最終更新日:2025/08/07
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元となった辞書の項目

need

IPA(発音記号)
動詞

…を必要とする,を要する

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解説

以下では、英単語「need」(動詞) について、さまざまな観点から詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: need

品詞: 動詞 (名詞としても使われる場合があります)

CEFRレベル目安: A2〜B1(初級〜中級)


・A2:初級学習者が日常会話の中で頻繁に目にする

・B1:中級レベルで一般的に使われる


意味(英語・日本語)


  • (動詞) 「to require something / to want something because it is necessary」

    「何かが必要である、要する」という意味です。

「need」は「何かが必要だ」「〜する必要がある」というときに使う、とても頻度の高い英語の単語です。日常会話だけでなく、ビジネスシーンや学術的な文章でも広く使えます。

活用形


  • 単純現在形: need / needs

  • 過去形: needed

  • 過去分詞形: needed

  • 現在分詞形: needing

他の品詞としての例


  • 名詞: a need (例: “There is a need for improvement.” 「改善が必要だ」)


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「need」は、はっきりとした接頭語/接尾語を含まない単語で、これ自体が独立した語幹にあたります。

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ 10選


  1. need help(助けが必要)

  2. need advice(アドバイスが必要)

  3. need a hand(手を貸してもらう必要がある)

  4. need time(時間が必要)

  5. need space(スペースが必要)

  6. need directions(道案内が必要)

  7. need to do something(何かをする必要がある)

  8. need some rest(休息が必要)

  9. need improvement(改善が必要)

  10. desperately need(切実に必要としている)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「need」は古英語 “neodian”(必要とする)に由来します。古くから「不足しているものを求める」「必須である」というニュアンスで使われてきました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「必要性」を表す、とても直接的な語なので、カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使用可能です。

  • ただし、より丁寧に表現したい場合は「require」を使うことがあります(ビジネス文書など)。一方、口語では「need」は自然で使いやすい表現です。

  • 古い用法として、「need」を助動詞のように「Need I... ?」「You needn't worry.」と使うことがあり、特にイギリス英語で見かけます。ややフォーマル・文語的な響きがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞としての使い方

    “I need something.” (例: I need water.)

    → 目的語が直接必要なものを表します。

  • 不定詞を伴う使い方

    “I need to do something.” (例: I need to study.)

    → 必要な行為を表すとき、“to + 動詞の原形”を用います。

助動詞的な用法 (やや文語/英またはフォーマル)


  • 現代の日常会話ではあまり多用されませんが、「Need I do it?」のように疑問文で助動詞的に使う場合があります。

  • 「You needn't come tomorrow.」(明日は来る必要はない) のように「needn't」と省略形を使うこともできます。


5. 実例と例文

5-1. 日常会話


  1. “I need to buy some milk on my way home.”

    (帰り道に牛乳を買う必要がある。)

  2. “Do you need any help with your homework?”

    (宿題で手伝いが必要?)

  3. “I really need a break right now.”

    (今、本当に休憩が欲しいよ。)

5-2. ビジネスシーン


  1. “We need to discuss the budget for the next quarter.”

    (次の四半期の予算について話し合う必要があります。)

  2. “I need your approval to proceed with the project.”

    (このプロジェクトを進めるためには、あなたの承認が必要です。)

  3. “We need to submit the report by Friday.”

    (金曜日までに報告書を提出しなければなりません。)

5-3. 学術的な文脈


  1. “More research is needed to confirm these findings.”

    (これらの研究結果を確認するには、さらなる研究が必要だ。)

  2. “We need to analyze the data carefully before drawing any conclusions.”

    (結論を出す前に、データを慎重に分析する必要がある。)

  3. “Additional evidence is needed to support the hypothesis.”

    (仮説を裏付けるためには、追加の証拠が必要だ。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. require(〜を必要とする)


    • 「need」よりフォーマル。ビジネス文書や公的文書で好まれる。


  2. want(〜を欲する)


    • 「欲しい」という感情的なニュアンスが強く、「need」ほどの必須度はない。


  3. must(〜しなければならない)


    • 助動詞。「need」と似た意味合いがあるが、義務のニュアンスが強い。


反意語


  • (not) need → unnecessary(不要な)、do not have to(〜する必要はない)などで表現


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • /niːd/ (アメリカ英語・イギリス英語ともに同じ)

アクセント


  • 1音節の単語なのでアクセントはほぼ一律で、「nee(d)」に強勢がきます。

発音上の注意点


  • 「ee」の部分をしっかり長めに伸ばして「ニード」のように発音します。

  • 短く「ニド」にしてしまわないように気をつけましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「need」を「nead」や「ned」などと書いてしまうミス

  2. 古い助動詞的用法の混同: “need not” (You needn’t...) を知らずに誤った使い方をする

  3. 同音異義語「knead」(こねる)との混同: スペルが違い、意味も全く異なります。

  4. TOEICや英検などの資格試験でも、頻繁に出題される基本動詞です。文脈把握や、名詞用法(a need)との使い分けが問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「言葉のまま、“ニード”=ニード(必要)」、「ダブル ‘e’ で長い音」をイメージすると覚えやすいです。

  • 「I need → ‘私には必要だ’ と、必ず目的語 or “to + 動詞”が来る」という構造を心がけると、文を組み立てやすくなります。


以上が、「need」(動詞) の詳細解説です。必ずしも「~しなければならない」という強い義務ではなく、「~がなくてはならない」「~が本当に欲しい」という気持ちを表す便利な単語です。さまざまなシーンで役立つので、しっかり押さえておきましょう。

意味のイメージ
need

英和例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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