最終更新日:2025/06/27
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冬ここではめったに雪が降りません。

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元となった辞書の項目

snow

動詞

《itを主語にして》雪が降る / (…に)雪のように降る《+on+名》;雪のように舞い込む《+in》 / …‘を'雪のように降らせる / …‘を'雪でおおう(閉じ込める)《+名+in(under, up)》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: snow

品詞: 動詞 (主に自動詞として使われますが、他動詞の用法もあります)

英語の意味:


  1. (主に自動詞) 「雪が降る」

  2. (他動詞) 「(人を)言葉巧みにだます」「(単に)覆う」などの意味で使われることもある

日本語の意味:


  1. 「雪が降る」


    • 自然現象として空から雪が降る、という場面で使われます。

    • 例: 「今日は雪が降っているね」


  2. 「言葉巧みにだます」(口語表現)


    • ちょっとしたスラング的な使い方で、口先やうまい話で人を迷わせる・欺く意味を持ちます。

    • 例: 「彼女を口車に乗せようとした」


「snow」はCEFRレベルでは、nature(自然現象)としての「雪が降る」意味での動詞はA2(初級)に位置します。欺く・だますという意味の他動詞用法はやや口語的で、B2(中上級)レベル以上の語感になるでしょう。

動詞の活用形


  • 原形: snow

  • 三人称単数現在形: snows

  • 現在分詞/動名詞: snowing

  • 過去形: snowed

  • 過去分詞: snowed

他の品詞形


  • 名詞: snow(「雪」)


    • 例: We had heavy snow last night.


  • 形容詞: snowy(「雪の降る」「雪のような」)


    • 例: It’s a snowy day today.



2. 語構成と詳細な意味

「snow」はもともとゲルマン系の語源で、接頭語・接尾語は特になく、語幹としての “snow” がそのまま単独で存在する単語です。そのため、明確な接頭語や接尾語による派生形は少ないですが、以下のような関連語があります。

関連する派生語や類縁語


  • snowy (形容詞):「雪の降る、雪のような」

  • snowball (名詞/動詞):「雪玉、雪玉を投げる/(物事が)拡大する」

  • snowflake (名詞):「雪の結晶」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. snow heavily(激しく雪が降る)

  2. snow lightly(うっすらと雪が降る)

  3. snow overnight(一晩中雪が降る)

  4. be snowed in(雪で閉じ込められる)

  5. snow day(大雪で学校や仕事が休みになる日)

  6. snow under(仕事などが山積みになる)

  7. snow on the ground(地面に積もった雪がある)

  8. be snowed out(雪のために予定が中止される)

  9. snow job(口車、お世辞、甘言)

  10. snow someone(人を口車に乗せる/だます)


3. 語源とニュアンス

語源: 「snow」は古英語の “snāw”、さらにさかのぼるとゲルマン祖語の *snaiw- が起源とされています。非常に古い言葉で、ヨーロッパ各地の言語で似た発音の語が存在します(独:Schnee、蘭:sneeuw など)。

ニュアンス:


  • 「雪が降る」の意味は日常会話でも文書でも幅広く使われます。非常にシンプルなイメージです。

  • 「だます」の意味合いをもつ動詞としては、ややカジュアルかつ口語的です。「甘い言葉でだます」という少し軽めの響きです。そのためフォーマルな文章ではあまり使いません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 自動詞: 通常、「雪が降る」というときは主語を “It” にして「It snows.」と表現します。


    • 例: It snows a lot in Hokkaido.


  • 他動詞:「人を言葉巧みにだます」意味の場合は “snow someone” の形を取ります。


    • 例: He tried to snow me with his sales talk.


イディオム・構文


  • be snowed in: 雪で外出できない状態

  • be snowed under: 仕事などで忙殺される

  • snow job: うまい話、甘言、誤魔化し

フォーマル/カジュアル


  • 「雪が降る」はどの文脈でも使えますが圧倒的に日常的。

  • 「だます」の方はカジュアルで、少しくだけたシーンに向いています。

可算・不可算


  • 名詞の “snow” は不可算扱い(一部 “a heavy snow” のように形容詞を伴って可算的に扱う用法もある)。

  • 動詞 “snow” は自動詞・他動詞ともに使われますが、他動詞用法は特殊で口語的。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “It’s supposed to snow tomorrow, so let’s bundle up.”


