最終更新日:2025/12/04

(あり余るほど)『たくさん』,『豊富』;《an~》たくさん(の…)《+『of』+『名』》

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元となった辞書の項目

abundance

名詞

(あり余るほど)『たくさん』,『豊富』;《an~》たくさん(の…)《+『of』+『名』》

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その果樹園は今年、りんごをあり余るほどたくさん実らせました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: abundance

品詞: 名詞 (不可算名詞)

意味 (英語): a very large quantity of something

意味 (日本語): 豊富さ、十分すぎるほどたくさんあること

「abundance」は、「何かが非常に豊富にある、余るくらい潤沢にある」というニュアンスで使われる英単語です。たとえば「お金がたくさんある」「自然に恵まれている」「アイデアが尽きることなく湧いてくる」のような状況で使います。日常会話からビジネス、学術的文脈まで幅広く使われます。

活用形:


  • 名詞なので、形としては基本的に “abundance” のみで、複数形は通常ありません。

  • 他の品詞例: 形容詞形 “abundant” (豊富な)、副詞形 “abundantly” (豊富に)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

この単語は日常会話にも出てくる可能性がありますが、文脈に応じてやや抽象的な意味合いも含むため、中上級レベルとして捉えるとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • “abound” (動詞: “豊富にある”) からの派生形とも考えられますが、直接的には「接頭語 a- + 語幹 “bund” + 接尾語 -ance」と分析されることが多いです。


    • a- : 多くの場合、接頭語として強調や方向性を示す形

    • -ance: 名詞化の接尾語


派生語や類縁語:


  • “abundant” (形容詞: 豊富な)

  • “abound” (動詞: 豊富にある、満ち溢れている)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):


  1. an abundance of natural resources


    • (豊富な天然資源)


  2. an abundance of food


    • (食料の豊富さ)


  3. in abundance


    • (豊富に、ふんだんに)


  4. a wealth/abundance of knowledge


    • (豊富な知識)


  5. abundant supply


    • (十分な供給)


  6. abundant evidence


    • (大量の証拠)


  7. have something in abundance


    • (何かを豊富に持っている)


  8. abundance mentality


    • (豊富さマインド、豊かさの考え方)


  9. live in abundance


    • (豊かに暮らす)


  10. abundant resources


    • (多様で豊富な資源)



3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “abundantia” (豊富) に由来するとされます。 “abundare” (あふれるように満ちている) が元となり、その言葉がフランス語を経由して英語に入ってきました。

歴史的使用とニュアンス:


  • 古くから「豊富さ」「潤沢」を指す単語として使われ、ポジティブなイメージを強く伴います。

  • 「あり余るほどたくさんある」というプラスのニュアンスで、ビジネス文章やスピーチなどややフォーマル寄りに使われる場合も多いですが、日常会話でも自然に使います。

使用時の注意点:


  • 「豊かで潤沢」というニュアンスを強調したいときによく用いられますが、大げさな表現にも聞こえる場合があります。真面目な文脈では「実際に十分すぎるほど豊富」という意味合いを伴うため、誤用には気をつけましょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算/不可算: 通常は不可算名詞として扱われます。 “an abundance of ~” という形で「~の豊富さ」として用いられることが多いです。

  • フォーマル/カジュアル: どちらでも使えますが、ややフォーマル寄りの響きをもつ単語です。カジュアルに使う場合は「plenty」などのほうが自然な場合もあります。

一般的な構文:


  • “There is an abundance of …” (…が潤沢にある)

  • “You will find an abundance of …” (…が豊富にあるのがわかるだろう)

イディオム:


  • 特に決まったイディオムは少ないですが、 “in abundance” (豊富に) はよく使われる表現です。


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “There’s an abundance of fresh fruit at the farmers’ market today.”


    • 「今日はファーマーズマーケットに新鮮な果物がとても豊富にあるよ。」


  2. “I have an abundance of free time this weekend.”


    • 「今週末は自由な時間が山ほどあるんだ。」


  3. “We found an abundance of interesting restaurants downtown.”


    • 「ダウンタウンには面白いレストランがいっぱいあったよ。」


ビジネスシーン (3例)


  1. “Our company has an abundance of resources to invest in new projects.”


    • 「我が社には新規プロジェクトに投資できる十分なリソースがあります。」


  2. “Due to the abundance of data, we can conduct a more detailed analysis.”


    • 「膨大なデータがあるので、より詳細な分析が可能です。」


  3. “We secured an abundance of funding for research and development.”


    • 「研究開発のために多額の資金を確保しました。」


学術的な文脈 (3例)


  1. “The study presents an abundance of evidence supporting the new theory.”


    • 「その研究は新しい理論を裏づける豊富な証拠を提示している。」


  2. “There is an abundance of literature on climate change.”


    • 「気候変動に関する文献は非常に豊富に存在する。」


  3. “An abundance of genetic data allows for more precise medical treatments.”


    • 「豊富な遺伝子データにより、より正確な医療が可能になる。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. “plenty” (たっぷり、豊富)


    • “abundance” よりもカジュアルな響き。「十分以上にある」というニュアンスで口語表現に向く。


  2. “profusion” (豊富、大量)


    • フォーマルな文脈で使われることが多く、「あふれんばかりに大量にある」というイメージが強い。


  3. “wealth” (豊富、財産)


    • 「大量」「豊富」以外に「富」という意味合いを伴う。抽象的に「知識の豊富さ」などにも使える。


反意語:


  • “scarcity” (不足、乏しさ)


    • “abundance” の正反対として「希少性」「不足」を表す。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /əˈbʌn.dəns/


  • 強勢 (アクセント): “abún-dance” のように、第2音節 “bun” にアクセントがあります。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: 基本的には同じですが、アメリカ英語では /əˈbʌn.dəns/、イギリス英語でも /əˈbʌn.dəns/ と大きな差はありません。

  • よくある間違い: “a-bun-dence” と母音を誤って発音したり、“abun-dance” を “a-bound-dance” のように誤って発音することがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “abundance” の “dance” の部分を “dence” や “dense” と間違えることがあるので注意が必要です。

  • 同音異義語との混同: “abundance” に近い発音の単語はあまり多くありませんが、“abundant” (形容詞) と混ざって使われやすい点に留意しましょう。

  • 試験対策: 読解問題や作文で「たくさんある」という意味を表すための語彙として出題されることが多いです。TOEICや英検の長文でも見かける機会があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「a + bun + dance」と分解して「パンがたくさん踊っている」イメージで覚えるなど、遊び心を加えると良いです。

  • 「余るほどたくさんある」のイメージを思い浮かべながら「アバンダンス」と声に出すと、記憶が定着しやすくなります。

  • 「abundant」とセットで覚えると、名詞と形容詞の両方を一度にマスターできて便利です。


以上が “abundance” の詳細な解説です。豊富さや潤沢さを表すうえで非常に便利な単語なので、ぜひ文脈に応じて活用してみてください。

意味のイメージ
abundance
意味(1)

(あり余るほど)たくさん,豊富;《an~》たくさん(の…)《+of+

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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