最終更新日:2024/06/18

…‘を'等級分けする,‘の'格づけをする / 《米》…‘の'採点をする / 〈道路など〉‘の'勾配(こうばい)をゆるくする / 等級別になる,徐々に変わる,〈色彩などが〉次第に他の色に移る

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元となった辞書の項目

grade

IPA(発音記号)
動詞

…‘を'等級分けする,‘の'格づけをする / 《米》…‘の'採点をする / 〈道路など〉‘の'勾配(こうばい)をゆるくする / 等級別になる,徐々に変わる,〈色彩などが〉次第に他の色に移る

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解説

以下では、動詞「grade」について、学習者が理解しやすいようにポイントを整理して詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: grade

品詞: 動詞 (他動詞)

意味(英語): to assign a score, mark, or level of quality to something (for example, student work, products, or performance).

意味(日本語): (テストや課題などに)成績・評点をつける、品質を分類する・等級分けする

「grade」は、学校の成績をつける場面で多く使われる動詞です。また、品質管理などでも等級分けをする際に使われることがあります。「評価する」「格付けする」といったニュアンスを持っています。

活用形


  • 原形: grade

  • 三人称単数現在形: grades

  • 現在進行形: grading

  • 過去形: graded

  • 過去分詞形: graded

他の品詞への変化例


  • 名詞: grade(学年、成績、等級)


    • 例: “He is in the fifth grade” (彼は5年生です), “I got a good grade on my test” (テストで良い成績をとった)


  • 形容詞: graded(段階的な、等級別の)


    • 例: “We used graded levels of difficulty in the test.” (テストでは難易度に段階を設けました)


難易度(CEFRレベル)


  • B2(中上級)

    教育や品質管理など多様な文脈で扱われ、ニュアンス理解が必要となるため、B2程度のレベルと言えます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: grad-


    • ラテン語の「gradus(段階、階段、ステップ)」がもとで、「段階的に評価する」というイメージです。


  • 接尾語: -e は英単語としての語尾です。

派生語や関連語


  • upgrade(動詞): 品質や性能をアップグレードする

  • downgrade(動詞): 格下げする

  • undergraduate(名詞): 大学学部生(学士課程の学生)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選


  1. grade papers / 紙のテストやレポートを採点する

  2. grade homework / 宿題を採点する

  3. grade exams / 試験を採点する

  4. grade a student’s performance / 生徒のパフォーマンスを評価する

  5. grade on a curve / 相対評価方式で成績をつける

  6. fairly grade / 公平に採点する

  7. grade distribution / 成績の分布

  8. grade boundaries / 評価の境界線(A、B、Cなどの区切り)

  9. letter grade / A、B、Cなどのアルファベットで表される評価

  10. final grade / 最終成績


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の「gradus(ステップ、段階)」がフランス語や中世英語を経て変化したもの。段階や階級を示す意味合いがもともとあります。

  • 歴史的用法: 中世から徐々に「段階づける」「評価する」という意味で定着しました。我々が学校や仕事で使う「成績をつける」「格付けする」という用法が確立したのは近世以降です。

  • ニュアンス:


    • 主に教育分野でテストやレポートなどを採点する時に使われ、相手に対して直接点数や評価を与えるイメージを含みます。

    • 「格付けする」という意味では、製品・品質などビジネスの場面でも使われます。

    • ややフォーマル寄りの単語ですが、口語でも頻繁に使用されます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 動詞の種類: 他動詞(目的語を必要とし、「何を採点する・格付けする」の対象が続く)


    • 例: “I have to grade these exams.”


  • 一般的な構文


    • grade + 目的語: “I need to grade the students’ essays.”

    • be graded on + 評価基準: “The project will be graded on accuracy and creativity.”


  • 使用シーン: 教育(採点)、ビジネス(製品の等級分け)、日常(非公式だが、何かを“格付けする”ニュアンスでも使われる)


5. 実例と例文

① 日常会話での例文(3つ)


  1. “I spent the weekend grading my younger brother’s practice quizzes to help him study.”

