read
1. 基本情報と概要
単語: read
品詞: 動詞 (主に他動詞・自動詞として使用可能)
活用形:
- 現在形: read /ˈriːd/
- 過去形: read /ˈrɛd/ (発音が「レッド」のようになります)
- 過去分詞形: read /ˈrɛd/
- 現在分詞形: reading /ˈriːdɪŋ/
また、まれに名詞として「読み物」の意味(“It’s a good read.”)でも使われます。
英語での意味: “to look at written or printed words and understand them.”
日本語での意味: 「書かれた文字や文章を見て内容を理解すること」です。本を読んだり、新聞を読んだり、何かの文書の意味を把握するときに使う、とても基本的な動詞です。
CEFRレベルの目安: A2(初級)
「read」は初期に習う単語ですが、時制による発音の変化などで混乱する学習者も多いので、しっかり慣れておきましょう。
2. 語構成と詳細な意味
“read” は、現代の英語では明確に分解できる接頭語や接尾語を含みません。ただし、派生語として以下のようなものがあります。
- reader (名詞): 読む人
- readable (形容詞): 読みやすい
- misread (動詞): 読み間違える
- reread (動詞): 再読する
よく使われるコロケーションや関連フレーズを10個挙げます。(それぞれの日本語訳も参考にしてください。)
- read a book → 本を読む
- read an article → 記事を読む
- read a letter → 手紙を読む
- read silently → 黙読する
- read aloud / read out loud → 音読する
- read between the lines → 行間を読む(言外の意味を読み取る)
- read someone’s mind → 相手の考えを読む・見抜く
- read for pleasure → 趣味・リラックス目的で読む
- read over → (書類・文章などを)ざっと読み返す
- read up on → (特定のテーマを)よく調べて読んで学ぶ
3. 語源とニュアンス
“read” は古英語の “rǣdan” に由来し、「アドバイスする」「解釈する」という意味を持っていました。時代とともに「文字を読み解く」「読む」という現在の用法が定着しました。
「read」は日常会話からビジネスシーン、学術的な文章まで幅広く使われます。ネイティブにとっては非常に一般的な単語ですが、同じスペルで現在形と過去形の発音が変わるため、学習者は注意が必要です。口語でも書き言葉でも頻繁に使われる、カジュアル・フォーマルを問わない基本動詞です。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞・自動詞両方
- 他動詞: “I read a book.”(何を読むか目的語がある)
- 自動詞: “I like to read before bed.”(読む行為そのものを指す)
- 他動詞: “I read a book.”(何を読むか目的語がある)
時制による発音の違い
- 現在形: /riːd/
- 過去形・過去分詞形: /rɛd/
- 現在形: /riːd/
よく使われる構文
- “read + 目的語” → 例: “read the instructions carefully”
- “read about + テーマ” → 例: “I read about climate change”
- “read through” → 書類や文章を最後まで目を通す
- “read + 目的語” → 例: “read the instructions carefully”
イディオム・句動詞
- “read between the lines” → 行間を読む(文脈や暗示を読み取る)
- “read someone (like a book)” → 相手を見抜く
- “read up on” → (特定の分野など)勉強するために読む
- “read between the lines” → 行間を読む(文脈や暗示を読み取る)
5. 実例と例文
以下の例文はすべて自然な英語表現に近づけています。
日常会話での例文 (3つ)
“Could you please wait a minute? I just want to read this text message.”
- (ちょっと待ってくれる?このメッセージを読みたいだけだから。)
“I usually read in bed before I fall asleep.”
- (寝る前にベッドで本を読むのが習慣なんだ。)
“Have you read the latest news about that celebrity?”
- (あの有名人の最新ニュース読んだ?)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“Please read through the report and give me your feedback by tomorrow.”
- (レポートに目を通して、明日までに感想を教えてください。)
“I will read the contract carefully before signing.”
- (署名する前に契約書をしっかり確認します。)
“We need to read up on the new regulations to stay compliant.”
- (新しい規制について勉強して、準拠できるようにしなければなりません。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
“Students are required to read several research papers each week.”
- (学生は毎週、いくつかの研究論文を読むことが求められています。)
“Reading comprehensive literature reviews helps you understand the field’s background.”
- (包括的な文献レビューを読むと、その分野の背景を理解するのに役立ちます。)
“Before conducting an experiment, it’s essential to read related studies.”
- (実験を行う前に、関連する研究を読むことが不可欠です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
peruse (熟読する)
- “Peruse” はややフォーマルで「じっくり読む」というニュアンスです。
browse (ざっと見る、拾い読みする)
- 気軽に本や雑誌をパラパラと見るイメージ。インターネットの「ブラウズ」にも通じます。
scan (ざっと目を通す)
- 細かく読むというより、要点を探したり拾い読みしたりするときに使います。
look at (見る)
- 「ただ見る」という感じで「意味を理解する」というニュアンスは弱いです。
go through (一通り目を通す)
- 一連の文章や書類を順に確認するイメージ。必ずしも隅々まで読むとは限りません。
反意語 (Antonyms)
- ignore (無視する)
- overlook (見落とす、見逃す)
どちらも「読まない」「意識を向けない」という意味になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 現在形 read: /riːd/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、イギリス英語は [riːd] で多少舌の動きや口元がアメリカ英語よりもはっきりすることがあります。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、イギリス英語は [riːd] で多少舌の動きや口元がアメリカ英語よりもはっきりすることがあります。
- 過去形・過去分詞形 read: /rɛd/ (赤という意味の “red” と同じ発音)
- “I read /rɛd/ a book yesterday.” のように過去を表すときは「レッド」のように発音して、スペリングは同じ “read” です。
よくある間違いとしては、過去形でも /riːd/ と読んでしまうことが挙げられます。時制による発音の違いは必ず意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 時制による混同: 綴りが同じ “read” でも、現在形は /riːd/、過去形は /rɛd/ なので要注意。
- スペルミス: “red” (赤) と混同しやすいですが、意味が違うので注意。
- 同音異義語: 過去形の “read” は “red” と同音になるため、文脈でしっかり使い分けましょう。
- 試験対策: TOEIC・英検などで空所補充問題に出ることがあります。時制や三人称単数現在形 (reads) に関する問題がよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「リード (読んでいる)」と「レッド (読んだ)」で、音が変わる点をしっかりイメージしましょう。
- 「赤 (red) 」と同じ発音=「過去や過去分詞形」というように関連付けると覚えやすいです。
- 「ri- (リー) → 今読んでる」「re- (レッ) → もう読んだ」と覚えると時制感覚がつかみやすいです。
上記を参考に、ぜひ「read」の用法をマスターしてみてください。現在形と過去形・過去分詞形で発音を使い分けられるようになると、英語力が一段とアップします。
〈書かれた物・印刷された物〉‘を'読み上げる,読んで聞かせる
〈外国語・文学・記号など〉を判読する,解読する
〈事〉‘を'読んで知る
〈隠れた意味など〉‘を'読み取る,見抜く
《英》(大学で)…‘を'学ぶ,専攻する
音読する;(人に)読み上げる《+to+名》
(…のことを)読んで知る《+about(of)+名》
〈書かれた物・印刷された物〉‘を'読む
〈計器・時計が〉…‘を'示す,表示する(show)
《文》(…を)…‘と'訂正して読む,読み替える《+名+for+名》
本を読む,読書する
《副詞[句]を伴って》〈本などが〉(…と)読める,読んでみると(…)である,〈物事が〉(…と)解釈される