最終更新日:2024/06/13
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in one's own right

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元となった辞書の項目

in one's own right

自己の権利によって / 自分自身の能力で, 独立して / 生得の権利で, 生まれながらの

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彼女は自己の権利によって成功した弁護士です。

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解説

1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: in one’s own right

  • 日本語: 「(他の人や要素とは関係なく)その人自身の資格・能力・功績として」「独力で」

「in one’s own right」は、人が他の要因や援助に頼らず、自分自身の実力や立場で何かを成し遂げていることを示す熟語です。例えば、「彼女は自力で有名になった」というように、比較対象があったとしても、その人自身の資格・能力で認められるニュアンスがあります。

優しい例文:「お父さんが有名でも、彼女は彼女自身の力で成功している(in her own right)んだね。」

品詞・活用形・関連品詞


  • 品詞: 熟語(idiomatic phrase)

  • 活用形: 固定フレーズのため、動詞のような活用はありません。人称の部分だけ “one’s” が “his/ her/ my/ your” などに変化します。


    • 例) in my own right, in your own right, in their own right


  • 他の品詞例: この熟語自体は派生して形容詞や動詞になることはありませんが、同じ意味を持つ単語としては “independently” などが近い機能で用いられます。

CEFRレベル目安


  • B2(中上級): 意味に含まれるニュアンスを正確に把握し、文脈に合わせて自然に使うにはある程度の英語力が必要です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • in + one’s + own + right

    この表現は文脈的にまとまった熟語であり、接頭語や接尾語といった意味合いで分かれるわけではありません。

詳細な意味


  • 他者の権威や支援ではなく、自らの力や立場で認められること

  • その人自身が正当に資格を持っていること

関連語・派生表現


  • by one’s own merit: 自分の功績によって

  • on one’s own: 自分自身で(独力で)

  • independently: 独立して(独力で)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “a celebrity in her own right”

    → 「彼女自身の力で有名人である」

  2. “successful in his own right”

    → 「彼自身の力で成功している」

  3. “an artist in their own right”

    → 「彼ら自身の才能でアーティストである」

  4. “recognized in your own right”

    → 「あなた自身の力量で認められている」

  5. “famous in its own right”

    → 「それ自体が有名である(物・事柄に対しても使うことがある)」

  6. “heir in her own right”

    → 「彼女自身に相続権がある立場で」

  7. “worthy in its own right”

    → 「それ自体が価値がある」

  8. “power in his own right”

    → 「彼自身が権力を持つ」

  9. “a leader in her own right”

    → 「彼女がリーダーとして認められている」

  10. “important in their own right”

    → 「それ自体が重要である」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中世英語や法的文書に由来する表現で、「自分固有の権利を持っている」という概念から生まれたものとされています。

ニュアンス・使用上の注意


  • ニュアンス: 「他人とは関係なく、その個人や対象物が持つ固有の価値や能力を強調する」ときに使います。

  • 状況: 文章・スピーチ、日常会話のどちらでも使われますが、少しフォーマルまたは丁寧な印象があります。

  • 強調度が高く、ポジティブな響きを持つ場合が多いです。


4. 文法的な特徴と構文

文法的特徴


  • 副詞的/形容詞的な役割: 「〜として認められている、〜としてふさわしい」という意味合いで、しばしば補語または修飾要素として機能します。

  • 可算・不可算名詞との関連: 名詞ではないため、この点は特にありません。

  • 他動詞・自動詞との使い分け: 動詞ではないため、該当しません。

構文の例


  • “He is a philanthropist in his own right.”

  • “She became a legend in her own right.”

フォーマル/カジュアル


  • 若干フォーマル寄りの印象ですが、日常会話でも十分使われる表現です。


5. 実例と例文

日常会話(3例)


  1. “My sister is famous in her own right; she doesn’t need my help.”


    • 「私の姉は自分の力で有名なんだ。僕の助けは必要ないんだよ。」


  2. “You’re a great cook in your own right, so don’t compare yourself to others.”


    • 「あなたはあなた自身の実力で素晴らしい料理人なんだから、他の人と比べなくていいよ。」


  3. “He’s a talented guitarist in his own right, not just the singer’s backup.”


    • 「彼は歌手のサポートどころか、自身の才能でギタリストとして活躍しているよ。」


ビジネス(3例)


  1. “Each department head is an authority in their own right, which helps streamline decision-making.”


    • 「各部署のトップはそれぞれ自分の権限と能力を持っているので、意思決定がスムーズに進みます。」


  2. “She’s a CEO in her own right, with plenty of achievements to back her up.”


    • 「彼女は多数の実績を持ち合わせた、れっきとしたCEOです。」


  3. “Our product is valuable in its own right, even without the brand endorsement.”


    • 「我々の製品はブランドの後ろ盾がなくても、それ自体で価値があります。」


学術的な文脈(3例)


  1. “His research is groundbreaking in its own right, regardless of earlier theories.”


    • 「彼の研究は、それ以前の理論に関係なく、独自に画期的なものです。」


  2. “This discovery is significant in its own right, contributing to the field of quantum mechanics.”


    • 「この発見は、量子力学の分野に貢献するという点で、それ自体が重要です。」


  3. “The work stands in its own right as a major contribution to linguistic studies.”


    • 「その研究は言語学研究への大きな貢献として、それ自体で確固たる地位を持ちます。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. by one’s own merit(自分の功績によって)


    • よりフォーマルで学術的な響きがあり、「功績」や「実力」に焦点が当たる。


  2. on one’s own(独力で)


    • よりカジュアルで、単に「ひとりでやる・自立してやる」という意味合いが強い。


  3. independently(独立して)


    • ビジネスシーンなどで使いやすい。フォーマル度合いは context 次第。


反意語


  • 明確な反意語というよりは「他人の力を借りて」「他の要因による」という概念になるため:


    • with outside help: 外部の助けを得て

    • owing to someone else’s influence: 他者の影響により



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ɪn wʌnz oʊn raɪt/

  • イギリス英語: /ɪn wʌnz əʊn raɪt/

強勢(アクセント)


  • “in ONE’S OWN RIGHT” のように、“own” と “right” にやや強調が置かれやすいです。

  • ただし文章の流れや意図した強調によって変わることがあります。

よくある発音の誤り


  • “Right” の /raɪt/ を /rɪt/ と誤って発音するなどのケースがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペル: “right” を “wright” や “rite” と混同しないよう注意。

  2. 所有代名詞: “one’s” が “my/her/his/their” などに変更される場合、文脈に合わせて正確に使う。

  3. TOEICや英検などの試験: 文章読解の中で出現することがあり、意味を正確に理解できるかどうかが問われる場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • RIGHT」という言葉に「権利・正当性」などの要素が含まれていると考え、「自分自身の正当な権利や資格によって」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。

  • 自分ならではの “資格” で光っている」という姿をイメージすると印象に残りやすいです。


以上が “in one’s own right” の詳細解説です。他人の支えや周りの要因によらず、自分自身の力や価値を強調するときにぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
in one's own right
意味(1)

自己の権利によって

意味(2)

自分自身の能力で, 独立して

意味(3)

生得の権利で, 生まれながらの

頻出英熟語500 / リスニング問題

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