元となった辞書の項目
own
解説
以下では、単語“own”について、できるだけ詳しく解説していきます。マークダウン形式でまとめていますので、学習や参照にお役立てください。
1. 基本情報と概要
意味と概要(英語・日本語)
- 【英語】“own”
- 【日本語】「自分自身の」「所有する」
“own”は複数の品詞(形容詞・動詞・名詞的用法を含む)として使われます。日常会話でも頻繁に登場し、「自分自身のもの」というニュアンスを強調するときに用いられます。
「○○自身の」「自分で」などと、所有・主体性を強調するときに使われる、とても便利な単語です。
例:
- my own car(私自身の車)
- on your own(あなた独力で)
品詞と活用形
形容詞(determinative)の例
- my own, your own, his own …
所有代名詞と組み合わせて「自分自身の」と強調します。活用は、主語にあわせて変化する“my/your/his/her/our/their + own” などで表します。
- my own, your own, his own …
動詞の例
- to own something(~を所有する)
- 現在形: own / owns
- 過去形: owned
- 過去分詞: owned
- 現在分詞: owning
- to own something(~を所有する)
名詞的用法(所有代名詞的な働き)
- I want a computer of my own.(自分用のコンピューターが欲しい。)
- I want a computer of my own.(自分用のコンピューターが欲しい。)
※ いずれも「対象を自分のものとして強調する」、というニュアンス を含んでいます。
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常会話でよく使われ、多くの英語学習者が中級レベルあたりで習得します。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語:特にありません。
- 語幹:own(「所有する」「自分のもの」というコアの意味を持ちます)
- 接尾語:特にありません。
関連表現・派生語
- own up to …(~を白状する、過ちを認める)
- owner(所有者;“own”+ “-er”)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- have your own way(自分の思いどおりにする)
- make it on your own(自力でやり遂げる)
- hold your own(負けずにやっていく)
- on my own(自分だけで;一人で)
- take ownership of …(…を自分の所有・責任として引き受ける)
- do your own thing(自分の好きなことをやる)
- be one’s own boss(自営業で働く;誰の指図も受けない)
- stand on one’s own feet(自立する)
- come into one’s own(本領を発揮する)
- own up to one’s mistakes(自分のミスを認める)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “āgen” が由来で、「所有する・自身のもの」という意味をもちます。古ノルド語の “eiga” とも関連があり、ヨーロッパ言語の中で「所有」を表す語幹とつながりがあります。
ニュアンス・使用時の注意
- “own” は「自分だけの」という帰属や所有を強調するときによく使われます。
- カジュアル・フォーマルの両方で使われ、特にフォーマルな文章でも自然に使えます。
- 「on one’s own」は「自力で」「独力で」という口語的でもよく出てくる表現です。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 形容詞(あるいは限定詞)として:
- my own idea(私自身の考え)
- 可算・不可算を問わず名詞に修飾可能(my own house, my own adviceなど)
- my own idea(私自身の考え)
- 動詞としては他動詞:
- I own a car.(車を所有している)
- I own a car.(車を所有している)
一般的な構文やイディオム
- on one’s own
- 例: I did everything on my own.(自力で全部やりました。)
- 例: I did everything on my own.(自力で全部やりました。)
- own up to …
- 例: He owned up to breaking the window.(彼は窓を壊したことを白状した。)
- 例: He owned up to breaking the window.(彼は窓を壊したことを白状した。)
- be one’s own boss / run one’s own business
- 例: She’s her own boss now.(彼女は今自営業をしている。)
- 例: She’s her own boss now.(彼女は今自営業をしている。)
5. 実例と例文
ここでは、日常会話、ビジネス、学術的文脈に分けて例文を示します。
日常会話(カジュアル)
- I finally got my own room.(やっと自分の部屋を手に入れたよ。)
- He wants to do everything on his own, even cooking.(彼は何でも自力でやりたがるんだ、料理ですらね。)
- I can’t believe you own so many books!(こんなにたくさんの本を所有しているなんて信じられない!)
ビジネス(ややフォーマル)
- We encourage employees to take ownership of their projects.(従業員が自分のプロジェクトに主体性を持つよう推奨しています。)
- Our company now owns a majority stake in the startup.(当社はそのスタートアップの株式の過半数を所有するようになりました。)
- It’s important to have your own strategy in this competitive market.(この競争の激しい市場では、自分自身の戦略を持つことが大切です。)
学術的・専門的(フォーマル)
- Each researcher must maintain their own data records for accuracy.(それぞれの研究者が、正確さのために自分のデータ記録を保持しなければなりません。)
- The theory came into its own after subsequent experiments.(その理論は、その後の実験によって真価を発揮した。)
- Owning intellectual property rights can influence future innovations.(知的財産権を所有することが、将来のイノベーションに影響を与え得る。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- possess(所有する)
- 使い方の違い: “own”は「自分のもの」と言うときに広く使われ、「possess」はややフォーマルな響きがあります。
- 使い方の違い: “own”は「自分のもの」と言うときに広く使われ、「possess」はややフォーマルな響きがあります。
- have(持っている)
- 使い方の違い: “have”は単に所有を表す最も基本的な動詞。 “own”は強調や正式な文脈で好まれます。
- 使い方の違い: “have”は単に所有を表す最も基本的な動詞。 “own”は強調や正式な文脈で好まれます。
- belong to(属する)
- 使い方の違い: “belong to”は物の所属先を明示するときに使います。“own”は主体が所有者であることをはっきり示します。
反意語
- ≪特定の一語での反意語は難しい≫
- 強いていうならば、「他人のもの (someone else’s)」が文脈上の対立軸になります。
- 強いていうならば、「他人のもの (someone else’s)」が文脈上の対立軸になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /oʊn/(アメリカ英語), /əʊn/(イギリス英語)
- アクセント位置: 1音節の単語のため、そのまま「own」にストレスがかかります。
- アメリカ英語では「オウン」に近く、イギリス英語では「オウン」よりもやや「オウン(əʊn)」寄りの発音です。
- よくある間違い: “own”を “loan” や “one” と混同して発音してしまうことに注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “own” を “owm” などと誤って入力する例。
- 「on one’s own」の構文: “on my own”“on your own”を誤って「on mine own,s」などと書かないようにしましょう。
- 同音異義語ではありませんが、one(数字の1)と見た目が少し似ているため、文脈をよく理解しましょう。
- TOEICや英検などでは「所有」「自分で~する」という文脈の問題に頻出し、「take ownership of …」などの派生表現が問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “own”=「王 (king) のようにすべてを支配(所有)するイメージ」で覚える。
- “o” から始まる言葉は「自分だけの力で抱え込む」イメージで関連づけると記憶しやすいかもしれません。
- “on my own” → 「自分自身に集中する」→ “own”には帰属感・主体性をイメージできるようにしましょう。
以上が、“own”という単語の詳細解説です。形容詞・動詞それぞれで使い方をしっかり覚えれば、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使いこなせます。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