元となった辞書の項目
test
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: test
品詞: 動詞 (ただし名詞としても使われます)
意味(英語): to examine, check, or evaluate something (e.g., skills, knowledge, quality)
意味(日本語): 試す、検査する、評価する
「test」は、相手の知識や能力、製品の品質などを“試す・検証する”ときに使われる動詞です。人の理解度を確かめたり、機械が正しく動くかどうか検証したりするときなど、幅広い場面で使われます。
活用形
- 現在形: test (例: I test the system every week.)
- 3人称単数現在形: tests (例: She tests new software daily.)
- 過去形/過去分詞形: tested (例: They tested the new app yesterday.)
- 現在分詞/動名詞: testing (例: We are testing the prototype.)
他の品詞になった場合
- 名詞形: test (例: I have a math test tomorrow.)
- 形容詞的: testing (例: It was a testing situation for all of us. ※「試練となる」というニュアンスで使われる)
CEFRレベルの目安: A2 (初級)~B1 (中級)
「test」の動詞としての用法は比較的シンプルで、初級学習者(A2)から中級(B1)レベルくらいでも十分使いこなせる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- test: 接頭語や接尾語を持たない単語ですが、派生形として “testify” (証言する) や “testimony” (証言) などがあり、ラテン語の “testari” (証言する) に由来します。
よく使われるコロケーション(10個)
- test the waters (様子を探る)
- test for viruses (ウイルス検査をする)
- test one’s knowledge (知識をテストする)
- test a hypothesis (仮説を検証する)
- test the system (システムをテストする)
- field-test a product (製品を実地試験する)
- beta-test software (ソフトウェアのベータテストを行う)
- test results (試験結果)
- put someone to the test (人を試す)
- test drive a car (車を試乗する)
3. 語源とニュアンス
語源: 「test」は、中世英語を経て、古フランス語 “test”(陶器の鍋)に由来し、もともとは鉱石を溶かして品質を調べる「坩堝 (るつぼ)のような器」を指していました。そこから、「溶かして中身を調べる → 試験する」という意味へと転じました。
ニュアンス
- 「test」は非常にニュートラルな単語で、フォーマル・カジュアルどちらでも幅広く使われます。
- 「人の力量や物の性能を確かめる」というニュアンスが強く、試练や査定を行うイメージです。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- test + 目的語: “I want to test this new function.”
→ 他動詞として「~をテストする」と使うのが基本です。 - test + for + 名詞: “They are testing the water for contaminants.”
→ 「~があるかどうかを検査する」という文脈。 - test + 形容詞 (positive/negative, etc.): “She tested positive for the flu.”
→ 「検査結果で~と出た」
イディオム的な表現
- test the waters: 「行動を起こす前に様子を見る」
- put (someone) to the test: 「~を試す」
使用シーン
- 日常会話・ビジネス・学術論文など、幅広い文脈で使えます。フォーマル度合いは比較的自由で、状況に応じて自然に使えます。
可算・不可算
- 「test」は名詞として使うときには通常可算名詞 (e.g., “two tests” – 2つのテスト) ですが、動詞としては可算・不可算の区別はありません。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “I need to test the smoke alarm to make sure it still works.”
(煙感知器がまだ機能するかテストしなきゃ。) - “Can you help me test my new recipe?”
(新しいレシピを試すのを手伝ってくれる?) - “I’m going to test your bike before I ride it home.”
(家まで乗って帰る前に、あなたの自転車をテストさせてね。)
ビジネスシーン (3例)
- “We should test all the features before the product launch.”
(製品ローンチ前にすべての機能をテストすべきです。) - “The QA team will thoroughly test the software for bugs.”
(QAチームがバグを徹底的に検証します。) - “Let’s test the new marketing strategy on a small segment first.”
(まずは小さな層で新しいマーケティング戦略を試してみましょう。)
学術的な文脈 (3例)
- “Researchers need to test this theory with larger sample sizes.”
(研究者は、この理論をもっと大きなサンプルサイズで検証する必要があります。) - “We aim to test the hypothesis through controlled experiments.”
(私たちは、コントロールされた実験を通じてその仮説を検証することを目指しています。) - “The team is designing a study to test the long-term effects of the drug.”
(チームはその薬の長期的な効果を検証する研究を設計しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- examine (調べる・検査する)
- 「詳細に調べる・検証する」というニュアンス。文書や患者を“しっかり観察する”イメージが強い。
- 「詳細に調べる・検証する」というニュアンス。文書や患者を“しっかり観察する”イメージが強い。
- evaluate (評価する)
- 「価値や効果などを評価する」というイメージが強い。数字や指標を使うことも多い。
- 「価値や効果などを評価する」というイメージが強い。数字や指標を使うことも多い。
- assess (評価・査定する)
- 「状況や人物など、幅広い要素を考慮して評価する」という意味合い。
- 「状況や人物など、幅広い要素を考慮して評価する」という意味合い。
- try out (試してみる)
- カジュアルで実際に使ってみるニュアンス。
反意語
- ignore (無視する)
- テストを行わず、何もチェックしない。
- テストを行わず、何もチェックしない。
- neglect (放置する、なおざりにする)
- テストや評価をする必要があるのを知りながら、行わない。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /tɛst/
- アクセント: 1音節の単語なので特に位置による強勢の違いはありません。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 基本的にどちらも /tɛst/ で同じです。
- よくある誤り: /tes-t/ のように聞こえるので、最後の “t” をしっかり発音しなかったり、/teɪst/ (“taste” と混同) のように発音してしまわないよう注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルは “test” で 4文字と短いが、「taste (味わう)」や「text (テキスト)」と混同しやすいので注意。
- 同音異義語はほぼありませんが、発音を省略して通じないケースがあるのでクリアに発音すること。
- TOEIC・英検などでも「能力や知識を試す」文脈でよく使われる単語です。セットで「test one’s knowledge」「test a hypothesis」などの表現も覚えると便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「testing=試してみる」というイメージで、“何かを確かめる”シーンを思い浮かべると覚えやすいです。
- 「テスト」(日本語) と同じスペルなので、スペリングを混同しにくいですが、「taste」と間違えやすい人は「味(taste) には ‘a’ が入る」と区別しておきましょう。
- 学習の際は、「test the waters」や「beta test」のような慣用表現も一緒に覚えると印象に残りやすいです。
以上が動詞「test」の詳細解説です。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'試験する,検査する
意味(2)
…‘を'化学分析する
意味(3)
(…の)試験を受ける,試験をする《+for+名》