最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

literally

副詞

文字通りに

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彼は彼女の言葉を文字通りに受け取った。

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解説

副詞 “literally” を徹底解説

1. 基本情報と概要

英語での意味


  • “literally” : in a literal manner; exactly, actually, or word for word

日本語での意味


  • 「文字通りに」「本当に」「誇張抜きに」「実際に」

「たとえや比喩などではなく、言葉通り・そのままの意味で」「大げさではなく本当に」というニュアンスで使われる単語です。

日常会話では「まじで」「本当に」など、強調としてラフに使われる場面もあります。

品詞


  • 副詞 (Adverb)

活用形


  • 副詞のため、動詞のような時制や形態の変化はありません。

他の品詞になったときの例


  • 形容詞:literal(文字通りの)

    例)a literal translation(文字通りの翻訳)

  • 名詞:通常は使われない形ですが、派生語として*literality(文字通りであること) という形があります。実際の使用頻度は極めて低いです。

CEFRレベル目安


  • B2(中上級):日常会話からビジネス、学術まで幅広く使われ、ニュアンスを把握して使いこなせるレベルが求められます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹:liter(ラテン語で“letter(文字)”を意味する“littera”に由来)

  • 接尾語:-ally(副詞をつくるための形)

関連語・派生語


  1. literal(形容詞):文字通りの

  2. literate(形容詞):読み書きのできる

  3. literacy(名詞):読み書きの能力

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. literally true → 「文字通り本当」

  2. literally impossible → 「文字通り不可能」

  3. literally dozens of times → 「実際に何十回も」

  4. literally speaking → 「文字どおりに言えば」

  5. literally translated → 「直訳されて」

  6. literally on fire → 「本当に火がついている」/「(比喩的に)めちゃくちゃ活躍している」

  7. taken literally → 「文字通り受け止められた」

  8. not literally → 「文字通りではない」

  9. literally hundreds of people → 「実際に何百人もの人々」

  10. literally everywhere → 「文字通りどこにでも」


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “littera” (文字)から派生し、中世フランス語を経て英語に入りました。

  • 元々は「文字通りに」という学術的で正確な文脈で使われてきましたが、近年では「本当に」「マジで」といった強調表現としてカジュアルに使われることが多いです。

使用時のニュアンス・注意点


  • 文字通りの意味を強調・明確化する場合と、口語で単に強調表現として使う場合があり、現代では後者の意味合いが強まっています。

  • 誇張表現としてカジュアルに使われることも多いため、正式な文章や公の場面では使用を控え、正確に伝えたい場合には “actually” や “really” などを使うことも検討してください。

  • カジュアル度は高めで、口語でよく登場しますが、完全にinformalというわけでもなく、文脈を見て使い分ける必要があります。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • “literally + [動詞] / [形容詞] / [フレーズ]”:何かを「本当に」「文字通りに」と強調する。

    例)“I literally laughed out loud.” (文字通り声を出して笑った)

イディオムは特にないが、強調表現と併用しやすい


  • 例)“I literally cannot believe it.” (本当に信じられない)

使用シーン


  • フォーマル:正式書類や公のスピーチでは「文字通りに」という本来の意味で用いられる。

  • カジュアル:日常会話やSNSなどでは「マジで」「本当に」のような強調表現として使われる。

文法上のポイント


  • 副詞なので、動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾します。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文(3つ)


  1. “I literally ran into her at the store yesterday.”

    → 昨日お店で本当に彼女にばったり会ったんだよ。

  2. “I’m literally starving; let’s go eat something!”

    → 本当にお腹ペコペコだよ。何か食べに行こう!

  3. “This movie was so funny, I literally cried from laughing.”

    → この映画、本当に面白くて笑いすぎて泣いちゃったよ。

(B) ビジネスでの例文(3つ)


  1. “This new strategy will literally change our market position.”

    → この新戦略は、文字通り私たちの市場での立ち位置を変えます。

  2. “I have literally no time to pick up extra tasks right now.”

    → 今、追加の仕事をする時間が文字通りありません。

  3. “The software literally sorted thousands of records in a second.”

    → そのソフトは本当に何千件ものデータを一瞬でソートしました。

(C) 学術・専門文脈での例文(3つ)


  1. “When the term ‘ring’ is used here, it is literally referring to the mathematical structure, not a piece of jewelry.”

    → ここで「リング」という用語が使われている場合、それは文字通り宝石の指輪ではなく、数学的構造を指しています。

  2. “‘Metaphorically speaking’ contrasts with ‘literally speaking’ in linguistic studies.”

    → 言語学においては「比喩的に言う」と「文字通りに言う」は対照的です。

  3. “This compound literally consists of the elements hydrogen and oxygen.”

    → この化合物は文字通り水素と酸素の元素から成り立っています。


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. actually(実際に)


    • 大げさではなく事実を強調。

    • “literally” よりフォーマルで客観的。


  2. really(本当に)


    • 口語の強調表現が中心。

    • “literally” と非常に近いカジュアル表現。


  3. truly(本当に)


    • ややフォーマル。気持ちを込めて強調する場合に使用。


  4. in fact(実際のところ)


    • 事実や裏付けのある内容を強調するときに使う。


  5. precisely(正確に)


    • 数字や定義を扱うときなど、きわめて厳密な場面で用いられる。


反意語


  • figuratively(比喩的に)


    • “literally” が「文字通り」に対し、 “figuratively” は「比喩的に」を意味する。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈlɪtərəli/ (アメリカ英語) /ˈlɪtərəli/ (イギリス英語)

  • アクセント:単語の最初の “lit” の部分に強勢が置かれます。

  • よくある発音の間違い:


    • “lit-rally” のように「t」を明確に発音しないケースが多いですが、正式には /ˈlɪtərəli/ のように各音節を意識して発音します。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “literally” を “litterally” と書いてしまうことがよくある。

  2. 同音異義語との混同: “literal” (形容詞) と “lateral” (横の) は音が似ている部分もあり注意。

  3. 試験での出題傾向:


    • TOEIC・英検などでは、「文脈上の意味が ‘比喩的に’ なのか ‘文字通り’ なのかの区別」を問う問題が出る場合がある。

    • 自由作文で強調表現を使う際に誤用されるケースがあるので、正しいニュアンスを理解して使うことが大事。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「リタラリー(li-te-ra-lly)」と分割してスペルを意識すると覚えやすいです。

  • “letter(文字)”から派生しているとイメージすると、「文字通り」という意味を思い出しやすいでしょう。

  • 「比喩ではなく文字通りだよ!」と覚えると、 “figuratively” との対比も一緒に覚えられます。


上記を参考にしていただくと、“literally” の使い方やニュアンスがしっかりと理解できるはずです。日常会話からビジネス、学術的な場面まで、意外と幅広く使える便利な副詞なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
literally
意味(1)

字句を追って,文字通りに

彼は文字どおりの馬鹿だ。

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意味(2)

全く,ほんとうに

軍隊の規律は文字通り厳しいものだ。

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基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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