元となった辞書の項目
riddle
解説
1. 基本情報と概要
単語: riddle
品詞: 動詞 (他に名詞としても存在します)
活用形:
- 現在形: riddle
- 三人称単数現在形: riddles
- 過去形・過去分詞形: riddled
- 現在分詞・動名詞形: riddling
意味(英語)
- To pierce or fill something with holes (e.g., “to riddle something with bullets”).
- To spread or permeate something (often used in the structure “be riddled with” to mean “満ちている”または“たくさん含んでいる”).
意味(日本語)
- 「何かを穴だらけにする、または大量の穴を開ける」という意味です。よく「銃弾で穴だらけにする」という文脈で使われます。
- 「~がたくさん含まれている」「~に満ちている」という意味でも使われます (“be riddled with errors” 「誤りだらけ」など)。
「riddle」という動詞は、何かを穴だらけにするイメージや、ネガティブな要素が隅々まで行き渡っているイメージで使うことが多いです。やや上級向けの表現で、ニュース記事やフォーマルな文章で使われやすい単語です。
- CEFRレベルの目安: B2(中上級)〜C1(上級)
- B2(中上級): よく使われるフォーマル表現やニュースの文章を読みこなすレベル。
- C1(上級): 堅めの文章や文芸的な表現を含む文章でも理解し、使えるレベル。
- B2(中上級): よく使われるフォーマル表現やニュースの文章を読みこなすレベル。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: 「ridd-」
- 接頭語や接尾語が特に付いているわけではなく、もともと “riddle” が一語として存在します。
他の単語との関連性
- 名詞 “riddle”: 「なぞなぞ、謎」という別の意味があります。
- 派生語や類縁語:
- “riddling” (形容詞): 謎めいた、不可解な
- “riddler” (名詞): なぞなぞを出す人、謎を解く人(漫画「バットマン」に登場するキャラクター「リドラー」もここから来ています)
- “riddling” (形容詞): 謎めいた、不可解な
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- be riddled with bullets (銃弾で穴だらけになる)
- be riddled with errors (誤りだらけである)
- be riddled with holes (穴だらけである)
- be riddled with corruption (汚職が蔓延している)
- riddle something with bullet holes (何かを銃弾で穴だらけにする)
- riddle the target (標的に多数の穴を開ける)
- the paper is riddled with mistakes (その書類はミスだらけである)
- the entire building is riddled with cracks (建物全体がヒビだらけである)
- riddle someone with questions (人に質問攻めをする)
- “The project is riddled with setbacks.” (そのプロジェクトは障害だらけだ)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「riddle (名詞)」は古英語の「rǣdels」(=謎)にさかのぼり、元は“interpretation”や“opinion”などの意味が含まれていました。
- 動詞としての「riddle」は、「穴をあける」「ふるいにかける(ふるいでこす)」というような概念から転じて、「穴だらけにする」「行き渡る」というニュアンスが生まれました。
使用上のニュアンス
- 「be riddled with ~」は、ネガティブなものが“全面的に浸透している”イメージを強く与える表現です。
- 口語よりも文章(特にニュース記事や報告書など)や、ややフォーマルな場面で用いられます。
- 感情的な響きとしては、“よくない状態が隅々まで影響している”という強調を表したいときに使われます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “be riddled with + 名詞”
例: “The report is riddled with inconsistencies.” - “riddle + 目的語 + with + 名詞”
例: “They riddled the car with bullets.”
イディオム
- 「riddle someone with questions」: 「質問攻めにする」
フォーマル/カジュアル
- フォーマル寄りの表現。カジュアルな会話でも使われることはありますが、やや硬い響きがあります。
他動詞/自動詞の使い分け
- 主に「他動詞」として、人やものを「riddle with something (何かで穴だらけにする、満たす)」の用法が中心です。
- 「be riddled with ~」の構文は「受動態」のように見えますが、実質的には「~で満たされている」という状態を表す受身表現になります。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “My old jacket is riddled with holes. I need a new one.”
(この古いジャケット、穴だらけだよ。新しいのが必要だな。) - “Her speech was riddled with mistakes, but she spoke confidently.”
(彼女のスピーチはミスだらけだったけど、自信を持って話していたよ。) - “He riddled me with questions about my vacation.”
(彼は休暇について私に質問攻めをしてきたよ。)
ビジネスでの例文 (3つ)
- “Unfortunately, the final report is riddled with inconsistencies and needs a thorough review.”
(残念ながら、最終報告書は矛盾だらけなので、徹底的な見直しが必要です。) - “The contract was riddled with legal jargon that confused most of the staff.”
(その契約書には難解な法律用語が多用されており、ほとんどのスタッフが混乱しました。) - “If the system is riddled with bugs, let’s coordinate with the IT team immediately.”
(システムがバグだらけなら、すぐにITチームと連携しましょう。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “His research findings were riddled with logical fallacies, undermining the overall credibility of his work.”
(彼の研究結果は論理的誤謬が多く、研究自体の信頼性を損なっていた。) - “The archaeological site was riddled with clues about ancient civilization.”
(その遺跡は古代文明に関する多くの手がかりに満ちていた。) - “The paper was riddled with citations, illustrating the breadth of the literature review.”
(その論文には大量の引用があり、文献調査の幅広さを示していた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“perforate” (~に穴をあける)
- 物理的に穴をあけることに焦点を当てる。
- 例: “They perforated the paper to create a neat stack of sheets.”
- 物理的に穴をあけることに焦点を当てる。
“pierce” (突き刺す、貫通する)
- こちらは一点を貫くニュアンスが強い。 “riddle”は複数の穴をあけるイメージに近い。
- こちらは一点を貫くニュアンスが強い。 “riddle”は複数の穴をあけるイメージに近い。
“fill something with” (~で満たす)
- 具体的に物を満たすときには使いやすいが、“riddle”にはネガティブなニュアンスや穴を開けるイメージが含まれる。
反意語
- はっきりとした反意語はありませんが、意味合い的には “to clear” (取り除く)や “to remove” (除去する)などが対比的に挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈrɪd(ə)l/
- アメリカ英語: [リドル] に近い発音。
- イギリス英語: 口の奥で “r” をやや控えめに発音し [リドゥル] に近い発音。
- 強勢(アクセント): 最初の “ri” の部分にアクセントがあります。
- よくある発音の間違い:
- /ˈraɪd(ə)l/ と “ライドル” のように発音してしまうなど。
- “r” を巻き舌にし過ぎたり、 “d” を曖昧に発音して “ri-oo-l” のようにならないよう注意。
- /ˈraɪd(ə)l/ と “ライドル” のように発音してしまうなど。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ridle” や “riddel” と誤記しないように注意。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、名詞の “riddle”(なぞなぞ)と混同して使い方を誤らないようにしましょう。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでは、文章中で「be riddled with ~」という形で出題されることが多いかもしれません。
- “be riddled with mistakes / errors” などが頻出表現。
- TOEICや英検などでは、文章中で「be riddled with ~」という形で出題されることが多いかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「りどる → リドル → どこでも穴だらけ・謎がいっぱい」のようにイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 「程度が尋常じゃないほど“満ちている、穴だらけ”になる」イメージを思い浮かべると、使い方がわかりやすいです。
- 例文を自分の身近なシーンに置き換えて作り、口に出して練習することで定着を図りましょう。
以上が動詞 “riddle” の詳細解説です。特に「be riddled with ~」の形はよく使われますので、ぜひ覚えておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)
…‘の'なぞを解く
意味(2)
なぞをかける;なぞのようなことを言う