snow
《itを主語にして》雪が降る / (…に)雪のように降る《+on+名》;雪のように舞い込む《+in》 / …‘を'雪のように降らせる / …‘を'雪でおおう(閉じ込める)《+名+in(under, up)》
1. 基本情報と概要
単語: snow
品詞: 動詞 (主に自動詞として使われますが、他動詞の用法もあります)
英語の意味:
- (主に自動詞) 「雪が降る」
- (他動詞) 「(人を)言葉巧みにだます」「(単に)覆う」などの意味で使われることもある
日本語の意味:
- 「雪が降る」
- 自然現象として空から雪が降る、という場面で使われます。
- 例: 「今日は雪が降っているね」
- 自然現象として空から雪が降る、という場面で使われます。
- 「言葉巧みにだます」(口語表現)
- ちょっとしたスラング的な使い方で、口先やうまい話で人を迷わせる・欺く意味を持ちます。
- 例: 「彼女を口車に乗せようとした」
- ちょっとしたスラング的な使い方で、口先やうまい話で人を迷わせる・欺く意味を持ちます。
「snow」はCEFRレベルでは、nature(自然現象)としての「雪が降る」意味での動詞はA2(初級)に位置します。欺く・だますという意味の他動詞用法はやや口語的で、B2(中上級)レベル以上の語感になるでしょう。
動詞の活用形
- 原形: snow
- 三人称単数現在形: snows
- 現在分詞/動名詞: snowing
- 過去形: snowed
- 過去分詞: snowed
他の品詞形
- 名詞: snow(「雪」)
- 例: We had heavy snow last night.
- 例: We had heavy snow last night.
- 形容詞: snowy(「雪の降る」「雪のような」)
- 例: It’s a snowy day today.
2. 語構成と詳細な意味
「snow」はもともとゲルマン系の語源で、接頭語・接尾語は特になく、語幹としての “snow” がそのまま単独で存在する単語です。そのため、明確な接頭語や接尾語による派生形は少ないですが、以下のような関連語があります。
関連する派生語や類縁語
- snowy (形容詞):「雪の降る、雪のような」
- snowball (名詞/動詞):「雪玉、雪玉を投げる/(物事が)拡大する」
- snowflake (名詞):「雪の結晶」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- snow heavily(激しく雪が降る)
- snow lightly(うっすらと雪が降る)
- snow overnight(一晩中雪が降る)
- be snowed in(雪で閉じ込められる)
- snow day(大雪で学校や仕事が休みになる日)
- snow under(仕事などが山積みになる)
- snow on the ground(地面に積もった雪がある)
- be snowed out(雪のために予定が中止される)
- snow job(口車、お世辞、甘言)
- snow someone(人を口車に乗せる/だます)
3. 語源とニュアンス
語源: 「snow」は古英語の “snāw”、さらにさかのぼるとゲルマン祖語の *snaiw- が起源とされています。非常に古い言葉で、ヨーロッパ各地の言語で似た発音の語が存在します(独:Schnee、蘭:sneeuw など)。
ニュアンス:
- 「雪が降る」の意味は日常会話でも文書でも幅広く使われます。非常にシンプルなイメージです。
- 「だます」の意味合いをもつ動詞としては、ややカジュアルかつ口語的です。「甘い言葉でだます」という少し軽めの響きです。そのためフォーマルな文章ではあまり使いません。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞: 通常、「雪が降る」というときは主語を “It” にして「It snows.」と表現します。
- 例: It snows a lot in Hokkaido.
- 例: It snows a lot in Hokkaido.
- 他動詞:「人を言葉巧みにだます」意味の場合は “snow someone” の形を取ります。
- 例: He tried to snow me with his sales talk.
イディオム・構文
- be snowed in: 雪で外出できない状態
- be snowed under: 仕事などで忙殺される
- snow job: うまい話、甘言、誤魔化し
フォーマル/カジュアル
- 「雪が降る」はどの文脈でも使えますが圧倒的に日常的。
- 「だます」の方はカジュアルで、少しくだけたシーンに向いています。
可算・不可算
- 名詞の “snow” は不可算扱い(一部 “a heavy snow” のように形容詞を伴って可算的に扱う用法もある)。
- 動詞 “snow” は自動詞・他動詞ともに使われますが、他動詞用法は特殊で口語的。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “It’s supposed to snow tomorrow, so let’s bundle up.”