    (弟の勉強を手伝うために、週末は彼の練習問題の採点をしていたの。)


  2. “Could you help me grade these flashcards based on difficulty?”

    (この単語カードを難易度別に仕分けしてくれない?)


  3. “I usually grade my tasks by priority before I start working.”

    (仕事を始める前に、いつもタスクを優先度ごとに分類しているの。)


② ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We need to grade the products according to their quality standards.”

    (製品を品質基準に従って等級分けする必要があります。)


  2. “The manager asked me to grade the candidates based on their interview performance.”

    (マネージャーは面接のパフォーマンスに基づいて候補者を評価するように私に依頼しました。)


  3. “The new AI system can automatically grade surveys in real-time.”

    (新しいAIシステムはリアルタイムでアンケートの評価を自動的に行うことができます。)


③ 学術的文脈での例文(3つ)


  1. “Professors usually take several days to grade research papers thoroughly.”

    (教授たちは通常、研究論文を徹底的に採点するのに数日を要します。)


  2. “The journal reviewers will grade the submission based on originality and methodology.”

    (ジャーナルの査読者たちは、独創性と手法に基づいて投稿を評価します。)


  3. “Students are encouraged to understand how projects are graded to improve their work.”

    (学生は、自分の課題がどのように評価されるかを理解することで作業内容を向上させるように促されています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. evaluate(評価する)


    • 日本語訳: 評価する

    • 文脈: 全体的に価値・性能を判断する際に用いられる。比較的フォーマル。

    • 例: “The teacher evaluated the presentation based on clarity.”


  2. assess(評価する)


    • 日本語訳: 査定する、評価する

    • 文脈: 金銭価値やリスク評価を含む、より広範な意味。

    • 例: “We need to assess the risks before starting the project.”


  3. mark(成績をつける)


    • 日本語訳: 採点する

    • 文脈: 主にイギリス英語で使われ、試験や宿題などに点数をつける意味。

    • 例: “I have to mark these essays by tomorrow.”


  4. score(採点する)


    • 日本語訳: 採点する

    • 文脈: テストや競技に点数をつける意味で用いられる。

    • 例: “They scored each participant’s performance.”


反意語


  • はっきりとした反意語はありませんが、「評価しない」「等級分けしない」などの文脈の場合は “ignore” (無視する) や “disregard” (考慮しない) で意味をカバーできます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ɡreɪd/

  • アクセント: “grade”は1音節の単語なので、特にアクセントの移動はありません。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 発音上の大きな違いはありませんが、微妙に母音の響きが異なる場合があります。アメリカ英語では「グレイド」、イギリス英語でもほぼ同じ音ですが若干短めに感じられることがあります。

  • よくある発音ミス: /greɪt/(グレイト)と混同しないように注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “grade” の -a- を -e- や -o- にしないように注意する。

  2. 同音異義語との混同: “grate” (すりおろす) と音が近いので混同注意 (/ɡreɪt/ は「グレイト」)。

  3. 「mark」との混用: イギリス英語圏では “mark” を使うことが多いですが、アメリカ英語圏では “grade” が一般的。試験問題などではいずれも出現する。

  4. 試験対策: TOEICや英検などでは、主に教育関係やビジネスの品質管理に関する文脈で出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “gradus”=ステップのイメージ: 段階を追って評価・格付けするイメージで覚えるとよい。

  • “AからBへグレードアップ”などの表現を思い出すと、評価や格付けの意味がイメージしやすいです。

  • 「grade」と「gradual(段階的な)」を結びつけると、評価に段階があることを覚えやすいです。

  • スペリングはシンプルなので、同音異義語「grate」と区別することを意識するとよいでしょう。


以上が動詞「grade」の詳細な解説となります。学習や実際の会話・文章での活用にぜひお役立てください。

意味のイメージ
grade
意味(1)

…‘を'等級分けする,‘の'格づけをする

意味(2)

《米》…‘の'採点をする

意味(3)

〈道路など〉‘の'勾配(こうばい)をゆるくする

意味(4)

等級別になる,徐々に変わる,〈色彩などが〉次第に他の色に移る

語彙を覚えるための辞書問題

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