元となった辞書の項目
the sight of
解説
以下では「the sight of」という表現をできるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語: the sight of ~
日本語: (~を) 目にしたとき、(~の) 光景
この表現は、何かを「目にしたこと」「見た瞬間」や「その光景」に焦点を当てて述べるときに使われます。たとえば “the sight of blood” (血を見ること/血の光景) のように、印象的・感情的な場面を強調するときに多用されます。
品詞: 句(名詞句として機能)
- 中心となる “sight” は名詞ですが、「the sight of ~」というまとまった表現としては名詞句の役割をします。
活用形:
- “sight” は単数形 (sight)、複数形 (sights) などがありますが、この表現の場合は「the sight of ~」という定型的な形で使われることが多いです。
他の品詞形:
- “sight” (名詞): 見ること、視覚、光景
- “sighting” (名詞): 目撃、発見 (“UFO sighting” など)
- “sighted” (形容詞): 視力のある、視覚をもつ
- “sight” を動詞として使う場合もありますが (to sight = 見つける、発見する)、今回の “the sight of” は名詞句として理解します。
- “sight” (名詞): 見ること、視覚、光景
CEFRレベル: B2 (中上級)
- 「sight」自体は比較的よく出てくる単語ですが、「the sight of ~」という表現は感情を強く伝えたり、書き言葉でも使ったりするため、中上級 (B2) レベルぐらいで習得できるイメージです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “the + sight + of”
- “sight” は名詞で「視覚」「見ること」「見えるもの」などを意味します。
- “the sight of” で「~を見ること」「~の光景」を指し示す定型表現になります。
- “sight” は名詞で「視覚」「見ること」「見えるもの」などを意味します。
関連語や派生語
- “sight” が含まれる表現
- “sightseeing” (名詞): 観光
- “in sight” (熟語): 視界に入って(いる)
- “catch sight of” (熟語): ~を目にとらえる
- “sightseeing” (名詞): 観光
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- the sight of blood → 血を見たとき(の光景)
- the sight of the sea → 海を見たとき(の光景)
- the mere sight of ~ → ~をちらりと見ただけでも
- can’t stand the sight of ~ → ~を見るのに耐えられない
- burst into tears at the sight of ~ → ~を見て突然泣き出す
- faint at the sight of ~ → ~を見て気絶する
- thrilled at the sight of ~ → ~を見てワクワクする
- horrified at the sight of ~ → ~を見てひどく恐れる
- delighted at the sight of ~ → ~を見て喜ぶ
- disgusted by the sight of ~ → ~を見て嫌悪感を抱く
3. 語源とニュアンス
語源
- “sight” は古英語の “siht” (seeing, the act of seeing) から来ており、ゲルマン系言語の影響を受けています。古い時代から「見ること」を意味しており、現代でも “see” と関連の深い単語として使われています。
ニュアンス・使用上の注意
- 「the sight of ~」は、見た瞬間に強い感情的・心理的反応が起こるときに使われることが多いです。驚きや嫌悪感、喜びなど、さまざまな感情を表現する場面で重宝します。
- 書き言葉・話し言葉どちらでも使われますが、感情表現を強調したいときには特に効果的です。
4. 文法的な特徴と構文
名詞句として
- “the sight of something” は、文中で主語や目的語として使われます。
- 例: “The sight of him made me smile.” (彼を見た光景は私を微笑ませた)
- “the sight of something” は、文中で主語や目的語として使われます。
構文的ポイント
- 前置詞 “of” を伴うため、後ろに名詞や代名詞が入ります。
- 「the sight of + 名詞/代名詞」の形です。
- 前置詞 “of” を伴うため、後ろに名詞や代名詞が入ります。
可算・不可算
- “sight” は可算名詞・不可算名詞の両方の用法がありますが、「光景」という意味で使う場合はふつう可算名詞として扱われ、“the sight of ~” の形をとると、一つの印象的な光景として解釈されます。
フォーマル / カジュアル
- 日常会話でも使われますが、感情的描写や文学的表現でも頻繁に登場するため、フォーマルな文章や小説などでもよく見かける表現です。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I can’t stand the sight of mosquitoes.”
