最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

panic

動詞

慌てふためく,恐慌に陥る / …‘を'慌てさせる / 《米俗》〈観客〉‘を'沸きたたせる

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解説

動詞 “panic” の解説

1. 基本情報と概要

英語: panic

日本語: 恐慌状態になる、パニックに陥る

品詞: 動詞(他に名詞や形容詞としても使われる)

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • B1(中級): 日常的にやや抽象的な内容を扱う段階

意味と概要

“panic” は、突然の強い恐怖や不安に襲われて、冷静さを失うことを表す動詞です。例えば、急に大声を出されたり、緊急事態が起こったりしたときに、人が落ち着きを失う様子を指します。「パニックになる」「慌てふためく」といったニュアンスの単語です。

活用形


  • 原形: panic

  • 三人称単数現在形: panics

  • 過去形: panicked

  • 過去分詞: panicked

  • 現在分詞・動名詞: panicking

他の品詞になったときの例


  • 名詞: “panic”

    例: “There was a panic in the crowd.”(群衆の中でパニックが起こった)

  • 形容詞: “panicky”

    例: “She felt panicky when she realized she lost her keys.”(彼女は鍵をなくしたと気づいてパニック状態になった)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • panic は明確な接頭語や接尾語をもたない短い単語ですが、名詞・動詞・形容詞へと派生します。

派生語・類縁語


  • “panicky” (形容詞)

  • “panicking” (動名詞/現在分詞)

  • “panic-stricken” (形容詞、パニック状態になった)

  • “panic attack” (パニック発作)

よく使われるコロケーション(関連フレーズ)10選


  1. “panic buy” → (市場やお店で)パニック買いする

  2. “start to panic” → パニックになり始める

  3. “panic over nothing” → 何でもないことでパニックになる

  4. “cause panic” → パニックを引き起こす

  5. “mass panic” → 集団的なパニック

  6. “panic mode” → パニックモード

  7. “panic reaction” → パニック反応

  8. “don’t panic” → パニックにならないで

  9. “induce panic” → パニックを誘発する

  10. “in a panic” → パニック状態にある


3. 語源とニュアンス

語源


  • “panic” の語源はギリシャ神話の半神 “Pan” に由来すると言われています。Pan は時に人々に突然の恐怖を与える存在であり、そこから “panic” が「急に襲う恐怖」を意味するようになりました。

微妙なニュアンスや感情的な響き


  • “panic” は非常に感情的で突発的な状況を指すため、日常会話でも文章でも比較的よく使われますが、恐怖や混乱を含む強いニュアンスがあります。過剰に使うと大げさに聞こえる場合もあるので注意しましょう。

使用シーン


  • カジュアルでもフォーマルでも使われる

  • 緊急事態や危機的状況を表すときに頻繁に登場


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文・イディオム


  • “(Someone) panics over (something)”

    例: “She panics over deadlines.”

  • “Don’t panic!”

    例: “Don’t panic—just follow the instructions.”

フォーマル/カジュアル


  • 会話の中で “Don't panic!” はよく出てくるカジュアルな表現です。

  • フォーマルな文書であれば “He was overcome by panic.” のように名詞として使う場合があります。

他動詞・自動詞の使い分け


  • “panic” はしばしば自動詞的に使われ、「パニックを起こす」という動きそのものを表します。

    例: “I panicked when I heard the news.”

  • 他動詞としてはあまり使われませんが、目的語としてとれる用法がある場合 “panic someone”(人をパニックに陥れる)のように稀に使うこともあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I always panic before job interviews.”

    (面接の前はいつもパニックになってしまうんだ。)

  2. “Don’t panic, just take a deep breath.”

    (パニックにならないで、深呼吸して。)

  3. “He panicked when he realized he left his wallet at home.”

    (家に財布を忘れたと気づいて彼はパニックになった。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “The team panicked when they saw the tight deadline.”

    (チームは厳しい締め切りを見てパニックになった。)

  2. “Don’t panic if the clients ask for last-minute changes.”

    (クライアントから土壇場の変更依頼が来てもパニックにならないで。)

  3. “She panicked during the presentation because the projector stopped working.”

    (プレゼン中にプロジェクターが故障して、彼女はパニックになった。)

学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “Researchers observed that participants panicked in stressful environments.”

    (研究者たちは被験者がストレス環境下でパニックを起こす様子を観察した。)

  2. “One should not panic in emergency situations; strategic thinking is crucial.”

    (緊急事態ではパニックを起こすべきではなく、戦略的思考が重要である。)

  3. “His immediate reaction was to panic, but he soon regained composure.”

    (彼は最初はパニックになったが、すぐに落ち着きを取り戻した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. “freak out” (カジュアル) → パニックになる、動揺する


    • “I freaked out when I saw the spider.”


  2. “lose one’s cool” → 落ち着きを失う


    • “He lost his cool during the negotiation.”


  3. “be alarmed” → 警戒する、慌てる


    • “People were alarmed by the sudden noise.”


反意語(Antonyms)


  1. “remain calm” → 落ち着いたままでいる


    • “Always try to remain calm in an emergency.”


  2. “composed” → 落ち着いた、冷静な


    • “She stayed composed under pressure.”



7. 発音とアクセントの特徴

IPA: /ˈpænɪk/


  • アメリカ英語 (AE): [pǽnɪk]

  • イギリス英語 (BE): [pǽnɪk] (大きな違いはありません)

強勢と発音の注意点


  • “panic” の第1音節 “pan” にアクセントがあります。

  • “panic” と “panicked” の発音で “-icked” の部分を [ɪkt] のように短く言うように注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリング


    • 過去形・過去分詞は “-ic” で終わる動詞なので “panicked” と “k” を重ねる点に注意。 “paniced” とは書かない。


  2. 同音異義語との混同


    • “pennant” (ペナント) などとは全く意味が違うので混同しないように。


  3. 試験対策


    • TOEIC や英検の読解問題で、緊急時の対処を説明する文脈で “panic” が出題される場合があります。

    • 正しい活用形や、名詞・形容詞としての用法も把握しておくと役立ちます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Pan」というギリシャ神話の神様が起源 → 人々をビクッとさせるイメージで覚える。

  • “Don’t Panic!” は、よく映画や小説の中でも印象的に使われるフレーズなので、そこから覚えると記憶に残りやすいです。

  • スペリングは “panic” + “k” で「panicked」「panicking」となる、とリズムで覚えましょう。


慌ただしくて落ち着きを失った状態を表す非常に便利な動詞です。突然のトラブルに巻き込まれた際など、状況を描写したいときにぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
panic
意味(1)

慌てふためく,恐慌に陥る

意味(2)

…‘を’慌てさせる

意味(3)

《米俗》〈観客〉‘を'沸きたたせる

意味を覚えるための辞書問題

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