最終更新日:2024/06/14

〈他〉を見張る / 《...から》を守る《against ...》 / 〈自〉《...に備えて》警戒する《against ...》

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元となった辞書の項目

guard

IPA(発音記号)
動詞

〈他〉を見張る / 《...から》を守る《against ...》 / 〈自〉《...に備えて》警戒する《against ...》

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宮殿は物々しい警戒ぶりだった。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: guard

品詞: 動詞(名詞としても使われる)

活用形: guard - guarded - guarded - guarding

意味(英語)


  • To protect or defend something or someone

  • To watch over something or someone, in order to keep it/them safe

意味(日本語)


  • 「(人や物を)守る、見張る、保護する」という意味です。

  • 危険や損害から守るために監視したり、防御したりするようなニュアンスがあります。

「guard」はB1〜B2(中級〜中上級)レベル程度の単語です。


  • B1: 中級 → 比較的よく使うが、細かなニュアンスや構文を学ぶ必要がある。

  • B2: 中上級 → 幅広い文脈で使えるようになるとさらに使いこなしの幅が広がる。

また、名詞として「守衛」「警備員」「ガードするもの」という意味もあります。


  • 例: a security guard(警備員)、a bodyguard(ボディガード)

  • 名詞派生例: guardian(守護者、保護者)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語は特に目立ったものはありません。

  • 「guard」という語全体が「守る」「見張る」という動作・概念を表します。

関連語や派生語


  • guardian: 名詞で「保護者、後見人」

  • guarded: 形容詞として「慎重な、用心深い」

  • regard: 動詞で「尊重する、みなす」、名詞で「尊重、配慮」、ただし語源的には “re-(再び)+ guard(注意を払う)” に近い。

  • disregard: 動詞で「無視する」、名詞で「無視」。

よく使われるコロケーション(10個)


  1. guard against … (…に対して備える)

  2. guard from … (…から守る)

  3. keep/stand guard (警戒に当たる)

  4. on guard (警戒している状態で)

  5. drop one’s guard (警戒を解く)

  6. guard one’s privacy (プライバシーを守る)

  7. guard the entrance (入口を守る)

  8. guard the secret (秘密を守る)

  9. guard your property (所有物を守る)

  10. guard a prisoner (囚人を監視する)


3. 語源とニュアンス

「guard」は古フランス語の “garder”(守る、保護する)に由来し、さらにゲルマン系の語根に遡ります。もともと「見張る・監視する」意味が中心ですが、現代では「心配りをする」「防御する」のニュアンスが強まっています。


  • ニュアンス・注意点


    • 物質的な保護(例:施設を守る)のほか、情報や人の安全を守る、注意深く取り扱うといった文脈でも広く使われます。

    • フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使われますが、「guard」はやや堅い印象を与えることもあります。

    • 文章・スピーチどちらでもよく使われ、特に警備などの職業や公式・職務的シーンで使われることが多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive): “guard + 目的語” の形をとり、「〜を守る、〜を監視する」という意味で使われます。

    例: “They guard the museum at night.”(彼らは夜間、美術館を守っている)


  • 自動詞的な用法はあまり一般的ではありませんが、イディオム的に “stand guard” のように「警戒に当たる」という形で使われます。


  • 構文例


    • “guard against + 名詞/不定詞(doing something)”

      例: “You should guard against revealing personal information online.”

    • “guard A from B”

      例: “They guarded the village from potential attacks.”



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Could you guard my suitcase while I go to the restroom?”

    (トイレに行く間、スーツケースを見張っておいてもらえますか?)


  2. “I always try to guard my personal information on social media.”

    (ソーシャルメディアで個人情報を守るよう常に気をつけています。)


  3. “My dog barks to guard our house at night.”

    (私の犬は夜、家を守るために吠えます。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “A security team guards the data center 24/7.”

    (セキュリティチームがデータセンターを24時間体制で警備しています。)


  2. “We must guard our trade secrets to stay competitive.”

    (競争力を維持するために企業の機密事項を守らなくてはなりません。)


  3. “They hired professionals to guard the event venue.”

    (彼らはイベント会場を警備するためにプロを雇いました。)


(3) 学術・フォーマルな文脈での例文


  1. “Researchers must guard against bias in their experiments.”

    (研究者は実験におけるバイアスを防がなければなりません。)


  2. “It is crucial to guard historical artifacts from damage.”

    (歴史的遺物を損傷から守ることは非常に重要です。)


  3. “We have implemented strict protocols to guard patient confidentiality.”

    (患者の機密情報を守るため、厳格なプロトコルを導入しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. protect(保護する)


    • より広義で「損害や危険から守る」全般を指す。

    • “guard”は「見張る」ニュアンスが強い。


  2. defend(防御する)


    • 攻撃を受けた時に「防戦する」イメージ。

    • “guard”は防御に加えて日常の監視・警備も含む。


  3. shield(盾で守る・保護する)


    • 主に物理的または比喩的に「障壁」を作り相手を守るニュアンスがある。


反意語


  1. attack(攻撃する)


    • 守るの反対で、相手に損害を与える動き。


  2. expose(さらす)


    • 守ったりカバーしたりせず、むき出しの状態にする。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /ɡɑːrd/(米国英語・イギリス英語ともに近い)

  • アクセントの位置: guard は基本的に1音節なので強勢は一か所のみ。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語: /ɡɑrd/(「ガード」に近い)

    • イギリス英語: /ɡɑːd/(「ガード」もしくは「ガードゥ」に近い発音)


  • よくある発音の間違い:


    • “gu-ard” のように2音節で発音しがちですが、ほぼ1音節で流れるように発音します。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「gaurd」と書いてしまう誤りがよくありますので注意。

  • 同音異義語との混同: “guard” と同じ発音の単語はほとんどありませんが、 “yard” や “card” との混同に注意。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでは「警備する」「防ぐ」の文脈で出題される可能性が高いです。

    • “guard against… / guard from…” の熟語をセットで覚えると役立ちます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ガードマン(guardman)」というカタカナ語を思い浮かべると「守る」ニュアンスを連想しやすいです。

  • 「自分の身をガードする(手を構える)」イメージをつかむと覚えやすくなります。

  • スペリングを意識するときは、“u”が先 → “a”が後 という順番を覚えると間違いを防止できます。

学習の際は、ほかの同義語 (“protect”, “defend”等) と比較しながら例文を作り、口に出して使ってみるとしっかり定着します。


以上が動詞「guard」の詳細な解説です。守る、見張るといった基本的なイメージを大切に、ぜひ例文を参考に使いこなしてください。

意味のイメージ
guard
意味(1)

…‘を'見張る,環視する

意味(2)

(…から)…‘を'警戒する,守る《+against(from)+

意味(3)

(…に備えて)警戒する,用心する《+against+(do*ing*)》

語彙を覚えるための辞書問題

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