「蚊を見ただけでも耐えられないよ。」 - “He smiled at the sight of his dog running toward him.”
「彼は犬が自分に走ってくるのを見て微笑んだ。」 - “The sight of that huge pizza made me really hungry.”
「あの大きなピザを見たらすごくお腹がすいちゃった。」
ビジネスシーン
- “Our CEO was pleased at the sight of the employees working so hard.”
「CEOは社員が熱心に働く光景を見て喜んでいました。」 - “The sight of a clean and organized workspace can improve efficiency.”
「整然とした職場の光景を見ると、効率が上がります。」 - “They were motivated by the sight of their successful new product launch.”
「新製品の成功したローンチを目の当たりにして、彼らはやる気が高まりました。」
学術的・フォーマル
- “Researchers noted the participants’ reactions at the sight of various images.”
「研究者たちは、さまざまな画像を見せたときの参加者の反応を記録した。」 - “The sight of historical artifacts can evoke a strong sense of cultural identity.”
「歴史的な遺物を見ることで、強い文化的アイデンティティを感じることができる。」 - “At the sight of potential hazards, immediate safety measures should be implemented.”
「潜在的な危険を見た場合には、即座に安全対策を講じるべきだ。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “the view of” → (~の) 視界、眺望
- より「風景や景色」のニュアンスが強い。
- より「風景や景色」のニュアンスが強い。
- “the appearance of” → (~の) 見た目
- 物事の見た目、外観自体を指すときに使う。
- 物事の見た目、外観自体を指すときに使う。
- “the prospect of” → (~の) 見通し、将来像
- 目で見るというよりも、未来や可能性を「イメージ」する感覚。
反意語
- “the absence of ~” (~がないこと)
- 全く目に入らない、存在しない状況を言うので、「the sight of」と真逆のイメージとなります。
7. 発音とアクセントの特徴
- “sight” の発音記号(IPA): /saɪt/
- アメリカ英語 (GA)、イギリス英語 (RP) ともに基本的に同じ発音 /saɪt/。
- アクセント(強勢)の位置:
- “sight” は 1 音節なので特に強勢の移動はなく、語全体を /saɪt/ で発音します。
- “sight” は 1 音節なので特に強勢の移動はなく、語全体を /saɪt/ で発音します。
- よくある発音の間違い:
- /siːt/ と伸ばしてしまったり、 /saɪd/ と /ɪ/ と /d/ を混同してしまうことがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sight” を “site” (用地) や “cite” (引用する) と混同しないように注意。
- 同音異義語: “site” /saɪt/, “cite” /saɪt/ と同じ発音なので、文脈で区別をしっかりつけましょう。
- “see” との混同: “see” は動詞ですが、“sight” は名詞(または動詞としては「目撃する・見つける」の意味)なので使い方が異なります。
- 試験対策: TOEIC や英検などで “at the sight of ~” や “the sight of ~” が使われる読解問題が出る場合があります。文脈から「目にしたときの反応」というニュアンスをつかむと理解しやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “sight” は “see” とつながりがある単語。スペルも “si”+“ght” で「サイ(ス)」+「ト」とイメージすると、音(サイ)とつづりの違いに注意がはらえます。
- “the sight of ~” は「~を見ること」という強いイメージを持っているため、「見る=see → sight=見ること → of=~の」をセットで覚えておくと良いでしょう。
- 例文を音読しながら「その物を目にしてどういう感情がわくか」をイメージすると、覚えやすくなります。
以上が “the sight of” の詳細な解説です。何かを見た瞬間の驚きや感情を強く表現したいときに大変便利な表現ですので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
【名】...を見ること
意味(2)
...の景色, ...の光景
意味(3)
...の名所【副】《at ~》...を見て, ...を一目見て, ...を見てすぐ