最終更新日:2025/12/03

『異常な』,普通でない,規準をはずれた

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元となった辞書の項目

abnormal

形容詞

『異常な』,普通でない,規準をはずれた

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解説

1. 基本情報と概要

単語: abnormal

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not normal, unusual, or deviating from the standard or typical

意味(日本語): 正常ではない、異常な、標準や典型から外れた


「abnormal」は「普通ではない」といったニュアンスを持ち、医学的文脈や心理学的文脈などで「異常な」様子を表す際によく使われます。日常会話でも、「ちょっと普通と違うね」という意味合いがある時に用いられます。


活用形


  • 形容詞なので、基本形はabnormalのままです。

  • 比較形: more abnormal (比較級), most abnormal (最上級)


    • 例: This situation is more abnormal than yesterday.(この状況は昨日よりも異常です。)

    • 例: This is the most abnormal event I’ve seen in years.(これはここ数年で最も異常な出来事です。)


他の品詞形


  • 名詞形: abnormality (異常性、異常な点)


    • 例: There was an abnormality in his test results. (彼の検査結果に異常が見られた。)


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)


    • “abnormal”は日常会話でも使うことがありますが、主に医学、科学、または少しフォーマルな場で出やすいため、CEFRレベル的には中上級(B2)程度の語彙と考えられます。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語「ab-」: 「~から離れて」という意味を持ち、「away from」を表します。

  • 語幹「normal」: 「標準的な、正常な」という意味を持ちます。

「abnormal」は「標準から外れた」というニュアンスが強調された単語です。

派生語や類縁語


  • abnormality (n.): 異常性、異常なところ

  • normal (adj.): 正常な、標準の

  • normalize (v.): 正常化する

  • normality (n.): 正常性、通常状態

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. abnormal behavior → 異常行動

  2. abnormal heart rhythm → 心拍の異常リズム

  3. abnormal result → 異常な結果

  4. detect abnormal cells → 異常な細胞を検出する

  5. abnormal growth → 異常な増殖

  6. slightly abnormal → わずかに異常な

  7. highly abnormal → 非常に異常な

  8. abnormal pattern → 異常なパターン

  9. abnormal condition → 異常な状態

  10. consider (something) abnormal → (何かを) 異常とみなす


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「ab-」(離れて)+「normālis」(規則に合う)から来ています。

  • 歴史的には、「規範(norm)」から外れたものを意味しており、医学・科学文献や学術的文脈で古くから使われてきた表現です。

ニュアンス・使用時の注意


  • 科学的・医学的分野では客観的に「標準から外れている状態」を指します。

  • カジュアルに使う場合、「普通とは違うよね」というニュアンスをある程度はらみます。

  • 「abnormal」は「奇怪な」や「嫌悪感を与えるほどに変」という極端なニュアンスよりは、「基準から外れた」という比較的中立的なニュアンスです。

  • フォーマルからセミフォーマルな文脈での使用が多いですが、日常会話でも「something is really abnormal(何か本当に変だね)」のように使うこともあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞なので、名詞を修飾する位置で使われます。


    • 例: abnormal symptoms (異常な症状), abnormal behavior (異常な行動)


  • 文中では述語としても使うことができます(補語として使う場合)。


    • 例: His reaction was abnormal. (彼の反応は異常だった。)


文法上のポイント


  • 可算・不可算は名詞ではないので関係しません。

  • 「異常な」という意味合いを説明する場合は名詞形「abnormality」を使うことが多いです。

イディオム・構文例


  • “to be considered abnormal”: 異常とみなされる

  • “to appear abnormal”: 異常そうに見える


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “It’s a bit abnormal for him to stay up all night like that.”

    (彼がああやって一晩中起きているのは、ちょっと普通じゃないよ。)

  2. “I noticed an abnormal noise coming from the car engine.”

    (車のエンジンから異常な音がしているのに気づいたよ。)

  3. “The weather this summer has been abnormal; it’s so hot!”

    (今年の夏の天気は異常だね。すごく暑い!)

ビジネスシーンでの例文


  1. “We found abnormal fluctuations in the sales data last quarter.”

    (先四半期の売上データに異常な変動が見られました。)

  2. “The system has been experiencing abnormal downtime recently.”

    (最近、システムに異常なダウンタイムが続いています。)

  3. “Please notify us if you detect any abnormal activity in the network.”

    (ネットワーク上で何か異常な活動を検知した場合はお知らせください。)

学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The patient presented abnormal levels of hormone secretion.”

    (患者にはホルモン分泌の異常値が見られました。)

  2. “Researchers discovered an abnormal pattern in the data analysis.”

    (研究者たちはデータ解析で異常なパターンを発見しました。)

  3. “The autopsy revealed an abnormal growth in the liver tissue.”

    (その解剖で、肝臓組織内に異常な増殖があることが判明しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. unusual (普通ではない、変わった)


    • 「abnormal」よりも一般的で日常的な表現。軽い驚きを含む。


  2. atypical (典型的ではない)


    • 「abnormal」同様に「基準から外れている」ニュアンスだが、特定分野での標準や型を意識。


  3. irregular (規則性がない)


    • 時間間隔やパターンなどが規則的でないときに使われる。


  4. deviant (逸脱した)


    • 道徳や社会規範からの逸脱を強調する。やや否定的ニュアンスが強い。


  5. anomalous (異常な、特異な)


    • 学術的・フォーマルな場で用いることが多い。


反意語 (Antonyms)


  • normal (正常な、普通の)

  • typical (典型的な)

  • standard (標準的な)

いずれも「通常、当たり前、標準的」であるイメージが強いです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /æbˈnɔːr.məl/ (米), /æbˈnɔː.məl/ (英)

  • アクセントの位置: 「ab*nor*mal」の “nor” の部分に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語での発音の大きな違い


    • 大きな違いはなく、/ɔː/ の音がアメリカ英語ではやや短めに、イギリス英語ではより長めに発音される傾向があります。


  • よくある発音の間違い


    • アクセントを前後で間違えて “ab-nor-MAL” と発音しないように注意。

    • “ab*nor*-mal” が正しいアクセントです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “abnormal”を “abnormale” や “abnomal” と書いてしまうミス。

  2. 同音異義語: 特に同じ発音を持つ別の単語はありませんが、“abnormal”を“ab normal”と誤って区切らないように。

  3. 試験での出題傾向(TOEIC・英検など):


    • グラフやデータ分析の問題で「abnormal fluctuations / abnormal changes」のように出やすい。

    • 医療・健康に関するリスニングやリーディング問題で「abnormal symptoms / abnormal test results」という形でよく出題される。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ab-」は「離れて」という意味 → 「non-normal(普通から離れている)」と覚えるとイメージしやすい。

  • “normal”のはじまりに “ab-”がついただけ → 「normal じゃない → abnormal」。

  • スペリングのポイント: 飛び出たような “b” と、最後は “-mal” で終わることを意識すると間違いにくい。

  • 覚え方: “ab” + “normal” → “away from normal” と繰り返しイメージする。


以上が形容詞 “abnormal” の詳細解説です。医学や心理学の文脈でも頻繁に使われる単語なので、しっかりマスターしておくと便利です。

意味のイメージ
abnormal
意味(1)

異常な,普通でない,規準をはずれた

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和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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