low
1. 基本情報と概要
単語: low
品詞: 副詞 (ほかに形容詞・動詞・名詞としての用法も存在)
意味(英語): in a low position, quietly, or at a small distance above the ground or another surface
意味(日本語): 「低い位置で」「小さな声で」「低い高度で」などを表すときに使われます。
日常会話では「speak low(小さい声で話す)」「fly low(低く飛ぶ)」などのように、位置や音量が“低い”状態を副詞として表すときに用いられます。話し手が自分の声や動作を低く・控えめにする場面など、やや控えめなニュアンスが含まれます。
活用形: 副詞なので人称や時制による変化はありません。
- 形容詞: low (例: low price = 安い値段)
- 動詞としての “low” は古風な言い方で「牛が鳴く(モーと鳴く)」の意。ただし現代英語ではあまり使われません。
- 名詞: 例) “the highs and lows of life” = 人生の浮き沈み
CEFRレベル: A2(初級)
A2(初級)は日常の簡単な指示や会話で使われる単語を理解し、簡潔な文を扱えるレベルです。「low」も日常的で比較的早い段階で学ぶ単語ですが、形容詞用法と副詞用法の違いに注意が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “low”
- 接頭語や接尾語を伴わないシンプルな形です。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- speak low (小さな声で話す)
- bow low (深くお辞儀をする)
- stoop low (身をかがめる)
- fly low (低く飛ぶ)
- lie low (目立たないように隠れている)
- kneel low (深く膝をつく)
- whisper low (低い声でささやく)
- keep your voice low (声を低く保つ)
- the sun hung low in the sky (太陽が空に低く掛かっていた)
- she sang low (彼女は低い声で歌った)
これらは、音量・位置・姿勢などが「低い」というイメージを表す際に特によく登場する表現です。
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “hlōw” にさかのぼるとされます。もともとは「低い位置」を指す意味合いで、後に音量や程度にも広がりました。
- ニュアンス:
- 「音や位置が低い」という直接的な意味が基本です。
- 「控えめにする」ような気持ちを表すときにも使われるため、場面によっては「遠慮がち」や「小さく隠れている」ニュアンスを帯びることもあります。
- 「音や位置が低い」という直接的な意味が基本です。
- 使用シーン:
- 口語でも文章でも広く使われますが、「speak low」「bow low」などは日常会話寄りの表現です。
- 「He lay low to avoid attention(目立たないようにしていた)」のようにやや比喩的・イディオム的にも使われます。
- 口語でも文章でも広く使われますが、「speak low」「bow low」などは日常会話寄りの表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞用法: 動詞を修飾し、「低い位置/小声で/控えめに」などの意味を加えます。
- 形容詞 vs. 副詞:
- 形容詞 “low” は「低い」(low building, low price)
- 副詞 “low” は「低く」(speak low, fly low)
- 形容詞 “low” は「低い」(low building, low price)
- 可算 / 不可算、他動詞 / 自動詞などの問題は、副詞としては特にありません。
- イディオム: “lie low” は「(危険を避けるためなどに)目立たずにいる」という意味のイディオムで、口語でもよく使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Could you speak a bit lower? The baby is sleeping.”
(もう少し小さい声で話してくれない? 赤ちゃんが寝ているの。)“He always kneels low to greet his grandma out of respect.”
(彼はいつも、おばあちゃんに敬意を表して深くひざまずいてあいさつをする。)“Let’s lie low until the trouble passes.”
(問題が落ち着くまで、目立たないようにしておこう。)
ビジネスでの例文(3つ)
“Please keep your voice low during the conference call.”
(会議通話中は声を低く抑えてください。)“The helicopter flew low to get a better view of the construction site.”
(ヘリコプターは建設現場をよく見るために低空飛行しました。)“We should speak low about this matter in the open-office environment.”
(オフィスがオープンスペースだから、この話題は小声で話したほうがいいね。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“The meteorological balloon was released, but it remained surprisingly low in altitude due to high atmospheric pressure.”
(気象観測用の気球が放出されたが、高気圧の影響で意外と低い高度にとどまった。)“When discussing sensitive topics, experts often speak low to avoid distractions or eavesdropping.”
(専門家たちはセンシティブな話題を話すとき、邪魔や盗み聞きを避けるためにしばしば小声で話す。)“The experiment involved measuring sound waves emitted at low decibels to analyze whisper-like communication.”
(その実験では、ささやきのようなコミュニケーションを分析するために、小さなデシベル値で発せられる音波を測定した。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- quietly(静かに)
- 声・音が小さいことを表すが、「低い位置で」には使われない。
- softly(柔らかく小さな声で)
- 声や音が「低い」というよりも「優しい響き」で小さいニュアンス。
- quietly(静かに)
- 反意語:
- loudly(大きな声で)
- high(高く)
- 高い位置や大きい音量を表すときに使われる。
- loudly(大きな声で)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /loʊ/(米)、/ləʊ/(英)
- アクセント: 単音節語なので強勢は特に意識しなくても “low” の一部にあります。
- アメリカ英語(米): ロウ、イギリス英語(英): ロウ で母音部分がやや違います。
- よくある間違い: /laʊ/(ラウ)などと誤って発音しないように注意します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “low” を “lowe” などと書いてしまうミス。
- 形容詞との混同: “a low price” は形容詞、「fly low」は副詞。「low」は同じ形でも使い方により品詞が変わる点に注意。
- 同音異義語との混同: 同音の単語は特にありませんが、発音が似た “law” (/lɔː/ 英) などと聞き間違えないように。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、形容詞・副詞どちらの用法かを問う問題が出ることがあります。文脈で判断する練習をしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「地面に近いようなイメージ」を持つと覚えやすいです。物理的な位置・音量・姿勢などがすべて「下向き」「控えめ」な感じになるのが “low” のポイント。
- 「ローソクを小さく灯すイメージ」 など、“low flame” と覚えれば、「炎が低く控えめに燃えている」ニュアンスがつかめます。
- “low” はスペリングも短いので、発音との関連も一緒に覚えておくと便利です。
以上が副詞 “low” の詳細です。位置や音量を低く表したいときなどに便利な単語ですので、形容詞と使い分けながら覚えてみてください。
低く,低い所に
(価格・程度などが)安く,低く
低い声(調子)で;静かに