nearby
以下では、副詞「nearby」をできるだけ詳しく解説します。学習者目線で優しい日本語を心がけましたので、ぜひご参考ください。
1. 基本情報と概要
単語: nearby
品詞: 副詞 (ただし形容詞としても使われることがあります)
- 意味(英語): close by; not far away
- 意味(日本語): 近くに、近くで
- 「すぐそばにいるよ」「遠くなくそばにあるよ」というニュアンスの単語です。比較的カジュアルに、場所や距離が近いことを表すときに使われます。
活用形:
- 副詞としての形は「nearby」で一定ですが、形容詞として「a nearby restaurant」(近くのレストラン)のように名詞を修飾できます。
CEFRレベル目安: B1(中級)
- B1(中級): 日常会話の中で、場所や位置関係を述べる際に使う比較的頻出する単語です。
2. 語構成と詳細な意味
構成:
- 「near」(近い) + 「by」(そばに)
- 両方あわせて“すぐそばに”“近い場所に”という意味を表します。
関連語:
- 形容詞「nearby」: 「in a nearby town」(近くの町で)など
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- live nearby (近くに住む)
- be nearby (近くにいる/ある)
- nearby residents (近くに住む人々)
- nearby buildings (近くの建物)
- stay somewhere nearby (どこか近場に滞在する)
- a nearby office (近くにあるオフィス)
- a nearby parking lot (近くの駐車場)
- look for a nearby store (近くのお店を探す)
- wander around nearby (付近をぶらぶら歩く)
- hold an event nearby (近くでイベントを開催する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「near」は古英語の“nēah”から派生し、「近い」という意味を持ちます。
- 「by」は古ノルド語の“bý”に由来し、「〜の近くで」「そば」の意味を表します。
- これらが合わさり、「すぐ近くに」という意味になりました。
ニュアンスや注意点:
- 「nearby」は、口語・カジュアルな場面からフォーマルな文章まで幅広く使えます。
- 副詞としては「He lives nearby.」のように動詞を修飾し、形容詞としては「a nearby cafe」のように名詞を修飾します。
- シンプルに距離の近さを表すため、感情が込もりすぎないニュアンスで使われます。
4. 文法的な特徴と構文
1) 副詞として
- 例: “We found a nice restaurant nearby.”
- 動詞を修飾し、「どこに?」という疑問(場所)に答えます。
2) 形容詞として
- 例: “We went to a nearby restaurant.”
- 名詞を修飾し、「近くにあるレストラン」という意味を表します。
可算・不可算の区別:
- 「nearby」は副詞・形容詞なので、名詞の可算・不可算の概念ではなく、距離感の修飾に使うものです。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Is there a convenience store nearby?”
- 「この近くにコンビニありますか?」
“We should find a nearby park so we can take a walk.”
- 「近くに公園を見つけて散歩しようよ。」
“I heard there’s an event nearby this weekend.”
- 「今週末、近くでイベントがあるらしいよ。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Our main office is nearby, so we can walk there in five minutes.”
- 「本社は近くにあるので、5分で歩いて行けます。」
“Let’s schedule the meeting at a nearby cafe for convenience.”
- 「利便性を考えて、近くのカフェでミーティングにしましょう。」
“We need to check if there’s a nearby supplier for this product line.”
- 「この製品の近場に、部品の供給元があるか確認する必要があります。」
学術・専門的な文脈での例文(3つ)
“The research lab is located nearby, facilitating interdisciplinary collaboration.”
- 「研究所が近くにあるので、学際的なコラボレーションを容易にしています。」
“Nearby observatories often share data in real time.”
- 「付近の観測所はリアルタイムでデータを共有することがよくあります。」
“Archaeologists have identified several ancient sites nearby.”
- 「考古学者たちは、近くにいくつかの古代遺跡を確認しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- close by(すぐ近くに)
- 「nearby」より少し口語的で、会話表現でよく使われます。
- 「nearby」より少し口語的で、会話表現でよく使われます。
- near(近くに)
- 副詞・形容詞・前置詞など幅広く使えますが、「nearby」と違って「形容詞の前に置く」場合はやや不自然。
- 副詞・形容詞・前置詞など幅広く使えますが、「nearby」と違って「形容詞の前に置く」場合はやや不自然。
- in the vicinity(付近に)
- フォーマル度がやや高い表現。書き言葉や学術文献でよく使われます。
- フォーマル度がやや高い表現。書き言葉や学術文献でよく使われます。
反意語:
- far away(遠くに)、distant(遠く離れた)
類義語の中では、「nearby」は最もシンプルかつ万能で、日常会話からビジネスまで幅広く使えます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˌnɪərˈbaɪ/ (英国、アメリカともに類似)
- イギリス英語: [ニアバイ] のように「ニア」の「ア」を少し長めに発音する傾向
- アメリカ英語: [ニャーバイ] に近い音で発音されることも
- イギリス英語: [ニアバイ] のように「ニア」の「ア」を少し長めに発音する傾向
- 強勢: “near-BY” の“by”にアクセントがあります。
- よくある発音ミス: 「ニアビィ」と母音がブレたり、「バイ」の部分を短く言いすぎたりすることに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
「nearly」との混同
- “nearly”は「ほとんど」という意味で、全く違う使い方をします。
- 例: “I nearly missed the train.”(電車にほとんど乗り遅れそうだった)
- “nearby”とは全然違う文脈なので要注意。
- “nearly”は「ほとんど」という意味で、全く違う使い方をします。
スペルミス
- “near by” のように二つに分けて書かないように注意。
- 正しくは一語「nearby」です。
- “near by” のように二つに分けて書かないように注意。
試験(TOEICや英検など)
- 場所や位置関係を説明する問題で出題されることがあります。類似表現と区別できれば得点に繋がります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「near」(近い)+ 「by」(そば)=「物理的にすぐ隣・近くで」
- スペリングのポイント: “near” + “by” の組み合わせですが、つづりは必ず一語で「nearby」。
- 勉強テクニック: 実際に口に出して、自分が「すぐそばにいる」イメージで “I’m nearby.” とシンプルに言ってみると覚えやすいでしょう。
上記が「nearby」の詳細解説です。同じような意味をもつ「close by」や「near」との違いをしっかり理解した上で、文脈に合った使い分けを意識してみてください。日常会話からビジネス英文メールまで幅広く使えますので、ぜひ活用してくださいね。
《名詞・動詞の後に用いて》近くに