元となった辞書の項目
most
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「most」の副詞としての使い方を中心に、さまざまな角度から詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味
- English: When used as an adverb, “most” generally means “to the greatest extent” or “extremely.”
- 日本語: 副詞として使われる場合は「最も」「大部分は」「非常に」という意味を表します。たとえば「最も重要なことは...」という時などに使います。話し言葉でも文章でもよく使われる、非常に一般的な単語です。
品詞
- 品詞: 副詞 (adverb)
※「most」は形容詞や代名詞としても使われることがありますが、ここでは副詞を中心に説明します。
活用形
副詞としての「most」は、比較変化をしません。形容詞・代名詞・名詞として使われる場合には、以下のように意味や用法が変わります。
- 形容詞: “most students” (ほとんどの学生)
- 名詞/代名詞: “Most of them” (彼らの大半)
CEFRレベルの目安: A2 ~ B1
- A2(初級): シンプルな表現に使えるようになる段階
- B1(中級): 日常的な会話で自然に使える段階
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「most」は単独の語として使われます。接頭語や接尾語が特別についているわけではありません。
派生語や類縁語
- “almost” (ほとんど)
- “mostly” (主に、大部分は)
- “utmost” (最大限の)
コロケーション(共起表現)10選
- most importantly → 最も重要なのは
- most likely → 最もありそうなのは
- most probably → おそらくほとんど
- most certainly → 確実に、ほぼ間違いなく
- most commonly → 最もよく(一般的に)
- for the most part → 大部分において
- at most → 最大でも、せいぜい
- make the most of ~ → ~を最大限に活用する
- most definitely → 間違いなく、確かに
- most unusual → ごくまれな、非常に珍しい
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の“mǣst”に由来し、古くは「最大限」や「最も多い」という意味でした。そこから転じて「もっとも〜」と程度を強調する用法に発展しました。
ニュアンスや使用上の注意
- 「very」よりも強調度が高いイメージがありますが、「very」と置き換えられるケースも多いです。
- “most”はフォーマル・カジュアルを問わず幅広い場面で使われますが、文章やスピーチなどでは「より強調した表現」として使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
副詞的用法
- “I was most pleased to see her.” (とても嬉しかった)
- 強調の度合いを示す副詞として使用。
- “I was most pleased to see her.” (とても嬉しかった)
イディオム的表現
- “for the most part” → 「大部分は」「概して」
- “make the most of” → 「~を最大限に活用する」
- “for the most part” → 「大部分は」「概して」
フォーマル/カジュアル
- 会話でも文章でも同様に使えますが、フォーマルな文脈では「very」よりも力強さを感じさせることがあります。
他品詞との混同
- 同じ形「most」が形容詞や代名詞、名詞として使われる場合もあるため、文中での役割に注意します。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
- “I’m most grateful for your help.”
→ 本当にあなたの助けに感謝しています。 - “This is the most delicious cake I’ve tasted all year.”
→ これは今年食べた中で一番おいしいケーキだよ。 - “I’m most excited about the trip to the beach!”
→ ビーチへの旅行がものすごく楽しみ!
5.2 ビジネスでの例文
- “We should make the most of this opportunity to expand our network.”
→ この機会を生かしてネットワークを広げるべきです。 - “Most importantly, we have to finalize the budget by Friday.”
→ 何よりも、金曜日までに予算を確定しなければなりません。 - “I found your presentation most informative.”
→ あなたのプレゼンテーションは非常に有益だと思いました。
5.3 学術的な文脈での例文
- “Most significantly, this research demonstrates the need for further studies.”
→ 特に重要なのは、この研究がさらなる調査の必要性を示しているということです。 - “It is most beneficial to analyze these results in a broader context.”
→ これらの結果をより広い文脈で分析することが非常に有益です。 - “The findings are most relevant to social psychology.”
→ その知見は社会心理学にとって非常に関連性が高いです。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “very” (とても)
- ほとんど同じように強調できますが、“most”のほうが若干フォーマルor強めに聞こえる場合があります。
- ほとんど同じように強調できますが、“most”のほうが若干フォーマルor強めに聞こえる場合があります。
- “extremely” (極めて)
- “extremely”は「きわめて」の意で、“most”よりもさらに強いニュアンスです。
- “extremely”は「きわめて」の意で、“most”よりもさらに強いニュアンスです。
- “highly” (非常に)
- 「評価が高い」「非常に~」という文脈で使われがちです。
- 「評価が高い」「非常に~」という文脈で使われがちです。
反意語
- 「最も〜なわけではない」を明示するなら“least” (最も少ない, 最も~でない)が反意の表現になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- アメリカ英語(AmE): /moʊst/
- イギリス英語(BrE): /məʊst/
- アメリカ英語(AmE): /moʊst/
- アクセント: 「moʊ」(または「məʊ」)をはっきり発音し、後ろの「st」は短く切ります。
- よくある間違い:
- “must” (/mʌst/) と混同しないように注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “must”との混同: スペルが似ていて発音も近いため注意。
- “mostly”との混同: “mostly”は「主に」「大部分は」という意味の副詞で文中の使い方が異なります。
- TOEIC/英検などの試験: 読解問題や文法問題で“most”が形容詞か副詞か、または他の品詞かを区別させる出題がされることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “most”は「最大限に強調する」イメージを持つと覚えやすいです。「最高に = most」だと思うとよいでしょう。
- “make the most of”の表現を丸ごと覚えると、ビジネスや日常会話でかなり便利です。
- “most”と“must”を混同しやすい方は、発音の母音の違い(oʊとʌ)に注目して、「オウ」(most) vs. 「ア」(must) で分けて覚えてください。
「most」は英語学習において頻出する、とても重要な単語です。副詞用法の「最も」「大部分は」「非常に」を意識しつつ、形容詞や名詞、代名詞としての用法やコロケーションも押さえておくと、表現の幅が大きく広がります。ぜひ使いこなしてみてください!
意味のイメージ
意味(1)
《形容詞・副詞の最上級を作って》最も
意味(2)
《米話》ほとんど(almost, nearly)
意味(3)
《the ~》(数・量・程度などが)最も多い,最高の,最大の
意味(4)
最も多く,いちばん
意味(5)
《theをつけないで》はなはだ,非常に