- 「明日は雪が降るみたいだから、暖かくしよう。」
- 「明日は雪が降るみたいだから、暖かくしよう。」
- “Does it snow often in your hometown?”
- 「あなたの地元ではよく雪が降りますか?」
- 「あなたの地元ではよく雪が降りますか?」
- “I love watching it snow through the window.”
- 「窓から雪が降るのを見るのが好きです。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We got snowed in last night, so the meeting is postponed.”
- 「昨晩雪で閉じ込められてしまったため、会議は延期です。」
- 「昨晩雪で閉じ込められてしまったため、会議は延期です。」
- “I’m snowed under with paperwork this week.”
- 「今週は書類仕事が山積みで忙殺されています。」
- 「今週は書類仕事が山積みで忙殺されています。」
- “Don’t let the client snow you with fancy words—check the facts.”
- 「お客さんの美辞麗句に惑わされず、事実をしっかり確認してください。」
学術的な文脈での例文(3つ)
- “In polar regions, it can snow continuously for days.”
- 「極地では何日も連続して雪が降ることがある。」
- 「極地では何日も連続して雪が降ることがある。」
- “The meteorological data indicate it rarely snows in desert climates.”
- 「気象学のデータによると、砂漠地帯ではめったに雪が降らない。」
- 「気象学のデータによると、砂漠地帯ではめったに雪が降らない。」
- “Some studies analyze how volcanic ash can affect when and how it snows.”
- 「火山灰がどのように雪を降らせるか、その影響を分析する研究もある。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (雪に関するニュアンス)
- blizzard (名詞) 「猛吹雪」
- 例: It’s not just snowing; it’s a full-blown blizzard.
- 例: It’s not just snowing; it’s a full-blown blizzard.
- sleet (動詞/名詞) 「みぞれが降る/みぞれ」
- 例: It’s sleeting, so the roads are very slippery.
類義語 (だます・説得するニュアンス)
- con (動詞) 「うまく言いくるめる、詐欺にかける」
- trick (動詞) 「だます、ペテンにかける」
- deceive (動詞) 「欺く、だます(フォーマル)」
これらは「snow」と意味合いが近いですが、「snow」のほうが日常会話でやや軽い口調のときに使う印象があります。
反意語
- 「だます」の意味の反意語としては “be honest” や “come clean” などが挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /snəʊ/ (イギリス英語), /snoʊ/ (アメリカ英語)
- アクセント: 強勢は1音節目(“snow” は単音節です)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い
- イギリス英語は “snow” の「əʊ」音(やや「オウ」と聞こえる)。
- アメリカ英語は “snow” の「oʊ」音(やや「オウ」と「オウ」の中間)。
- イギリス英語は “snow” の「əʊ」音(やや「オウ」と聞こえる)。
- よくある間違いは “snow” の綴りを “snaw” や “sno” としてしまうことです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「It‘s snowy」と「It snows」の混同。
- “snowy” は形容詞、「雪が降っている状態」や「雪に覆われている状態」の説明。
- “snows” は動詞、「雪が降る」という動作や現象を示します。
- “snowy” は形容詞、「雪が降っている状態」や「雪に覆われている状態」の説明。
- 口語表現で「だます」というときの “snow someone” は馴染みが薄いので、まずは「雪が降る」の用法をしっかり覚えてから応用するとよいでしょう。
- TOEICなどでは “snowed under” (仕事で忙殺される) などのイディオムが出題される場合もあるので要チェックです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “snow” は「スノー」と一言で音がまとまっており、スペリングも短く覚えやすい単語です。
- 「雪=white(白)」のイメージが強く、まっさらな紙や景色にたとえられることが多いので、イメージとセットで記憶すると忘れにくいでしょう。
- 「だます」という意味は “cover someone’s eyes in white snow” のように、白い雪で視界を覆って曖昧にするイメージだと連想しやすくなります。
以上が、動詞「snow」の詳しい解説です。雪景色や天気にまつわる日常会話で使いやすいだけでなく、「だます」という少しニュアンスの異なる意味もあるので、会話や文章の文脈に応じて上手に使ってみてください。
《itを主語にして》雪が降る
(…に)雪のように降る《+on+名》;雪のように舞い込む《+in》
…‘を'雪のように降らせる
…‘を'雪でおおう(閉じ込める)《+名+in(under, up)》