    • 「明日は雪が降るみたいだから、暖かくしよう。」


  2. “Does it snow often in your hometown?”


    • 「あなたの地元ではよく雪が降りますか?」


  3. “I love watching it snow through the window.”


    • 「窓から雪が降るのを見るのが好きです。」


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We got snowed in last night, so the meeting is postponed.”


    • 「昨晩雪で閉じ込められてしまったため、会議は延期です。」


  2. “I’m snowed under with paperwork this week.”


    • 「今週は書類仕事が山積みで忙殺されています。」


  3. “Don’t let the client snow you with fancy words—check the facts.”


    • 「お客さんの美辞麗句に惑わされず、事実をしっかり確認してください。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “In polar regions, it can snow continuously for days.”


    • 「極地では何日も連続して雪が降ることがある。」


  2. “The meteorological data indicate it rarely snows in desert climates.”


    • 「気象学のデータによると、砂漠地帯ではめったに雪が降らない。」


  3. “Some studies analyze how volcanic ash can affect when and how it snows.”


    • 「火山灰がどのように雪を降らせるか、その影響を分析する研究もある。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (雪に関するニュアンス)


  • blizzard (名詞) 「猛吹雪」


    • 例: It’s not just snowing; it’s a full-blown blizzard.


  • sleet (動詞/名詞) 「みぞれが降る/みぞれ」


    • 例: It’s sleeting, so the roads are very slippery.


類義語 (だます・説得するニュアンス)


  • con (動詞) 「うまく言いくるめる、詐欺にかける」

  • trick (動詞) 「だます、ペテンにかける」

  • deceive (動詞) 「欺く、だます(フォーマル)」

これらは「snow」と意味合いが近いですが、「snow」のほうが日常会話でやや軽い口調のときに使う印象があります。

反意語


  • 「だます」の意味の反意語としては “be honest” や “come clean” などが挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /snəʊ/ (イギリス英語), /snoʊ/ (アメリカ英語)

  • アクセント: 強勢は1音節目(“snow” は単音節です)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い


    • イギリス英語は “snow” の「əʊ」音(やや「オウ」と聞こえる)。

    • アメリカ英語は “snow” の「oʊ」音(やや「オウ」と「オウ」の中間)。


  • よくある間違いは “snow” の綴りを “snaw” や “sno” としてしまうことです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「It‘s snowy」と「It snows」の混同。


    • “snowy” は形容詞、「雪が降っている状態」や「雪に覆われている状態」の説明。

    • “snows” は動詞、「雪が降る」という動作や現象を示します。


  • 口語表現で「だます」というときの “snow someone” は馴染みが薄いので、まずは「雪が降る」の用法をしっかり覚えてから応用するとよいでしょう。

  • TOEICなどでは “snowed under” (仕事で忙殺される) などのイディオムが出題される場合もあるので要チェックです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “snow” は「スノー」と一言で音がまとまっており、スペリングも短く覚えやすい単語です。

  • 「雪=white(白)」のイメージが強く、まっさらな紙や景色にたとえられることが多いので、イメージとセットで記憶すると忘れにくいでしょう。

  • 「だます」という意味は “cover someone’s eyes in white snow” のように、白い雪で視界を覆って曖昧にするイメージだと連想しやすくなります。


以上が、動詞「snow」の詳しい解説です。雪景色や天気にまつわる日常会話で使いやすいだけでなく、「だます」という少しニュアンスの異なる意味もあるので、会話や文章の文脈に応じて上手に使ってみてください。

意味のイメージ
snow
意味(1)

《itを主語にして》雪が降る

意味(2)

(…に)雪のように降る《+on+》;雪のように舞い込む《+in

意味(3)

…‘を'雪のように降らせる

意味(4)

…‘を'雪でおおう(閉じ込める)《++in(under, up)》

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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