最終更新日:2024/06/18

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元となった辞書の項目

own

代名詞

《one's ~, 代名詞的に》自分自身のもの

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解説

以下では、単語“own”について、できるだけ詳しく解説していきます。マークダウン形式でまとめていますので、学習や参照にお役立てください。


1. 基本情報と概要

意味と概要(英語・日本語)


  • 【英語】“own”

  • 【日本語】「自分自身の」「所有する」

“own”は複数の品詞(形容詞・動詞・名詞的用法を含む)として使われます。日常会話でも頻繁に登場し、「自分自身のもの」というニュアンスを強調するときに用いられます。

「○○自身の」「自分で」などと、所有・主体性を強調するときに使われる、とても便利な単語です。

例:


  • my own car(私自身の車)

  • on your own(あなた独力で)

品詞と活用形


  1. 形容詞(determinative)の例


    • my own, your own, his own …

      所有代名詞と組み合わせて「自分自身の」と強調します。活用は、主語にあわせて変化する“my/your/his/her/our/their + own” などで表します。


  2. 動詞の例


    • to own something(~を所有する)

    • 現在形: own / owns

    • 過去形: owned

    • 過去分詞: owned

    • 現在分詞: owning


  3. 名詞的用法(所有代名詞的な働き)


    • I want a computer of my own.(自分用のコンピューターが欲しい。)


※ いずれも「対象を自分のものとして強調する」、というニュアンス を含んでいます。

CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 日常会話でよく使われ、多くの英語学習者が中級レベルあたりで習得します。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語:特にありません。

  • 語幹:own(「所有する」「自分のもの」というコアの意味を持ちます)

  • 接尾語:特にありません。

関連表現・派生語


  • own up to …(~を白状する、過ちを認める)

  • owner(所有者;“own”+ “-er”)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. have your own way(自分の思いどおりにする)

  2. make it on your own(自力でやり遂げる)

  3. hold your own(負けずにやっていく)

  4. on my own(自分だけで;一人で)

  5. take ownership of …(…を自分の所有・責任として引き受ける)

  6. do your own thing(自分の好きなことをやる)

  7. be one’s own boss(自営業で働く;誰の指図も受けない)

  8. stand on one’s own feet(自立する)

  9. come into one’s own(本領を発揮する)

  10. own up to one’s mistakes(自分のミスを認める)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “āgen” が由来で、「所有する・自身のもの」という意味をもちます。古ノルド語の “eiga” とも関連があり、ヨーロッパ言語の中で「所有」を表す語幹とつながりがあります。

ニュアンス・使用時の注意


  • “own” は「自分だけの」という帰属や所有を強調するときによく使われます。

  • カジュアル・フォーマルの両方で使われ、特にフォーマルな文章でも自然に使えます。

  • 「on one’s own」は「自力で」「独力で」という口語的でもよく出てくる表現です。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • 形容詞(あるいは限定詞)として:


    • my own idea(私自身の考え)

    • 可算・不可算を問わず名詞に修飾可能(my own house, my own adviceなど)


  • 動詞としては他動詞:


    • I own a car.(車を所有している)


一般的な構文やイディオム


  1. on one’s own


    • 例: I did everything on my own.(自力で全部やりました。)


  2. own up to …


    • 例: He owned up to breaking the window.(彼は窓を壊したことを白状した。)


  3. be one’s own boss / run one’s own business


    • 例: She’s her own boss now.(彼女は今自営業をしている。)



5. 実例と例文

ここでは、日常会話、ビジネス、学術的文脈に分けて例文を示します。

日常会話(カジュアル)


  1. I finally got my own room.(やっと自分の部屋を手に入れたよ。)

  2. He wants to do everything on his own, even cooking.(彼は何でも自力でやりたがるんだ、料理ですらね。)

  3. I can’t believe you own so many books!(こんなにたくさんの本を所有しているなんて信じられない!)

ビジネス(ややフォーマル)


  1. We encourage employees to take ownership of their projects.(従業員が自分のプロジェクトに主体性を持つよう推奨しています。)

  2. Our company now owns a majority stake in the startup.(当社はそのスタートアップの株式の過半数を所有するようになりました。)

  3. It’s important to have your own strategy in this competitive market.(この競争の激しい市場では、自分自身の戦略を持つことが大切です。)

学術的・専門的(フォーマル)


  1. Each researcher must maintain their own data records for accuracy.(それぞれの研究者が、正確さのために自分のデータ記録を保持しなければなりません。)

  2. The theory came into its own after subsequent experiments.(その理論は、その後の実験によって真価を発揮した。)

  3. Owning intellectual property rights can influence future innovations.(知的財産権を所有することが、将来のイノベーションに影響を与え得る。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. possess(所有する)


    • 使い方の違い: “own”は「自分のもの」と言うときに広く使われ、「possess」はややフォーマルな響きがあります。


  2. have(持っている)


    • 使い方の違い: “have”は単に所有を表す最も基本的な動詞。 “own”は強調や正式な文脈で好まれます。


  3. belong to(属する)


    • 使い方の違い: “belong to”は物の所属先を明示するときに使います。“own”は主体が所有者であることをはっきり示します。


反意語


  • ≪特定の一語での反意語は難しい≫


    • 強いていうならば、「他人のもの (someone else’s)」が文脈上の対立軸になります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /oʊn/(アメリカ英語), /əʊn/(イギリス英語)

  • アクセント位置: 1音節の単語のため、そのまま「own」にストレスがかかります。

  • アメリカ英語では「オウン」に近く、イギリス英語では「オウン」よりもやや「オウン(əʊn)」寄りの発音です。

  • よくある間違い: “own”を “loan” や “one” と混同して発音してしまうことに注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “own” を “owm” などと誤って入力する例。

  • 「on one’s own」の構文: “on my own”“on your own”を誤って「on mine own,s」などと書かないようにしましょう。

  • 同音異義語ではありませんが、one(数字の1)と見た目が少し似ているため、文脈をよく理解しましょう。

  • TOEICや英検などでは「所有」「自分で~する」という文脈の問題に頻出し、「take ownership of …」などの派生表現が問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “own”=「王 (king) のようにすべてを支配(所有)するイメージ」で覚える。

  • “o” から始まる言葉は「自分だけの力で抱え込む」イメージで関連づけると記憶しやすいかもしれません。

  • “on my own” → 「自分自身に集中する」→ “own”には帰属感・主体性をイメージできるようにしましょう。


以上が、“own”という単語の詳細解説です。形容詞・動詞それぞれで使い方をしっかり覚えれば、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使いこなせます。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
own

和英例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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