元となった辞書の項目
luckily
解説
1. 基本情報と概要
単語: luckily
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): Fortunately; by good fortune.
意味(日本語): 「幸運にも」「運よく」「ありがたいことに」。
「うまいことが起こったときや、よい展開に恵まれたときに使う副詞です。『ああ、よかった!』というポジティブな気持ちや安堵感を表します。」
活用形:
- 副詞なので、時制などによる活用はありません。
- 形容詞形は “lucky” です。
- 名詞形は “luck” です。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
「単語自体は簡単で、日常会話でもよく出てくるので、中級レベルでおさえておきたい語です。」
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “luck”(運、幸運)
- 形容詞: “lucky” (幸運な)
- 副詞化する接尾辞: “-ly”(~のように、~的に)
「luck(運)」が形容詞の“lucky”に、さらに副詞用の“–ly”がついた形が“luckily”です。
幸運な状況にあるときや、何かが好都合にすすんで安堵するときに使われます。
関連語や派生語
- luck (n.): 運、幸運
- lucky (adj.): 幸運な
- unlucky (adj.): 不運な
- luckiness (n.): 幸運さ(あまり一般的ではない)
よく使われるコロケーション・フレーズ10選
- luckily for me → 「私にとっては運よく」
- luckily, I found ... → 「幸運にも、... を見つけた」
- luckily enough → 「十分に運よく」
- quite luckily → 「かなり運よく」
- luckily, we managed to ... → 「幸運にも、私たちは...することができた」
- luckily, I got there on time → 「運よく、時間通りに着いた」
- luckily for you → 「あなたにとっては運よく」
- luckily, I escaped → 「運よく、逃げられた」
- we were luckily spared → 「私たちは幸運にも被害を免れた」
- they luckily survived → 「彼らは幸運にも生き延びた」
3. 語源とニュアンス
- 語源: “luck” は中世英語に遡り、中世ドイツ語の “gelücke” (幸運)に由来するといわれています。
- 歴史的用法: “luck” をベースとして、14世紀ごろには「運・幸運」を指す言葉として定着し、その後 “lucky” → “luckily” の形で派生してきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「運よくそうなった」というポジティブな響きを持ちます。
- カジュアル・フォーマルどちらでも使えますが、会話でよく用いられます。
- 「残念ながら」の “unfortunately” と対比的に使うこともよくあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 副詞なので、主に動詞や文全体を修飾します。
- 例: “Luckily, I arrived on time.” → 「運よく、時間通りに着いた」
- 文章の文頭に置いて、状況全体に対する幸運さを強調することが多いです。
- フォーマルでもインフォーマルでも問題なく使えますが、堅い文書では “fortunately” を好む場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Luckily, I found my keys in my jacket pocket at the last minute.”
「幸運にも、最後の瞬間に上着のポケットでカギを見つけたんだ。」 - “I missed the train, but luckily the next one arrived soon.”
「電車に乗り遅れたけど、運よく次の電車がすぐ来たよ。」 - “Luckily, you called me or I would have completely forgotten.”
「運よくあなたが電話してくれてなかったら、すっかり忘れるところだったよ。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Luckily, the client approved our proposal without any major changes.”
「幸運にも、クライアントは私たちの提案を大きな変更なしで承認してくれました。」 - “We had a technical glitch, but luckily, the IT team fixed it quickly.”
「技術的なトラブルがありましたが、幸いにもITチームが素早く修正してくれました。」 - “Luckily, our competitors haven’t launched a similar product yet.”
「幸運にも、競合他社はまだ同様の商品を出してきていません。」
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “Luckily, the research findings aligned with our initial hypothesis.”
「幸運にも、その研究結果は当初の仮説と合致しました。」 - “Luckily, the data was accurate, allowing for a reliable conclusion.”
「幸運にも、データが正確だったため、信頼できる結論を導くことができました。」 - “Luckily, the grant was approved, facilitating further investigation.”
「幸運にも、助成金が承認され、さらなる調査が可能になりました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fortunately (幸運にも)
- よりフォーマルな響き。ビジネス文章などで好まれる。
- happily (幸いにも)
- 「うれしそうに」「楽しげに」というニュアンスも含む場合がある。
- thankfully (ありがたいことに)
- 感謝の気持ちが強とのニュアンスが入る。
反意語
- unfortunately (不運にも、残念ながら)
- 「幸運だった」というよりは、その逆を表す。
- unluckily (不運にも)
- luckily の直接の反意語だが、口語では “unfortunately” の方がよく使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈlʌk.əl.i/ または /ˈlʌk.ɪl.i/
- アメリカ英語: 主に /ˈlʌk.ɪl.i/
- イギリス英語: /ˈlʌk.əl.i/ と発音されることもあり。
- アメリカ英語: 主に /ˈlʌk.ɪl.i/
- 強勢: “luck” の部分に強勢がきます (LÚCK-i-ly)。
- よくある間違い: “r” を入れて /rʌk/ と言ってしまうなどですが、実際は [lʌk] という発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “luckly” や “luckiley” などと間違える。正しくは “luckily”。
- 同音異義語との混同: 似た音の語はあまりありませんが、形容詞の “lucky” と混ざりやすいので注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、副詞を使った感想や理由づけの表現問題で出題されることがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「lucky(運がいい)+ –ly(副詞化)」で「運がいい感じで→幸運にも」をイメージすると覚えやすいです。
- “luck” を言うときは、大きな “ラ” (luh) の音で始めることを意識すると、正しい発音を覚えやすいでしょう。
- 自分の「よかった!」体験を思い出して、そのときに “luckily” を使った例文を作ると印象に残りやすくなります。
以上が、副詞 “luckily” の詳細解説です。日常会話でもビジネスでも使いやすい単語なので、ぜひ状況に応じて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
運よく,幸運にも