly noted the lack of funding in her field.
(研究者は自分の分野に資金が不足していることを痛切に述べました。) - The historian wrote bitterly about the government’s failure to preserve historical sites.
(歴史学者は史跡の保護に失敗した政府について苦々しく記述しました。) - Observers bitterly decried the policy as inequitable.
(オブザーバーたちはその政策が不公平だとして苦々しく批判しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- severely (厳しく)
- 感情に限らず強い状態を表す
- 感情に限らず強い状態を表す
- harshly (厳しく、辛辣に)
- 苛烈さや容赦のなさを強調するニュアンス
- 苛烈さや容赦のなさを強調するニュアンス
- angrily (怒って)
- 怒りを直接表現するときに使う
- 怒りを直接表現するときに使う
- vehemently (激しく)
- 強固に、勢いをもって反論・主張するようなとき
“bitterly” は「苦々しく」や「痛切に」という感情が強く、悲しみや後悔のニュアンスが入るのが特徴です。
反意語(Antonyms)
- sweetly (優しく、甘く)
- happily (幸せそうに)
- mildly (穏やかに)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈbɪt̬.ɚ.li/
- イギリス英語: /ˈbɪt.ə.li/
アクセントの位置
- 最初の “bít” の部分に強勢(アクセント)が置かれます。
よくある発音の間違い
- “bitterly” を “bet-ter-ly” のように「エ」と「イ」を混同して発音してしまうことがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルを “betterly” と誤って書いてしまうケースがあるので注意してください。
- 同音異義語との混同は少ないですが、形容詞の “bitter” と混同しやすい方がいます。副詞は “-ly” を忘れないようにしましょう。
- 試験でも感情を強調する副詞として登場することがあります。TOEIC などでは、ビジネス文脈で “bitterly disappointed” や “bitterly complain” といった表現が出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “bitter” は舌が「苦い」と感じる味覚を想像するとわかりやすいかもしれません。「思い出すと嫌な味が口に残る」というイメージが感情にも転じて「苦々しく、痛切に」という副詞 “bitterly” につながる、と覚えると定着しやすいです。
- スペリングは “bit + ter + ly” と3つに区切って覚えましょう。
- 発話練習では、悲しみや怒りを込めたトーンで “bitterly” を言ってみると感覚的にも覚えやすいです。
以上が、副詞 “bitterly” の詳細解説です。怒りや悲しみを強く表す場面で活用できるので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
ひどく,激しく;つらく,悲痛に
意味(2)
苦く