元となった辞書の項目
repair
解説
以下では、英単語 repair
(動詞)をできるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 「repair」(verb):
- 英語: to fix or mend something that is broken or damaged
- 日本語: 壊れたものや損傷したものを直す・修理する
- 英語: to fix or mend something that is broken or damaged
「故障してしまったものを直すときに使う動詞です。いわゆる“fix”とほぼ同じ意味ですが、“repair”のほうが少しフォーマルな響きを持ちやすい単語です。」
品詞
- 動詞(他動詞)
活用形
- 原形: repair
- 三人称単数現在: repairs
- 現在分詞/動名詞: repairing
- 過去形/過去分詞: repaired
他の品詞での例
- 名詞: a repair(修理、修繕)
例)The car needs a repair.(その車は修理が必要だ) - 形容詞形は直接はありませんが、過去分詞で形容詞的に使われることがあります。
例)a repaired device(修理済みの装置)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
「日常生活でよく使われる単語なので、中級レベルとして習得しておくと便利です。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源はラテン語の「reparare(再び準備する、修復する)」に由来します。
- 接頭辞「re-」:再び・もう一度
- 語幹「parare」:用意する、準備する
- 接頭辞「re-」:再び・もう一度
関連する派生語や類縁語
- repairable: 修理可能な
- irreparable: 修理できない、取り返しのつかない
- repairman: 修理工、修理担当者
よく使われるコロケーション・フレーズ(10個)
- repair a car(車を修理する)
- repair damage(損害を修復する)
- repair a relationship(関係を修復する)
- under repair(修理中)
- in need of repair(修理が必要な状態で)
- make repairs(修理をする)
- repair work(修理作業)
- beyond repair(修理不可能な)
- repair kit(修理キット)
- minor/major repair(小規模/大規模な修理)
3. 語源とニュアンス
語源
- Middle Englishの“repairen”が、Old French “reparer” を経て、ラテン語 “reparare” から来ています。
- 「再び準備しなおす」というイメージが語源から来ています。
ニュアンスと使用時の注意
- 「repair」は「仕組みを理解して直す」「フォーマルに修理する」というニュアンスがあり、日常会話からビジネス文書まで幅広く使われます。
- 口語では「fix」を使うことも多いですが、「repair」のほうがやや正式な響きがあります。
- 人間関係や信用などの抽象的なものに対しても使われ、物理的なものだけでなく「改善」「修復」のイメージを表現できます。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞としては基本的に他動詞扱いで、目的語を必要とします。
例)I need to repair my phone.(私は携帯電話を修理する必要がある) - 「repair the damage」「repair a relationship」のように抽象的対象にも使えます。
- フォーマル・インフォーマル問わず使いやすい語です。ビジネス文や正式書類でも多用されます。
イディオム
- “beyond repair”: 直せない状態
例)The old TV is beyond repair.(その古いテレビはもう修理できない)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I need to repair my bike before tomorrow’s ride.”
(明日のライドの前に自転車を修理しなきゃ。) - “The faucet is leaking. Can you repair it?”
(蛇口が漏れてるんだけど、直せる?) - “Do you think this old watch can be repaired?”
(この古い時計は修理できると思う?)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We should repair the company’s image by addressing the customer complaints.”
(顧客からの苦情に対応して、会社のイメージを修復すべきです。) - “Please contact the IT department to repair the server issue as soon as possible.”
(可能な限り早くサーバーの問題を修理するようにIT部門に連絡してください。) - “The contractor estimated the repair costs for the office ceiling.”
(施工業者がオフィスの天井修理費を見積もりました。)
学術的・専門的な文脈での例文(3つ)
- “Recent advancements in medical technology allow surgeons to repair damaged tissues more effectively.”
(最近の医療技術の進歩により、外科医は損傷した組織をより効果的に修復できるようになった。) - “Engineers are developing new materials to repair cracks in concrete structures.”
(エンジニアたちはコンクリート構造物の亀裂を補修するための新しい素材を開発しています。) - “A prompt repair of laboratory equipment is essential to maintain research quality.”
(研究の品質を維持するためには、実験機器の迅速な修理が不可欠です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fix(修理する、直す)
- より口語的でカジュアル。「ちょっとパッと直す」イメージ。
- より口語的でカジュアル。「ちょっとパッと直す」イメージ。
- mend(繕う、修復する)
- 破れた服や小物を「繕う」ニュアンスが強い。より日常的で物理的。
- 破れた服や小物を「繕う」ニュアンスが強い。より日常的で物理的。
- restore(元に戻す、復元する)
- 芸術作品や建造物など「元の状態によみがえらせる」というニュアンス。
反意語
- damage(損傷する、傷つける)
- break(壊す)
- ruin(破滅させる)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /rɪˈpɛr/ あるいは /rəˈpɛr/
- イギリス英語: /rɪˈpeə(r)/
- アメリカ英語: /rɪˈpɛr/ あるいは /rəˈpɛr/
強勢(アクセント)の位置
- re-PAIR のように第2音節に強勢があります。
よくある発音の間違い
- 「リペアー」といったり、「リペーア」と曖昧に伸ばしすぎないよう注意しましょう。
- イギリス式では“ペア”の部分が /peə/ に近い音になることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “repay(返金する)” との混同: スペリングが似ていますが、意味が全く違います。
- 綴りのミス: “repair” の後ろを “repaer” としたり、アに相当する部分を逆に書いてしまうことがあるので注意。
- TOEICや英検でも「契約書や案内文」に修理やメンテナンス関連の文脈で登場しやすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “re- + pair” で「もう一度ペア(状態)に戻す」というイメージで覚えてみると印象に残りやすいです。
- 実際には「parare(準備する)」ですが、“pair” と結びつけてイメージをつかむと記憶しやすいかもしれません。
- 「壊れたところをもう一度くっつけて、直す」イメージを頭に描くと自然に身につきます。
以上が、動詞「repair」の詳細な解説です。壊れたものを直すだけでなく、イメージや抽象的な関係まで「修復」できる便利な動詞なので、ぜひ使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'修繕する,修理する
意味(2)
…‘を'償う;…‘を'訂正する**
意味(3)
…‘を'回復する
意味(4)
修繕(修理)できる