reject

1. 基本情報と概要

単語: reject

品詞: 動詞 (他動詞)

活用形:

• 現在形: reject
  


• 過去形: rejected
  


• 過去分詞形: rejected
  


• 現在分詞形: rejecting
  

英語での意味: to refuse to accept, consider, or use something

日本語での意味: 「拒否する」「拒絶する」「受け入れを断る」

「reject」は、受け入れられる提案・モノ・人などを拒むというニュアンスで使われます。相手の考えや申し出をきっぱり「ダメだ」と返すときにも使われる動詞です。

CEFRレベル: B2 (中上級)

B2レベルは日常会話からビジネスまで幅広く使われる語彙であり、やや抽象的な表現にも対応できる段階です。

他の品詞形

• 名詞形: rejection（拒絶、拒否）
  
  例: “His proposal faced rejection from the committee.”（彼の提案は委員会から拒否された。）
  

2. 語構成と詳細な意味

• 語源要素:

  
  
  • re-: 「元へ」「後ろへ」などのニュアンスを持つ接頭辞
    
  
  
  • ject: ラテン語の “iacere”（投げる）から来ており、「投げる」という意味
    
    → “reject” は直訳すると「後ろに投げる」「投げ返す」→「拒絶する」というイメージになります。
  
  



• 関連単語

  
  
  • “rejection” (名詞): 拒否、却下
    
  
  
  • “eject” (動詞): 追い出す、排出する
    
  
  
  • “inject” (動詞): 注射する、注入する
    
  
  
  • “project” (動詞/名詞): 投影する、企画、事業
  
  



• よく使われるコロケーション（共起表現）10選

  
  
  1. reject an offer → 提案を拒否する
     
  
  
  2. reject an idea → アイデアを却下する
     
  
  
  3. reject a proposal → 提案を拒否する
     
  
  
  4. reject an application → 申請を却下する
     
  
  
  5. reject outright → 完全に拒絶する
     
  
  
  6. reject a plan → 計画を却下する
     
  
  
  7. reject criticism → 批判を受け付けない
     
  
  
  8. reject a claim → 主張を退ける
     
  
  
  9. reject someone’s help → 誰かの助けを断る
     
  
  
  10. reject on grounds of… → ～という理由で拒否する
      
  
  

3. 語源とニュアンス

• 語源: ラテン語の “re” (“back”) + “iacere” (“throw”) → 「投げ返す」が原義。
  


• 歴史的用法: 中世英語からフランス語経由で取り入れられ、17世紀以降「捨てる」「拒絶する」といった意味で使われるようになりました。
  


• 使用上の注意: 「reject」は強い拒絶や「相手の申し出を受け付けない」ニュアンスがあります。フォーマルな文章でも日常会話でも使われますが、「I refuse to accept」と同様、 相手に対してきっぱりと否定する響きがある点に注意しましょう。

4. 文法的な特徴と構文

• 文法上のポイント:
  
  
  
  • 他動詞として、後ろに必ず reject + 目的語 の形をとります。
    
  
  
  • 「誰か or 何かを拒否する」というときは “reject someone/something” と表現します。
    
  
  


• 構文例:
  
  
  
  • “to reject + 名詞” → “She rejected his offer.”
    
  
  
  • “to reject + that節” → “He rejected that the plan was feasible.”（ややフォーマル。ただしthat節の代わりに名詞/動名詞を使うほうが一般的です。）
    
  
  


• フォーマル/カジュアル使用シーン:
  
  
  
  • フォーマル: ビジネス提案や書類審査など「正式に拒否する」とき
    
  
  
  • カジュアル: 日常会話でも「断る」「拒絶する」意味で使われることあり
  
  

5. 実例と例文

日常会話での例文

1. “I tried to help him, but he rejected my offer.”
   
   （手を貸そうとしたけど、彼に断られた。）
   


2. “She rejected the invitation because she was too busy.”
   
   （彼女は忙しすぎるため、招待を断った。）
   


3. “Don’t be upset if they reject your idea. Just try again.”
   
   （彼らが君のアイデアを却下しても落ち込まないで。また挑戦すればいいよ。）

ビジネスシーンでの例文

1. “The board decided to reject the proposal due to budget constraints.”
   
   （取締役会は予算の制約のため、その提案を却下することを決定した。）
   


2. “If our application is rejected, we’ll need to revise and reapply.”
   
   （もし我々の申請が却下されれば、修正して再申請が必要になる。）
   


3. “Management rejected the request for additional resources.”
   
   （経営陣は追加リソースの要望を却下した。）

学術的・フォーマルな文脈での例文

1. “The journal editors rejected his research paper for lack of sufficient data.”
   
   （学術誌の編集者はデータ不足を理由に彼の研究論文を却下した。）
   


2. “The court rejected the appeal, citing insufficient evidence.”
   
   （裁判所は証拠不十分を理由に控訴を棄却した。）
   


3. “Her hypothesis was initially rejected but later confirmed through further experiments.”
   
   （彼女の仮説は最初は却下されたが、その後のさらなる実験で証明された。）

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語:

  
  
  1. refuse（断る）
     
     
     
     • 「拒否する」という意味は共通。「refuse」のほうが「きっぱりと断る」印象を与えやすい。
       
     
     
  
  
  2. decline（丁寧に断る）
     
     
     
     • 「丁寧に断る」というニュアンスが強い。よりフォーマルで控えめな表現。
       
     
     
  
  
  3. turn down（断る）
     
     
     
     • カジュアルな表現。口語でよく使われる。
       
     
     
  
  



• 反意語:

  
  
  • accept（受け入れる）
    
  
  
  • approve（承認する）
    
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /rɪˈdʒɛkt/
  
  
  
  • アクセントは第2音節 “-ject” に置かれます (re-JECT)。
    
  
  


• アメリカ英語/イギリス英語: ほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語では [rɪˈdʒɛkt]、イギリス英語でも [rɪˈdʒɛkt]。細かな母音の差は地域や話し手によります。
  


• よくある間違い: 第一音節にアクセントを置かないように注意 (“RE-ject” にならないように)。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “rejcet” のように “c” と “e” を入れ替えてしまうミスが起きやすいので注意。
  


• 同音異義語との混同: “retract” “regret” など “re-” で始まる単語と混同しないように。
  


• 試験対策: TOEICや英検などでも相手の要望や申し出を「断る」「却下する」文脈でしばしば出題される。文脈から「拒否を表す動詞」として問われることがある。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 語源を活用
  
  「“re”= 後ろに + “ject”= 投げる」→「後ろに投げ返す」というイメージで「拒絶する」と覚える。
  


• スペリングのコツ
  
  “ject” は “project,” “inject,” “eject” と同じ語根を持つ。「投げる」がベースにあるとイメージすることで、つづりや意味が連動するので混同しにくいです。
  


• 勉強テクニック
  
  ビジネスシーンや日常会話で、物事を断ったり却下する場面を想定してシミュレーション会話を作ると定着しやすいです。

以上が “reject” の詳細な解説です。ビジネスシーンや日常会話でよく目にする単語ですので、イメージを持って使いこなしてみてください。